Dream passportが魅せた次なる夢

「Dream Gate01」がZepp hanedaにて開幕した。このあと札幌、愛知、大阪、福岡と全国を回り、東京、大阪での追加公演も決定している。

Zepphenadaの様子（出典：Dream passport)

※この記事は本編の具体的な内容に触れないよう配慮して書いています。

既にアルバムの発表がされているように、驚くべきはライブのために書き下ろした曲を中心に構成されている点だ。ORβIT、BUGVEL、HICOLANDと、三つのアーティストがそれぞれとして独立しつつも、グループの垣根を飛び越え、一つになってファンを魅了する。

また、曲や振り付け、デザインなどのクリエイティブもメンバー自らが引き受け、創り上げていくその頼もしさも目を引いた。
自己プロデュースアイドルと言う言葉では足りないほどの才能たち、その輝きを魅せつけていく。

Dream Passportのカンパニーは一度もオールメンバーになれたことがない。コロナ禍で合流が難しかったGUNOが不在の時期もあれば、今回は兵役に服するYOUNGHOON、HEECHOが不在だ。国境を越えた自由さと多彩さを追い求めた新しい事務所にとって、現実的な試練は続いている。

そんな状況下が生み出す音楽たちは必然的に「離れていても一つ」という大きなメッセージを背景に秘めている。不在のYOUNGHOONはDreamGate開催に合わせてよんふん名義でカバーアルバムの発表し、ファンを喜ばせた。また、HEECHOの存在はそれぞれの楽曲やパフォーマンスに滲み出てくるようにそこに健在している。

また、状況が目まぐるしく変わる中、来日をしたメンバーもいる。GUNOとYOONDONG。特にYOONDONGはギリギリまで合流が危ぶまれ、正式な発表があったのは5/19の事であった。

この夜、YOONDONGがGUNOに寄り添うシーンがよく見られた。それは日本語に慣れてない弟を気にかける兄のように見えたが、胸の内はそれだけではないだろう。互いに家族や国と離れ、日本での活動を開始した者同士。覚悟はあったにせよ、これから始まる道のりへの不安を、想像せずにはいられなかった。

特にYOONDONGは活動開始以降、ずっと共にいた2人を静かに兵役へと送り出した後だ。さぞこの景色を一緒に見たかったろうと思うと、ステージを見つめる視界が涙でぼやけてしまった。

彼らの夢の扉は開いたばかりである。

それぞれの持ち味を存分に生かした楽曲の数々、スキルの高さに終始ワクワクさせられっぱなしであった。

BUGVELは燃えるような勢いがあった。ダイナミックな楽曲と振り、はっきりとしたメンバーの役割、と共にスキルを横断出来る。ラップも歌も全員出来る、際限のない可能性を目の当たりにした。

HICOはラブ&ピースを連れてくる人だった。彼はどんなに社会が殺伐としていても踊り続け、輝きを放つだろう。そしてその踊りが少しずつ人へ幸せを運んでいくのだろう。そんなステージを見せてくれた。

ORβITは7人だった。いや、視界には4人しか居なかったが、確かに7人だった。互いが互いを想い、互いが互いを支え、高め、そこに一つとして存在していた。そして、DreamPassportを先頭に立ってとても頼もしく引っ張っていたのだ。アースはここにいるよ！どうか安心して欲しい。応援ばかりを心に留めて欲しい。

さて、良い感じにステージナタリーばりの記事を書こうと思って格好つけてみたが、うまく行きません。以下はいつも通りに書きます。

2020年秋頃より思い焦がれて、ようやくキム・ユンドンという実像を確認した。してしまった。
私の中で複雑に出来上がった空想がそのまま飛び出して来て、むしろそれをゆうに超えてきて、もう泣くしかない。嬉しくてたまらなくて泣くしかなかったです。
とりあえず、可憐な右足回しとMCその他で一番兄貴の役割を一生懸命にやっている姿を見逃さないでやって下さい。
不安に決まってると思うんよ！！！
確かにやっと日本に来て、ステージに立てたわけだけど、ユンドンが想像していた形ではない。
やっぱりずっと一緒にいたヒョン2人がいて欲しかっただろうという、なんだかそういう切なさや不安も私は勝手に感じてしまいました。
「早く会いましょうアースの皆さん」と言ってくれていた、君の夢は叶ったけど、やっぱりどうしても早く揃いたいね。
それまで一生懸命守るんだという覚悟の表情を度々しているように見えて、私はたくさん泣きました。
これからもずっと、君の夢を一緒に追わせて下さい。
そして、君が誰よりも幸せになって下さい。
優しい君が、傷付きませんように！　美味しいご飯を食べて健康に生きて、やりたい音楽を続けて、あと日本の音楽番組にも出ようね。
本当にいつもありがとう。愛してます。

これから全国各地で見る皆様、どうか体調を崩さず、本番をお迎えください！
皆様が楽しい夜を過ごせますように。
ザキコでした。