革ジャンリターン
20代前半の頃に買ったシングルのライダース。
インディアンモーターサイクルの馬革。
いくらだったかはハッキリとは覚えてないけど、まさしく清水の舞台からナントカの勢いで買ったのは覚えてる。その翌月にそのお店のセールで半額に近い値段で売られてたことも。
バイクに乗らなくなってからも、たまに着て街に出たりはしてたものの、バイクに乗らずにライダーズを着こなすのはなかなかに度胸が必要で、まぁ相当な期間クローゼットに眠らせたままで、数年に一度ぐらいは袖を通して、オイルを塗って、また眠りにつかせてた。
でも、ちょっと前にライダーにリターンしたからこの革ジャンにもリターンしてもらおうと。よし、起きろ革ジャン。
はっきり言おう。
わかってたいたがキツイ。時の流れとは残酷なもので、ワタシの体型は分かりやすく時を刻んでしまってる。
インナープロテクターの上からでも着れるっちゃ着れる。でも正直キツイし何よりも皮が硬い。こんな硬かったっけ?ちょっと強引に伸ばして柔らかくしてみよう。やってみたことないけど。
掃除なんかに使うスチーマーで熱々蒸気を吹き付けて、力任せに引っ張って、揉み込んで。正しいやり方なのかはわからないけどどうなんだ?
蒸気当てた箇所の色がガッツリ抜けて焦ったけど、オイル塗ったら復活したからもう構わずガッツリ蒸気を当てまくって伸ばしまくった。
結果、どうなんだろ?伸びたのかな?言われてみれば何となくそんな気もしなくもない。柔らかくなったのは確実だと思う。
昔に「新品の革ジャン慣らすために一緒に風呂に入る人もいる」って聞いたことあるけど、まさしくその心境だった。おうちスチームサウナの中に放置してやろうかとかよぎったりもした。
でもそういうことをするのはお洒落なアニキ達が味を出すためなんだよね。いまワタシがやってる作業は腹が出てキツくなったから伸ばしてるだけだからな。
なんだろう、悪く思うなよ革ジャンくん。
というわけで、今となっては貴重なこの秋の季節に、この革ジャン着てバイクに乗ろうと思う。