#166 総理大臣の年齢(2017/05/10)


フランスでマクロン氏が大統領選に勝利。年齢39歳。とても若い大統領が誕生することとなりました。
振り返って、日本の総理大臣の年齢はどうかなぁと思ったので、調べてみました。今日のざっくりは総理大臣の年齢についてです。

ご存知の通り、初代総理大臣は伊藤博文で1885年12月に就任しています。132年ほど前。そこから数えて現在の安倍首相は第97代総理大臣。複数回務めた首相がいますので実際の人数としては62人となります。

・総理大臣 現在まで 97代 62人

就任時の平均年齢は62.5歳。

・就任時の平均年齢 62.5歳

初回就任時年齢が若い順に5名上げると
1.伊藤博文 44歳(1885年)
2.近衞文麿 45歳(1937年)
3.黒田清隆 47歳(1888年)
4.山県有朋 51歳(1889年)
5.安倍晋三 52歳(2006年)

となっています。安倍首相がはじめて総理大臣になったときは歴代でもかなり若い方だったんですね。(このときは1年で退任してしまいましたが)

50代で首相になったのは19人。戦後だと8名いて就任順に並べてみると
田中角栄 (54歳)
海部俊樹 (58歳)
細川護煕 (55歳)
羽田孜  (58歳)
橋本龍太郎(58歳)
小泉純一郎(59歳)
安倍晋三 (52歳)
野田佳彦 (54歳)
となっています。(カッコ内は初回就任時年齢)繰り返しになりますが、安倍首相は田中角栄よりも若く首相になっていたんですね。

一方、最高齢で就任したのは鈴木貫太郎で77歳。以下年の高い順にあげると
1.鈴木貫太郎 77歳(1945年)
2.犬養毅   76歳(1931年)
3.大隈重信  76歳(1914年)
4.吉田茂   74歳(1953年)
5.幣原喜重郎 73歳(1945年)

となります。また、70歳以上で就任した総理大臣は15名となっています。

総理一代あたりの平均在任日数は490.1日。2年に満たないことになります。(但し、再任された際には別カウントになっていますので同じ首相であった期間ではありません)

・総理一代あたりの在任期間 ざっくり1.3年(490日)

また、伊藤博文が総理に就任してから132年間に62人の総理が誕生していますので、総理一人あたりの在任期間は2.1年。

・一人あたりの在任期間 ざっくり2.1年

それでも決して長いとは言えないですね。

ちなみに合計の在任期間が2000日を越えているのは4名で長い順に並べると
桂太郎  2886日
佐藤栄作 2798日
伊藤博文 2720日
吉田茂  2616日

最近で在任期間が長かった小泉純一郎は1980日となっています。

歴代首相の出身都道府県を見てみると*
1.山口県  8人 
2.東京都  6
3.岩手県  4

以下、3名輩出しているのが6府県(京都府、岡山県、広島県、石川県、群馬県、鹿児島県)となっています。
さすが長州、山口県は8名も総理大臣を出していたんですね(戦後も3名)。岩手県が多いというのもちょっと意外でした。

ちなみにアメリカは建国228年で現在のドナルド・トランプが第45代大統領。平均就任時年齢は56歳。40歳代で就任したのは9人で最も若いのはジョン.F.ケネディの43歳。もっとも高齢なのは現在のドナルド・トランプの70歳。また大統領1人あたりの平均在任期間はざっくり5.1年となります。

*【訂正】首相の出身都道府県について戦後の総理についても出生地と選挙区が混ざってしまったため、官邸ホームページの出身地(戦前は出生地、戦後は選挙区)に合わせています。失礼しました。

【追記】歴代総理の就任時年齢(複数回の場合はその都度)をグラフにしてみました。明治初期こそ年齢が低かったですが、概ね変わらず、戦後(43代以降)はやや若くなる傾向のようにもとれますね。

source:
首相官邸 歴代総理大臣
http://www.kantei.go.jp/jp/rekidai/ichiran.html

List of Presidents of the United States by age (wikipedia)
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_Presidents_of_the_United_States_by_age

#今日のざっくり
#総理大臣の年齢

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