見出し画像

meeting of the wedding ring

もうホタルが見られるという知らせがちらほらと。お天気に恵まれ、気温もぐっと上がった夏日も続いているので、例年より一週間ほど早いのだそう。日本では古来より、恋い焦がれる想いをホタルの光に例えて和歌に詠まれたりと、懐かしさを感じる幻想的な情景を思い浮かべます。

そんな燃えんばかりの光を放つホタルのように、熱い想いを心に灯す新郎新婦。先日、ご結婚指環の打ち合わせにザクロ文庫にお越しいただきました。いま韓国に住んでいて、新婦の実家の長野に帰省するタイミングで金沢に来られたおふたり。ご連絡いただいた時に、海外なのでふたり揃って打ち合わせができるかどうか、ご相談しながらのやり取りだったので、一緒にお話できたのが何よりも嬉しい時間となりました。

韓国のウルサン出身の新郎と長野出身の新婦。イギリスに留学した時に出会って、いまはウルサンで暮らし始めたところなのだそう。日本語の勉強もしているという新郎のおかげで、指環の打ち合わせもスムーズに進めることができました。

「いま、こころに入ったね」

指環のイメージが決まった時の新郎の言葉に、なんだかとてもしっくりと理解し合えたような気がしました。新婦も自分の好みの押し付けにならないかと心配していましたが、なんだかんだと惹かれ合ったおふたりは、根底にあるものは似ているのかも知れません。

海を越えて、想いを叶える行動力と気持ちの強さを持ちながら、ホタルの光のように穏やかで可愛らしいおふたり。遠い寄り道となったザクロ文庫でのひとときも大切な思い出となって、いつまでも灯し続けますように。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?