#223 将棋人口・タイトル戦 - 今日のざっくりReturns

藤井聡太棋士が棋聖戦で渡辺明棋聖を3勝1敗で破り最年少でタイトルを取りましたね。おめでとうございます!若い力の台頭にちょっとワクワクしますね。

ということで、今日のざっくりは将棋人口とタイトル戦についてです。

レジャー白書2019によると将棋人口は680万人。囲碁人口が210万人なのでその3倍ほどになります。

●将棋人口 ざっくり680万人(囲碁人口のざっくり3倍)

卓球人口が830万人、野球人口が550万人なのでちょうどその間ぐらいということになります。

このところの藤井聡太フィーバーで2016年の530万人から増加しましたが、長期的には減少傾向で、1988年の1450万人から30年でざっくり1/2ほどになっています。

●1988年から30年でざっくり1/2に減少

日本将棋連盟によると現在、棋士は172名。奨励会に所属して四段に昇格してはじめて棋士になることができます。実はこれまで女性棋士は1人も出ていません。

あれ、女流棋士っているよね?と思われるかたも多いと思いますが、女流棋士は将棋の普及のために設立されたもので、設立当初は奨励会に所属したまま女流棋士になることはできませんでした。2011年からは規定が変わり女流棋士と奨励会の重複が可能になったそうです(女流二級から女流棋士になることができます。)

現在、女王、女流王座、女流王将の3冠の西山朋佳氏は奨励会会員で棋士になることを目指しています。今年3月の第三段リーグ戦であと1つ勝っていれば文句なく四段になっていたのですが、勝率で並んでしまい戦績で次点となってしまいました。(奨励会会員でも出られる女流タイトル戦が3つあり、西山氏はそのすべてを保持しています)

●棋士の数   172名(これまで女性棋士はいない)
●女流棋士の数 56名

将棋のタイトル戦は全部で8つあり、竜王と名人は別格とされ、格の順に並べると
竜王、名人、叡王、王位、王座、棋王、王将、棋聖
となります。(格は優勝賞金の多い順とのことです)

タイトル戦をその開始年と現在の主催企業と併せて並べてみると

●8大タイトル戦 
竜王戦(1988年〜)読売新聞
名人戦(1937年〜)朝日新聞・毎日新聞
叡王戦(2017年〜)ドワンゴ
王位戦(1960年〜)ブロック紙3社連合、神戸新聞社、徳島新聞社
王座戦(1983年〜)日本経済新聞社
棋王戦(1974年〜)共同通信社
王将戦(1950年〜)スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社
棋聖戦(1962年〜)産経新聞社

*ブロック紙3社連合:北海道新聞社、中日新聞社、西日本新聞社

格では最上位の竜王戦ですが、歴史は浅いようです。叡王戦はニコ動のドワンゴが主催しているんですね。

賞金が公表されているのは竜王のみで優勝賞金4400万円、敗者は1650万円とのことです。他のタイトル戦の優勝賞金は棋士の獲得賞金からある程度推定されその優勝賞金はそれぞれ

●8大タイトル戦の優勝賞金
竜王戦:4400万円
名人戦:2250万円(別途、名人手当1200万円)
叡王戦:2000万円
王位戦:1200万円
王座戦:1200万円
棋王戦:900万円
王将戦:800万円
棋聖戦:700万円

となっています。

名人のほうが有名だし格が上なのでは?と思われる方もいらっしゃると思いますが、それはその伝統と権威からと言われています。
将棋指しの家元として1612年に徳川家康から俸禄が与えられ初めて将棋所を任されることとなった大橋宗桂が名人を名乗ったのが最初とのこと。ずっと家元制(世襲制)でしたが、1937年には実力制になり、以後、変更はありながらも続いているのが名人位となります。

ちなみに、囲碁の7大タイトル戦の優勝賞金をみてみると
棋聖戦  4500万円
名人戦  3200万円
本因坊戦 3000万円
王座戦  1400万円
天元戦  1300万円
碁聖戦  800万円
十段戦  700万円

と将棋とほぼ同じくらいかなぁという感じですが、競技人口の違いを考えると囲碁のほうが効率(?)がよさそうですね。

今週末は連休ですね。GoToトラベルキャンペーンも始まりますが、東京の方はでかけにくい状況なので、この期を活かしてじっくりと次の一手でも考えますか。
では、いってらっしゃ~い!

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●将棋人口 ざっくり680万人(囲碁人口のざっくり3倍)
●1988年から30年でざっくり1/2に減少
●棋士の数   172名(これまで女性棋士はいない)
●女流棋士の数 56名
●8大タイトル戦 
竜王戦(1988年〜)読売新聞
名人戦(1937年〜)朝日新聞・毎日新聞
叡王戦(2017年〜)ドワンゴ
王位戦(1960年〜)ブロック紙3社連合、神戸新聞社、徳島新聞社
王座戦(1983年〜)日本経済新聞社
棋王戦(1974年〜)共同通信社
王将戦(1950年〜)スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社
棋聖戦(1962年〜)産経新聞社
●8大タイトル戦の優勝賞金
竜王戦:4400万円
名人戦:2250万円(別途、名人手当1200万円)
叡王戦:2000万円
王位戦:1200万円
王座戦:1200万円
棋王戦:900万円
王将戦:800万円
棋聖戦:700万円
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Source:
レジャー白書2019(内容は@kanzouya氏のTweetより)
https://twitter.com/kanzouya/status/1183764726578208768

公益財団法人 日本将棋連盟
https://www.shogi.or.jp/

日本棋院(囲碁)
https://www.nihonkiin.or.jp/match/internal/

みそじんの将棋のある生活
【本当はいくら?】将棋タイトル戦の賞金額・対局料まとめ~竜王、名人、叡王、王位、王座、棋王、王将、棋聖~
https://misojinn.com/title-money/

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