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言葉の持つ意味

聞き方を教えているときに必ず迎えることというのは話すときにうまく話せる方法も一緒に知りたいと言われることである。

確かに聞き方を磨けば話のテーマや話し出すタイミングが上手くなることは言うまでもない。
そのための勉強をしてもらうからだ。

だがそれは楽器で言うなら楽譜が読めることと同じ。
演奏の仕方を楽しむために勉強していることは重々承知している。

どのような音で奏でれば人の心を打てるのかを多くの人は知りたいのだ。

だが考えてほしい。
世間に溢れている話し方術はいわば楽譜だ。

この楽譜はどのような音楽を目的にして奏でるのかを伝授しているに過ぎない。

しかし考えてほしい。
同じ楽譜を使ったら頂点に立てる人間はひとりしかいない。
それならば即興で音を奏でる人はその人の個性で腕の差は在れど優劣は消える。

私が仮に話し方を教えるのであれば即興の演奏の仕方を伝授するだろう。
どのように音を奏でるかはその人の自由。
楽譜通りに弾くもアレンジを加えるもその人の好み。

目的に合わせて自由に自分の個性を奏でることのできる腕を付けてもらうのが本当の話し方の技術と考えるからだ。

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長峰永地の哲学note

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