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資金繰りのやりかた ~ 資金繰りとは ~

「お金」 のことについては経営者のいちばんの悩みの一つでしょう。 今後何回かにわたって、「資金繰り」 について説明していこうと思います。 まずは基本的な用語について簡単に定義します。
 
「資金繰り」 とは
 
会社のお金が足りなくならないように、収入と支出をコントロールしてやりくりすることです。
 
「資金」 とは
 
すぐに使えるお金のことで、現金、普通預金、当座預金などの合計です。 「キャッシュ」 とも言います。定期預金、受取手形などは、使えるようにするのには手続きと時間がかかるので 「資金」 には含めません。
 
「資金調達」 とは
 
資金が不足する(0になってもまだ足りない)ことを避けるため、新たな資金を用意することです。おもに 「借入」 を指すことが多いですが、出資や資産の売却などによる資金調達の方法もあります。
 
「資金不足」 とは
 
文字通り、資金が足りなくなることです。 資金は 「お金」 なのでマイナスということはあり得ません。 たとえば現在100円の資金があり、明日までの収入が50円に対し、明日までの支払が200円という状況であれば、 100円+50円-200円=▲50円 とはなりません。 「マイナス50円硬貨」 なんてないからです。
 
資金不足に対応するには、支払を待ってもらうか、不足分を明日までに調達しなくてはいけないということです。 100円+50円-100円(支払いを一部待ってもらう)=50円、 あるいは 100円+50円-200円+100円(借入などで調達する)=50円 とするしかありません。
 
 
このアンダーラインの部分が資金繰りということになります。
 
「資金繰り表」 とは
 
資金のやり繰りを管理するために作る表です。 「管理する」 ということは、過去の流れだけでなく今後の資金の流れを把握し、資金不足が起きないようにするために作ります。
日ごと、週ごと、月ごと、年ごと、あるいは資金の種類(現金、預金口座ごと)など目的に応じて作成します。