ユーグレナが睡眠を変える?実際に筆者が飲んでみた
ZAKONE(ザコネ)は、睡眠に関わる情報提供に加え睡眠事業進出を目指す方々を繋ぎ、応援するコミュニティです。こんにちは、ライターの上石です。
昨今徐々に睡眠に関心を持つ人が増えたように感じます。実際に私がコンビニに行くと快眠サプリや睡眠に有効なドリンク、雑誌コーナーでは枕が並んでいることまであります。
私たちZAKONEも日々「良い眠り」に関する情報収集をおこなっていますが、今回は株式会社ユーグレナ主催のセミナーに参加し、内科医であり精神科医でもある古賀 良彦氏(杏林大学名誉教授)から「良い眠り」に近づくヒントを伺ってきました。
更に睡眠の質を高める効果が期待される微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)を実際に私が2週間食べてみた感想も紹介していきます。
睡眠が与える心身への影響
睡眠時間は心と身体の健康に影響します。調査においても1日の睡眠時間は死亡リスクと関連があり、1日7時間の睡眠をとる人ほど男女共に亡くなる可能性が低い結果が出ています。
また食欲を増進させるホルモンは睡眠時間が短いほど増え、肥満リスクが高まることや、抜け毛を気にしている傾向も調査結果にあるようです。
一方でうつ病患者90%が不眠を訴えており、睡眠が適切に取れない状態は心身の健康に影響を及ぼしていることがわかります。
「良い眠り」のためには、ノンレム睡眠の四段階のうち、深い二段階の睡眠である徐波睡眠という深い眠りをとることも大事です。この徐波睡眠時には、ゆっくりとした振幅の脳波であるデルタ波の産生がみられます。
「良い眠り」をとることで疲労回復や身体組織の回復といった「体の健康」と、情報・記憶の整理・定着、ストレス軽減といった「心の健康」を維持する役割が期待できます。
良い眠りをつくりだす2つの体内時計
睡眠サイクルには2つの体内時計がポイントになると古賀氏は話します。
ひとつは脳にある中枢時計です。脳幹部分を指しますが、ここに朝日に含まれるブルーライトが目に入ることで眠気を誘発するホルモンの合成をストップさせて目が覚めていきます。逆に夜はブルーライトが脳幹に届かなくなることでホルモンが合成され、眠気を誘発します。
このホルモンの合成が正しく行われることで睡眠リズムが整う仕組みです。朝日に含まれるブルーライトはスマホの光などでも置き換えられてしまうため、スマホを見続けることは先ほどのホルモン合成のリズムを崩してしまうことから睡眠によくないと言われるのです。
もうひとつは内臓にある末梢時計です。これらは主に食事時間や食品から得る栄養素が関係しており、腸内細菌の作用などによって睡眠リズムへの影響を及ぼします。
睡眠は睡眠薬による改善をイメージすることも多いですが、これらの仕組みを理解することで生活習慣や食事習慣によって「良い眠り」に近付くことができることも研究結果からわかってきています。
内臓にある末梢時計に効果のある食品として、調査結果から、ユーグレナが注目されています。
良い眠りを引き出す栄養素、β-グルカン(パラミロン)
ユーグレナは学名で、ミドリムシという和名のほうが、親しみがあるかもしれません。ユーグレナとは藻の一種であり、その小さなからだにはさまざまな栄養素が含まれています。
その中でもβ-グルカンの一種であるパラミロンはユーグレナ独自の成分であり、主な効果としてはイライラ感や緊張感が改善するとされています。また、実際に3か月間ユーグレナを摂取した調査結果では睡眠の質に有意な改善がみられています。
実際にユーグレナを飲んでみた
ここまで、ユーグレナにおける睡眠の質の改善について勉強会の内容を踏まえてレポートしました。では、本当に良い眠りに近づくことはできるのでしょうか?
そこで今回は私が実際にユーグレナを約1ヶ月飲み、自身の身体でユーグレナの効果を感じてみることにしました。
摂取するのは、ユーグレナ社より販売されている「からだにユーグレナ(180粒/30日分)」です。ここからの内容はあくまで個人の所感であり、効果には個人差がともなうことをご留意ください。
「からだにユーグレナ」の1日摂取目安は6粒と記載されているので、1日6粒摂取を目安にまとめて飲む日もあれば回数を分けて飲む日もありました。私の生活リズムは不規則なのであえて決まった習慣ではなく、日常の中にユーグレナ摂取を取り込んでみました。
ユーグレナは藻の一種ということもあり飲用時に少し海藻に似た香りが鼻を通ります。無味というわけではなく、海の栄養を摂取している感覚がありました。無味無臭のサプリが苦手な私としては程よく飲みやすかったです。
3日後から体調に変化が出てくる
私はこれまでさまざまな健康食品やサプリメントを試していますが、たいていすぐに効果が出ないと感じています。最低でも1週間程度でなんらかの効果を感じることができればよい、と考えていました。
しかし服用から3日後、早速変化を感じました。最初に出た変化は便通改善です。
私はややお通じが悪い傾向にあったのですが、ユーグレナを摂取して3日後以降、毎日起床後2時間程度で便意が促されスッキリとした朝を迎えることができました。特に腹痛を伴うものではなく自然の排泄といった感覚です。
3日目以降も同様の傾向がみられたため、あえて8日目以降にユーグレナの服用をストップしました。すると11日目(服用停止から3日後)はユーグレナを飲み始めて安定していたお通じが再びストップしてしまいました。あくまで個人差の効果ではありますが、このようにユーグレナによる腸内環境の改善を感じました。
睡眠に対する感覚の変化については服用開始から7日目までには感じることはできませんでした。8日目~11日目は服用を停止し、12日目から再度服用を再開しました。
起床後の膨腹感が軽減されることでスッキリとした朝に
ユーグレナを服用再開し1週間が経過。起床後の便通も再度安定した頃とある感覚に気が付きました。
私は日頃起床後に胃もたれに近い膨腹感を覚えることがあります。しかしユーグレナを服用しはじめて20日目頃から起床時の膨腹感をあまり感じず、その結果寝起きにスッキリとした感覚を得られるようになりました。あくまで個人的な感想ですが、腸内環境が整ったことで膨腹感が減ったのではないかと感じます。
服用開始から30日目が経過しました。今回の期間では寝つきが良くなるなどの入眠時の変化は感じませんでしたが、前述のとおり腸内環境の改善とそれに伴う寝起きの感覚が良好になる効果を感じました。
寝起きがスッキリすることで朝から気持ちよくスタートダッシュできるようになりました。個人的には寝起きが改善されたので今回のテーマである「良い眠り」に1歩近づいたのではないかと考えます。
今回の検証はあくまで個人による所感の結果です。数値的な検証をしていないことから同様の効果が得られる確証はありません。
また今回体験した「からだにユーグレナ」の服用についてユーグレナ社に指導はいただいていません。個人的興味で試した内容のため、紹介した服用方法等が公式なものではない旨ご留意ください。
食品で良い眠りに近づいていこう
今回はユーグレナと睡眠の関係についてご紹介しました。他にも昨今睡眠の質を高める食品が多く出始めています。皆さんも、ぜひ日々のパフォーマンスを向上させるための工夫として、良い眠りを得るために食生活の変化に目を向けてみるのはいかがでしょうか。
執筆:上石 瑞季(ZAKONE編集部)
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