#169 家電 2017年版(2017/05/17)


東芝問題がなかなか決着しませんね。日本のメーカーの存在感がだんだん薄れてきている家電業界。そんな中ではありますが、今日のざっくりは家電についてです。(あっさりめです)

白物家電の2016年4月から2017年3月までの国内出荷額は2兆3278億9300万円。前年が2兆2475億円ほどでしたので3.6%ほど増加しています。一方の黒物家電は1兆3296億円で前年が1兆2620億円だったので5.4%増となっています。

・白物家電国内出荷額 ざっくり2.4兆円(前年比3.6%増)
・黒物家電国内出荷額 ざっくり1.3兆円(前年比5.4%増)

ざっくりですが、白物家電は黒物家電のおよそ2倍。2002年以降、黒物家電出荷額が白物家電を上回っていましたが、2012年に逆転し、以後その差は広がってきています。

白物家電のうち占める割合の多いTop3はルームエアコン6939億(29.8%)、冷蔵庫4257億(18.3%)、洗濯機3289億(14.6%)となっています。

家電TOP3
1.ルームエアコン ざっくり6900億(29.8%)
2.冷蔵庫     ざっくり4300億(18.3%)
3.洗濯機     ざっくり3300億(14.6%)

この3つのカテゴリーで全体の62%を占めています。エアコンが全体の3割を占めているんですね。初夏を迎える頃にエアコンの売上がよくニュースになるのはこういうことだったんですね。

出荷の増加が著しかったのはトースターで前年比27.7%増(シャープのヘルシオやバルミューダの影響でしょうか?)。一方、減少が大きかったのは電子カーペットで14.9%減となっています。

・増加TOP トースター   27.7%増
・減少TOP 電気カーペット 14.9%減

どちらも金額が小さいのでちょっとしたブームなどで大きく影響を受けてしまうところはあるかと思います。

一部しか金額で切り出せていないのですが、輸入家電をみてみると冷蔵庫が686億円、洗濯機が863億円程度。それぞれ国内出荷額の16%、26%程度の規模になっています。

・輸入冷蔵庫 ざっくり690億円(国内出荷比 16%)
・輸入洗濯機 ざっくり860億円(国内出荷比 26%)

輸入家電の存在感は結構大きくなってきていますね。

黒物家電は大きく3つに分類され、それぞれ見てみると
・映像    6464億円(48.6%)
・オーディオ 972億円(7.3%)
・カーAVC  5859億円(44.1%)
となっていて、映像とカーAVCがほぼおなじ規模で両者合わせて全体の9割以上を占めています。

Source
日本電機工業会 2017年度 電気機器の見通し  データ
https://www.jema-net.or.jp/Japanese/data/mitoshi/pdf/2017mi_data.pdf
日本電機工業会 2017年度 白物家電機器の品目別輸入見通し
https://www.jema-net.or.jp/Japanese/data/mitoshi/pdf/2017kairi_m.pdf
電子情報技術産業協会 民生用電子機器国内出荷統計
http://www.jeita.or.jp/japanese/stat/shipment/

#今日のざっくり
#家電

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