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日々の鳴き声

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せつなくも過ぎていく毎日のこと。 つらつらつら、と。
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記事一覧

うさぎと呪い

「これからさき、いつもきみといっしょにいられますように!」

さき、っていうのはいつまでなんだ。「いっしょに」とか「いつまでも」という言葉に安心することができない。

6年前に入籍した。

6月18日の深夜1時過ぎだ。私は〆切を抱えて苛々しながらラーメンの記事を書き、それが上がって家で仮眠をとっていた。

当時一緒に暮らし始めた夫は夫で、次の日自分主催のセミナーを控えていた。カリカリしながら23時

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今日のこと



朝に大切にとってた栗渋皮煮をつまみ。車でふらりとでかける。

山の上のお蕎麦やさん。冬季休業のため、今年の営業は明日まで。おそばはもちろん、鰊の煮付、ごま豆腐、お新香など隅々までおいしい。

店主から譲り受けた、まねき猫。
ご本人が手がけ、最近焼き上がったものらしい。とぼけた表情とにゃんにゃんと手招きする手つき。眺めるたびにやにやしてしまう。かわいい。

三連休のうちの二日目が終わる。仕事

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山へ行く



仕事で山へ。

葉の落ちた木々は白い骨の如く。
雲は放射線状に伸びていた。

オープンは間も無く。あと2週間もすれば、大勢で賑わうだろう。

ザラメ糖みたい。
間も無く、里にも雪は舞い降りる。
タイヤ交換ok.ok.
あとは心の準備だけ。

冬がやってくる

空に、木々に、街に。

西日の色がだんだん濃くなる。
さようなら、おひさまの季節。

きのこがりオフィス

昨日今日と、気がつけば夕暮れ。
ああ、秋晴れであったと窓の外を恨めしくみつめる。多忙で心が荒む。こんな日は、仕事なんてほっぽって紅葉がきれいな公園でサンドイッチ食べたかった。ただ外を歩きたかった。とか、ため息混じりで。

夕暮れどきの稜線が、ハッとするほど美しかった(会社の窓から)。

仕事的な山場を越えたら、やりたいことたくさん。でも、今は、オフィスから外にはでらんない。

だからとりあえず

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マルシェな時代

noteユーザーになって「!」て思ったのは、クリエイターさんと呼ばれたこと。気が小さいほうなので、「あ、すみません…クリエイターとか…そんなんじゃあ」と心のなかでボソボソとつぶやいている。

さて、今日は地元で行われているマルシェに足を運んでみた。全国的なものかもしれないけど、私の住む地域では毎週どこかで必ず行われるようになった。ここ数年で◯◯マルシェとか◯◯市とか◯◯マーケットとか、おしゃれな手

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とりもどす感



休日。遅く起きて、家事を。

世の中的に、おうちの片付けや掃除は時短が素晴らしい!ということになってるけど、私といったら真逆で。時間かけて、だらだらとやるのが好きだ。

お花の水を替えて、シンクをピカピカにして、衣類をたたむ。途中でお茶を飲んだり、お土産の飴をなめてみたり。ちょっと進んでは振り返って「よくやった」と満足し。そんなこんなで、1日かけて家事をやる。

仕事の日にぴーんと貼ったゴムは

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記念日へ。

記念日へ。

5年も続けている。
というか、結婚するまでは、ひとりの男と5年も付き合ったことがなかった。
こうやって年月って過ぎていくものなのね。

たまに、独り身に戻りたいなあとか思う時もあるけど、台所の湯気の感じとか、お風呂のにおいとか、一緒に寝てるシーツの肌触りとか。いちいちそういうのがカラダに染み付いている。お別れするということは、そういうちいさなことを全部カラダから引き剥がすということで。その痛みには

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秋と冬の間に

明日から11月。格好はどっちつかず。お給金をいただいたら、冬支度をしよう。町の木々は紅葉してて、秋らしい秋。冬になったらみんな葉っぱが落ちて骨だけになっちゃうものね。今を楽しまなくちゃ。

すきまかぜは足と足の間をぴゅーと抜けてく。タイツ一枚じゃこころもとない北国の寒さ。

もうじき冬がやってくる。

誰かに会いたいんだけど、その誰かは誰なんだろ。

ワクワク、ドキドキは、こころをホカホカにする。

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