相談に乗るということ
人の相談に乗るときに1番邪魔になることは、自分の価値観だと思っている。
人が何かについて悩んでいる。そのとき自分の力で乗り越えてきた人ほど、その相手の悩みを軽んじる。
悩みとは、そのときにその人が感じている最重要課題なのだ。
夕飯のおかずを悩んでいる人が居たとする。
私の価値観は、下らないことだ。
しかし、その人が拒食症を患っていて、何か食べたい、しかし、食べたら吐いてしまうという状況であれば、本気で悩むことが当たり前になる。
その悩みを、馬鹿にできようか。
結局人間は自分のことしか想像できない。
そのために、相手からの言葉は、真剣に聞く必要がある。
自分がどれだけ簡単と感じていても、それがその本人にとって重大な悩みの可能性があるのだ。
もちろん、軽い悩みと笑って欲しい時もあるだろう。
一緒に悩んで欲しい場合も、バッサリ斬って欲しい時もあるはず。
相談に乗るときには、相手に合わせる。
これはアドラー心理学にも書かれている。
「相手が話したいことを聞く。話したい話題を委ねる」
何か、人の悩みを聞く人は、そのことを覚えておいて欲しいものだ。
ざくろ
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