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Garden_of_Avalon感想

ご無沙汰だった円卓の騎士が登場するFate作品感想である。
今回は円卓ファンなら外せない『Garden_of_Avalon』だ。ドラマCD版とUBWのBlu-rayBOXについてくる原作がある。はい原作を手に入れるために見もしないBlu-rayBOXを買いましたよ私は(配信で見る派)。

・全体の感想
生前のアルトリアの話。『Fate/Grand Order』につながる伏線や円卓の騎士たちの心情などがわかる必読本。
ドラマCD版だと原作では見開きの森の絵のみの部分が、CV宮野真守ベディヴィエールで聞ける。
CV宮野ベディはここが初めてのはず。

・登場した円卓の騎士について
基本的な語り部はマーリンとアルトリアだが、「騎士たちの話」は他の騎士たちが語り部となる。
「騎士たちの話」において語り部となっている円卓の騎士はケイ、ガウェイン、ランスロット、ベディヴィエールの4人。
王になる前のアルトリアを知る者、騎士王アルトリアを崇拝する者、王の斜陽をもたらした者、王の最期を看取った者。
語り部にはなっていないが、モードレッドも当然出てくる。

・花園にて
花の魔術師、マーリンという存在の紹介。こいつが如何に有能で如何にクソ野郎かを教えてくれる。
だがそんな彼に罪悪感を抱かせた少女がいる、という前フリで生前アルトリアの話が始まるのだ。

・選定の朝
エクター、ケイ、アルトリアが一緒に暮らしていた頃の話。アルトリウスと呼ばれていた頃。
負けず嫌いの普通の少女が、人間でなくなった日である。
もうこの時点でつらいんだよな。

・騎士たちの話(ケイ)
口の悪いシスコンツンデレお兄ちゃん。カリバーンなくして顔面蒼白の妹のために木彫りの小鳥を作る男。
修行時代について語ってくれる。

・星の光
円卓時代の始まり。自らの過ちに気がつくマーリン。あと初耳の設定がもりだくさん。
だからさ、しんどいんだってば。

・騎士たちの話(ガウェイン)
ヴォーティガーンとの戦い。ガウェインですら諦めるほどの強大な敵にひるまず立ち向かうアルトリア。かっこよすぎる。そりゃガウェインもアーサー王に盲目的と言えるほどの忠誠を向けるわ。それはそれとしてヴォーティガーンの最期の言葉はすっげえ重要な事言ってるぞ、流すなや。

・斜陽
ギネヴィアとの結婚、ランスロットの加入。異民族たちとの戦い、トリスタンの離脱。聖杯探索。ランスロットの不貞の発覚。
はいどんどん転がり落ちていきますね。しんどすぎますね。「王は人の心がわからない」、あまりにつらすぎる言葉。
その役目がトリスタンなのもわかるんだけどね(もともと別物語の主人公であり、聖杯探索やカムランの戦いの前に退場していないと辻褄が合わない)。

・騎士たちの話(ランスロット)
不貞がバレて王妃と共に逃亡したランスロットの独白。駆け落ちみたいな状態なのに全然幸せそうじゃないのがしんどいね。
ここで許されてしまったからこそ、バーサーカーの彼が誕生したと言えなくもない。

・船出
ローマ遠征、マーリンとの別れ。原典では割と序盤にある展開だが、型月では終盤イベント。
マーリンが初めて罪悪感を抱いた日。そりゃこんなん罪悪感抱くわ。しんどいよ~~~!!!!

・カムランの日
カムランの戦い。強いからこそ一人耐えきれてしまったアルトリアの心がついに折れる。
そこにつけ込むクソブラック企業アラヤ。本当にこいつはろくな事をしない。

・騎士たちの話(ベディヴィエール)
原作にないのは、すでにステイナイトで語られているから。ベディヴィエールが看取ったアーサー王の最期。
きっと彼女は夢の続きを見て、うおぇっ(セイバールート思い出して泣き出す)

・花園にて
アルトリアの終わりをキャッキャ眺めるマーリン。塔から雑に落とされるキャスパリーグ。
ドラマCDを聞けばこのキャスパリーグの正体モロバレである(思い切りCV川澄でフォウフォウ言ってる……)。

原作もドラマCDもいいぞ! 円卓推しの皆は是非チェックだ!

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