#179 DysonとiRobot(2017/06/28)

掃除機といえば話題なのはDysonとルンバ(会社名iRobot)。全く違った掃除機ですが、それぞれその先進的なイメージで市場を引っ張っている印象が強いですね。

ということで、あっさりですが比べてみました。今日のざっくりはDysonとiRobotです。

まずは、従業員数規模
・Dyson ざっくり 8500人
・iRobot      607人

従業員規模で言うと10倍以上の違いになるようです。

次に販売台数を見てみると

販売台数(2016年)
・Dyson ざっくり1300万台
・iRobot ざっくり300万台

Dysonは1300万台(掃除機だけではないと思われます)。一方のiRobotは294.3万台となっていてDysonはiRobotの4倍ちょっとの規模となっています。

さて、次は売上と利益です。2016年のそれぞれの売上・利益を比較して見ると

Dyson
・売上      3635億円(25億ポンド)
・利益(EBITDA) 915億円 (6.3億ポンド)   

iRobot
・売上      726億円(6.6億ドル)
・利益(EBITDA) 31.5億円(2860万ドル)

ざっくり言うと、売上ではDysonはiRobotの5倍、利益(EBITDA)では30倍となっています。

【追記】
WIPOのデータベースで社名で特許を検索したところ
Dyson  2127件
iRobot 247件
でした。ここでも10倍近い差があるんですね。
(出願国や申請のステータスは考慮していません。単純に検索でヒットした件数です)
【追記終了】

いやー、Dyson恐るべしですね。

比較のためにパナソニックの売上と利益(EBITDA)をみてみると

パナソニック
・売上       7兆3437億円
・利益(EBITDA) 5552億円

パナソニックのコンシューマー向け家電事業(アプライアンス事業)の売上は全体の1/3弱の2兆3245億円、そのうちの掃除機だけとなるとかなり小さくなると思われますね。

iRobotについての豆知識ですが、創業は1990年と古くもともとは米軍むけのプロダクトや大学などとの研究プロジェクトなどで売上を立てていましたが、2002年にRoomba(ルンバ)を発売。これがヒットして翌年には売上が4倍。2005年に上場しています。(2005年の売上はルンバ発売前の10倍(およそ155億円)になっています。)そういう経緯もありますので、2015年までは軍事・プロジェクト関連の売上が$55mil(およそ60億円)ほどありました。昨年、それら事業を売却して現在は民生プロダクトに特化した事業展開となっています。

Source
ダイソン プレスリリース
https://www.dyson.co.jp/community/pressrelease/20170329_YearlyEarning2016_Release.aspx
iRobot Financial Reports
http://investor.irobot.com/phoenix.zhtml?c=193096&p=irol-reportsannual
パナソニック 2016年度 決算概要
http://news.panasonic.com/jp/press/data/2017/05/jn170511-3/jn170511-3-1.pdf
4-Traders Panasonic Corporation
http://www.4-traders.com/PANASONIC-CORPORATION-6492473/financials/

#今日のざっくり
#Dyson
#iRobot

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