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ZAIM 2018年03月号

(1)KPIの目的

会社の運営は非財務情報のかたまりです。営業する、受注する、発注する、運搬する、保管する、新製品を開発する、仕様を決定する、アフターケアする、クレームに対応する、請求する、集金する、支払いをする、やる気を起こさせる、リスクに備える、・・・・・・思いつくままに並べても、まだまだありそうです。KPIは、こういった非財務情報を、数字に置き換え、目標値を定め、具体的な活動を決めるものです。
財務情報における「数字」は、原則として「金額」で表されます。しかしKPIでは、必ずしも「金額」である必要はありません。「人」でも「時間」でも「面積」でも、「単位」でさえあればKPIを設定できます。
ただ、大切なことは、最終的には非財務情報のKPIは財務情報に連動し、財務情報の内容向上に資するものでなくてはならないということです。

(2)KPIの設定と検証


KPIは目的に応じて、優先順位をつけて設定しなければなりません。財務情報に貢献しないKPIは無意味ですが、短期的効果を求めるのか、長期的効果を求めるのかによって、一見ムダなKPIが必要な場合もあります。また、KPIを実施した場合は必ず検証(Check)しなければなりません。財務情報ではないだけに、おろそかになりやすいため注意が必要です。

<POINT>
KPIの目標単位は金額以外でもよい
ただし財務情報(金額)につながること