#189 チャイナセブンの名前(2017/10/27)


先日中国で新たな中共中央政治局常務委員会委員7名(いわゆるチャイナセブン)が発表されましたね。どんな舵取りをするのか注目されるところです。ところで、欧米の方と中国の話をしようとして困ることの一つは中国指導者の名前が伝わらないことです。名前を漢字で書いても伝わらず(そりゃそうです)、漢字を音読みで読んでも通じません。そこで今日のざっくりはチャイナセブン各人の名前の英語での書き方・発音についてです。

おさらいですが、新チャイナセブンは以下の7名です。

序列1位:習近平(しゅうきんぺい) 総書記・国家主席
序列2位:李克強(りこっきょう)  首相
序列3位:栗戦書(りつせんしゅ)  中央弁公庁主任
序列4位:汪洋(おうよう)     副首相(経済担当)
序列5位:王滬寧(おうこねい)   中央政策研究室主任(政策ブレーン)
序列6位:趙楽際(ちょうらくさい) 中央組織部長
序列7位:韓正(かんせい)     上海市党委員会書記

ニュースでもこう呼ばれていますが、この漢字の読みをいくら英語っぽく発音してもまず通じません。

では英語でどう書くか、どう読むかですが以下のような感じです。(発音はほんと”ざっくり”こんな感じというところです*)

上から順に
Xi Jinping(シー・ジンピン)
Li Keqiang(リ・クーチャン)
Li Zhanshu(リー・ジュンシュー)
Wang Yang(ワン・ヤン)
Wang Huning(ワン・フーニュン)
Zhao Leji(ジャオ・ルージー)
Han Zheng(ハン・ジャー)

となります。

改めて漢字の発音と英語で書いたときの発音を並べてみると、

しゅうきんぺい → シー・ジンピン
りこっきょう  → リー・クーチャン
りつせんしゅ  → リー・ジュンシュー
おうよう    → ワン・ヤン
おうこねい   → ワン・フーニュン
ちょうらくさい → ジャオ・ルージー
かんせい    → ハン・ジャー

いやーこれだけちがうとなかなか通じないのも当たり前というところですね。

ちなみに中国の有名な指導者を見てみると、

毛沢東(もうたくとう) 
 →Mao Zedong (マオ・ズドン)
周恩来(しゅうおんらい)
 →Zhou En-lai(ジョー・エンライ)
鄧小平(とうしょうへい)
 →Deng Xiaoping(デン・シャオピン)
江沢民(こうたくみん) 
 →Jiang Zemin(ジャン・ゼンミン)
胡錦濤(こきんとう)  
 →Hu Jintao (フー・ジンタオ)

耳に馴染みがあるのは鄧小平(デン・シャオピン)ぐらいでしょうか。やっぱり結構違いますね。とはいえ、歴史上有名な指導者ばかりなのでこのぐらいは覚えておいたほうがよさそうです。

ちなみに、”チャイナセブン”というのは筑波大学名誉教授の遠藤誉氏が著書の中で名付けたもので海外のメディアでは使われていません。海外の方と話す時に使っても通じない可能性大です。ご注意下さい。(英語の記事を見るとmembers of the Politburo Standing Committeeと紹介されているようです)

*Sourceのリンクの映像で通訳が伝えていたのをカタカナで書き起こしているので微妙な音は表現できていません。あしからず。

Source:
CGNT “Xi introduces six other newly elected members of the Standing Committee of the Political Bureau”
https://youtu.be/Oo-OPowEtU4?t=36s

#今日のざっくり
#チャイナセブン

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