#87 東京都の財政その1(2016/7/19)

都知事選も公示されましたので、今日は東京都ネタ。(東京在住以外の方すみません)。ということで、今日のざっくりは東京都の財政(その1)です。

東京都の2016年度の予算規模は

一般会計   7兆110億円

特別会計   4兆4539億円

公営企業会計 2兆1911億円

全会計合計  13兆6560億円

・東京都の予算規模 ざっくり13.7兆円

世界の各国と比べるとだいたい世界で27番目ぐらい。UAEよりちょっと小さくて、デンマーク、ポルトガル、ギリシャ、アルゼンチンより大きいことになります。

日本で2番めに大きな予算を持っている大阪府が

一般会計 2兆9727億円

特別会計 1兆3885億円

企業会計  410億円

合計   4兆3022億円

となっていますので、東京は大阪の3倍ほどの予算規模ということになります。

・東京の予算規模 = 大阪府の予算規模(4.3兆円)× 3

ご存知の通り、東京都は都道府県、市町村全体の中で唯一、地方交付税の交付を受けていない自治体です。(東京の市町村は670億円ほど受けてますが、それでも他道府県の市町村と比べると一番少なくなっています)ちなみに、大阪は府として2840億円、大阪府の市町村は2900億円、合わせて5740億円ほどが予算に組み入れられています。

東京都の一般会計の歳出を目的別に見ると

福祉と保健 1兆1668億円(22.9%)

教育と文化 1兆 962億円(21.5%)

労働と経済   4886億円(9.6%)

生活環境    2191億円(4.3%)

都市の整備   8777億円(17.2%)

警察と消防   9133億円(17.9%)

企画・総務   3316億円(6.5%)

10年間の推移を見ると福祉と保健が連続して増加、3年続けて1兆円を超えています。(11年連続して増加しています)

リーマン・ショック後に中小企業支援などを強化したことから2009年、2010年と急増し、もともと2000億円台だった予算が4000億台で推移しています。舛添さんが知事になった2014年以降増加傾向にあるのは教育と文化、都市の整備が増加していいます。(舛添さんの得意分野という感じですかね)

豆知識ですが、石原さんが知事時代に策定した「2020年の東京」という構想に基づき実行プログラムが毎年作られていました。猪瀬知事時代の2013年7月に「2020年の東京」を引き継いだ形で2020年以降を見据えた新たな長期ビジョンを策定を計画し2013年末までに策定される予定でしたが、スキャンダルの影響で策定されず、舛添知事着任後の2014年4月に新たに「東京都長期ビジョン」の策定を計画します。その結果2014年12月に「東京都長期ビジョン」「東京都都市外交基本戦略」「東京の防災プラン」などが策定されますが、知事の交代よって長期ビジョン策定が1年遅れたことになります。

Source:

東京都のホームページ(これまでの報道発表)

http://www.metro.tokyo.jp/index.htm

東京都の財政

http://www.zaimu.metro.tokyo.jp/syukei1/zaisei/2804tozaisei.pdf

平成25年度 大阪府一般会計・特別会計 歳入歳出決算の概要

http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/2598/00165846/ippankaikeitokubetsukaikei-gaiyo.pdf

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