理想を語るな
非現実の甘い毒
昨日から急にTLに「自己啓発」という単語が目に付くようになった。
しかしながら、自己啓発とは薬のようなものと知っているだろうか。
薬とは、人体に良い影響を与える毒のことを言う。
そして、現在広く出回っている自己啓発の本というのはエナジードリンクに似ている。
エナジードリンクはカフェインや糖分のおかげで一時的な活力を与えてくれる。
しかし、常飲していては徐々に身体を蝕んでいくのだ。
ただ、しっかりと使うと自己啓発は確かに有効な面もある。
今回の記事はより効果的な自己啓発の使い方を記していく。
自己啓発ジャンキーになる前に用法用量を守って使用していこう。
在り方を整える
自己啓発の一番効果の高い使い方は自分の在り方を学ぶためにある。
人間の在り方というと本来であれば周囲の尊敬できる人から学ぶものである。
会社の上司、先輩。
親でもいい。
ただしそれは尊敬できる人が周囲にいて、いつでも見ることのできる人に限定される。
残念なことに尊敬できる人が周囲にいない可能性もある。
ここで理想高い自己啓発者は「尊敬できる人がいないのは在り方が間違っている」などというのだろうが、私はそう思わない。
その低い在り方を学ぶために圧倒的高いものが必要なのだ。
確かに、周囲の人からいいところを見つけ、引き出すのは在り方として尊い。
だが人間生まれた瞬間からその高さにいるわけがないだろう。
有名な言葉に「自分と同じくらいと思っている人ははるか上」という言葉がある。
つまり、実力の上下を認知するにも知性が必要ということだ。
人間は尊敬できない人間から学ぶことはできない。
ならば無理に尊敬できない人から学ぶより自分で見つけたすごい人の書で学んだほうが早いということだ。
自分で選んだすごい人ならいつの間にか考え方を真似ていく。
そのすごい人から学んだあと、周囲のすごさを実感すればいい。
源流を学ぶ
自己啓発で有名な人といえば間違いなくデール・カーネギーだろう。
だが、カーネギーすら模倣したと言われている自己啓発の源流と呼ばれている人物を知っているだろうか。
その人物はジェームズ・アレン。
「原因と結果の法則」の著者である。
この著書は、そのほかの自己啓発書をすべて焼き増しと言わしめた隠れた名作である。
そうは言っても教えはシンプルだ。
すべての結果は原因がある。
ただこれだけである。
全く持ってその通りとしか言いようのないほど単純明快なものであるが、そのことを知っているかどうかで自己啓発の学び方がまるで変わる。
多数出ているがこの一冊だけで十分である。
是非読んでみてほしい。
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