ZAIM 2023年07月号
資金調達 「借りる」その5 ~ いくらまで借りられるか ~
金融機関からいったいいくらぐらいまでなら借りられるのでしょう。結論から言えば業種や個別の状況によって異なるため、これはという指標はないということになりますが、ひとつの目安として以下のような見方も紹介しておきましょう。
いずれも算出された金額から現在の借入残高を差し引いたものが、借入余力の目安となります。つまり、差し引きがマイナスになった場合は、すでに借入金が多すぎると判断されうるということです。
(ここで言う借入金は運転資金の借入を指しています。設備投資の借入については別の目安を使用します)
もちろん上記の指標はあくまで目安にすぎず、理論的な裏付けがあるわけではありません。
借入に際してはしっかりした 資金繰り表 と 事業計画書 を作成することが望ましいのは言うまでもないことです。
資金繰り表 は 「資金使途」 つまり 「なにに、いつ、いくらいるのか」 を明確にし、 事業計画書 は 「返済可能性」 つまり 「返せる見込みがあること」 を示すためのものだからです。
※本コラムの記事はご理解いただきやすいように省略や簡略化していますので、すべての事例に対して正確性を担保しているものではありません。個別の事例や詳細な内容については他の解説記事等も参照してください。