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ZAIM 2018年01月号

「企業」を良くしていく、目標管理をしていく。でもうまくいかない・・・。

こういう悩みをお持ちの方も多いと思います。その1つの原因は、設定した目標(財務諸表の数字など)と現場の実態とがかみ合わないことにあるのではないでしょうか。当事務所は、その過程をどう管理(マネジメント)していくかを工夫することによって、解決に導くお手伝いをしたいと考えました。キーワードは『財務諸表とKPI』。目標は『百年続く企業を作ろう』。この二つをテーマに、毎月一回、情報発信していきたいと考えております。

(1)KPIとは??

KPIとは正式には、「Key Performance Indicator」といい、要するに目標管理です。「そんなのうちではもうやっているよ」とおっしゃる経営者の方も多くおられるでしょう。では、なぜ今更KPIかというと、KPIを上手く活用することにより企業をより良くしていくことが可能になるからです。
 例を挙げると、「今月の売上目標は○○万円だ、みんながんばれ」と発信しておきながら、具体的な活動はそれぞれの営業マンの経験値と努力にまかせてしまっていませんか、ということです。
 結果が出ているのならそれでいいかもしれませんが、出てないなら・・・。

(2)KPIの策定

KPIとは、目標管理を具体的・進捗的なプロセスととらえ、定性的なプロセスを定量化して実施できるようにするための手法です。KPIを設定することで、営業マンの活動プロセスにも定量的な目標を設けて、進捗状況を見ながらマネジメントすることが可能になります。その結果、営業マンの目標達成をバックアップすることができます。
 そして、目標のKPI決めるのは、企業でただ一人だけ「こうしたい」と言える存在、つまり経営者の役割です。目標設定を現場に任せる、意見を取り入れるということは、一見かっこよく聞こえます。しかし、そのバックボーンとして、経営者の明確な意思が反映されていなければ、なりゆき経営や無責任組織になる可能性があります。そして、それは徐々に企業を蝕んでいきます。最終責任者である経営者が適切なKPIを設定・マネジメントすることにより、スタッフの力を最大限に引き出すことが可能になります。
 KPIを設定・マネジメントするときは、特に下記の3つがPOINTになります。

<POINT>
① 目標は「定量化:数値化」されていること
② 目標は経営者が決めること
③ 進捗状況を検証し修正すること