#181 プロテニスの賞金(2017/07/07)


ウィンブルドンも盛り上がってきましたね。錦織圭選手は順当に勝ち上がっていますが、昨日は杉田祐一選手、いやー惜しかった。とうことで、今日のざっくりはテニスの賞金についてです。

ウィンブルドンの賞金総額がどのくらいかというと今年は£31.6mil(およそ46億円)。男子の優勝賞金は220万ポンド(3.2億円)となっています。

ウィンブルドン
・賞金総額 ざっくり3200万ポンド(ざっくり46億円)
・優勝賞金(男子) 220万ポンド(ざっくり3.2億円)
 
ちなみに杉田選手は2回戦で敗退したのですが、2回戦まで進むと5万7000ポンド獲得できるので、およそ830万円の賞金を得たことになります。

今年のグランドスラム大会をドル建てで比較してみると
オーストラリア 3730万ドル
フレンチ    3920万ドル
ウィンブルドン 4079万ドル
USオープン   4630万ドル
とUSオープンがちょっと多くなっています(為替の影響も大きいのですが。。。)。ざっくり4000万ドル(45億円)ほどという感じです。

男子選手の生涯獲得賞金TOP5を見てみると
1.ジョコビッチ 1億945万ドル(124億円)
2.フェデラー  1億445万ドル(118億円)
3.ナダル    8593万ドル(97億円)
4.マレー    6045万ドル(83億円)
5.サンプラス  4328万ドル(49億円)
以下、アガシ(3152万ドル)、ワウリンカ(3058万ドル)、フェレール(3015万ドル)、ベルディッヒ(2730万ドル)、ベッカー(2508万ドル)と続きます。サンプラス、アガシ、ベッカー以外は現役選手です。

錦織圭は1736万ドル(19.6億円)で20位。他の現役日本人選手では添田豪390位、杉田祐一549位、西岡良仁683位、ダニエル太郎711位。現役ではありませんが、テレビなどでよく見かける松岡修造は112万ドル(およそ1億2700万円ほど)で550位となっています。

もちろんこれは獲得賞金なのでスポンサーやCMなどの収入は含まれません。ちなみにテニス選手の昨年-今年の12ヶ月の収入TOP3はForbsによると
1.フェデラー  6400万ドル(72.3億円)
2.ジョコビッチ 3760万ドル(42.4億円)
3.錦織圭    3390万ドル(38.3億円)
(錦織くん、ぐぐっと上がってきました)フェデラーは昨年は怪我であまり活動できず、昨年、今年の獲得賞金はおよそ700万ドル(8億円)ほどなので、その8倍、60億円以上の他の収入があることになります。錦織圭も去年と今年のあわせた獲得賞金は600万ドル(6.8億円)ほどなので30億円以上の他の収入があるということのようです。

TOP10以下の往年の名選手を見てみると、
12.レンドル   2126万ドル(24億円)
15.エドバーグ  2063万ドル(23億円)
44.マッケンロー 1255万ドル(14億円)
205. ボルグ   366万ドル(4.1億円)
となっています。80年代にグランドスラムでしのぎを削っていたマッケンローやボルグがそんなもん?と思われる方も多いと思いますが(もしかして我々世代だけですかね笑)、これは賞金の増加が主な要因となっています。
たとえばウィンブルドンの優勝賞金の推移をみてみると

1980年 2万ポンド(292万円)
1990年 23万ポンド(3358万円)
2000年 47.8万ポンド(6979万円)
2010年 100万ポンド(1億4600万円)
2017年 220万ポンド(3億2120万円)

80年から90年の10年で10倍以上、ボルグ・マッケンロー全盛時代(80年代初頭)と比べると今年は100倍以上になっています。この7年ほどでも2倍になっているんですね。(生涯獲得賞金ランキングで現役選手が多くなるわけです。)

ちなみの今年のウィンブルドンの1回戦負けの選手の賞金は3万5000ポンドなので、1980年に優勝したマッケンローの賞金の1.75倍(えっ!)、2回戦で敗退した杉田選手は2.5倍以上の賞金を得ています(ええっ!)。(当時は金額より名誉という感じだったんでしょうか。)往年の名選手のランキングが低いわけですね。

日本で行われる大きな大会としてジャパンオープンがありますが、今年の賞金総額は156万ドル。USオープンの1/30ほどの規模ということになります。ジャパンオープンはATP tour 500とよばれるレベルの大会で世界で13大会あるうちの一つ。Grand Slam(4大会), ATP tour final(1大会), ATP tour Masters 1000(9大会)に次ぐレベルの大会となっています。(今気づいたのですが、ATP tour Finalの冠スポンサーは日東電工なんですね。。。)

ということで、梅雨明けも近い今日このごろ。週末はちょっと体でも動かしますか。

Source:
・Wimbledon Prize Money and Finance
http://www.wimbledon.com/en_GB/aboutwimbledon/prize_money_and_finance.html
http://www.wimbledon.com/pdf/prize_money_2017.pdf
・ATP Prize Money Leaders
http://www.protennislive.com/posting/ramr/career_prize.pdf
・Forbes The World's Highest-Paid Celebrities 2017 RANKING
https://www.forbes.com/celebrities/list/#tab:overall_category:Athletes
・TOTAL SPORTEK Highest Prize Money In Tennis Grand Slams (2017)
http://www.totalsportek.com/money/highest-prize-money-in-tennis-grand-slams/
・Wikipedia Association of Tennis Professionals
https://en.wikipedia.org/wiki/Association_of_Tennis_Professionals
・楽天ジャパンオープン 2017年大会概要
http://www.rakutenopen.com/ja-jp/about/tournament-fact-sheet

#今日のざっくり
#テニスの賞金

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