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【インタビュー】柾花音と「共犯者」たちが愛とイマジネーションで切り開く最先端

ディープなファンのためのコミュニティ「Kanon Masaki ONEFAN」を始動させ、ZaikoのマーケットプレイスDigitamaでもアカウントを開設したシンガー、柾花音。
リアルとバーチャルを行き来する彼女が向かう未来はどこか? 彼女とファンたちの「共犯」関係はこれからどうなっていくのか? 
2022年8月28日に行われた「柾花音 Birthday Live 2022 ~としょのねこ~」の直前にZaikoブログ編集部が直接お話を伺いました。

Zaikoブログ編集部(以下 Z)YouTube配信ではONEFANをわかりやすく説明してくださって本当にありがとうございました。ブロックチェーンやNFTは我々でも説明するのが難しいなって悩んでるんです。

柾花音(以下 柾):初めてONEFANについての説明を聞いたときに「株主総会みたいだね」って言ったんですよ。

Z:それは言い得て妙、わかりやすいです。NFTについての第一印象はどんな感じでしたか?

:「NFT??? 見たことない単語……」って一回フリーズしました。でも昨年の秋に初めてDigitama Stubsを取り入れたとき、小さい男の子が書いたアイコンが、めちゃめちゃ売れたニュースが話題になってて。そのおかげで「これかぁ! NFTって!」ってなったんですけど……まだボンヤリとしか理解できてない状態です。なんか時代の最先端ですごい! みたいな。

Z: その時代の最先端を柾花音さんは進んでいるんですよ!

:うわあ! 知らない内に飛び込んでる。わははは!

Z: ONEFANを開設されましたが、ファンからの反響はどうですか?

:ファンも私も、今後どうなるんだろうって楽しみにしています。これから手探りで試しながらやっていこうって空気にはなっていますね。

Z: YouTube配信では柾花音との「共犯者」になる、とおっしゃってたのがよかったです。

プレスリリースのコメント依頼があったから、どうしようかなと思って……。こんなふざけてて、もし怒られたら書き直すと思って書いたんです。よかった、怒られなくて。

プレスリリースでの柾花音コメント
“ファンクラブ”という形式でありながら、グッズ案や企画のご協力を募ったり、自由度の高いONEFANの新たな使い方・サービスを模索したり、言わば皆さまを私の共犯者にしてしまえる面白すぎる場所ができました。私もここでのコンテンツを通して、普段とは全く違った一面をお見せしていく事になると思います。秘密の作戦会議や取引が行われる場所…こんなの小さい頃憧れ続けた秘密結社じゃないですか、とてもワクワクしますね。様々なサービスを通して、新しいオタ活の形を見付けられたら良いなと思います。

Z : 秘密結社! 「ファンクラブ」や「コミュニティ」っていうよりワクワクしますね。

: よかった。従来のファンクラブって、なんか年賀状が届いてグッズやチケットが買えるだけってイメージがあったんですよ。もうちょっと親密なものにしたくて。ONEFANは、ちょっとした相談事も投げかけられる場所になったら良いなと考えています。私は配信なんかでも砕けた感じで喋っていますけど、それよりラフにコミュニケーションしていきたいと思いながら、どう使っていこっかなーって考えているところです。

柾花音ONEFAN https://onefan.id/kanonmasaki

Z:柾花音ONEFANページですが、自分から見た印象はどうですか?

:率直な話をすると恥ずかしいです。 思ったより自分の写真が大きくてびっくりしました。バーチャルとのギャップを出していきたかったので、写真ではうまく落ち着いた雰囲気にトーンを落としてもらってるのでありがたいです。

Z:バーチャルとの雰囲気の使い分けなどで気をつけているところはありますか?

:気をつけてるところってのは、あんまりないんですけど、私は結構な人見知りなので、自分のことを話すのが本当はそんなに得意じゃない。「お母さん電話のとき声が高くなるよね」みたいな、ああいう感じで喋ってる気持ちは結構あって。だから、そうじゃない一面も、ちょっとずつ、自分の気を許していく……フフフ!

Z:どんなファンがONEFAN会員になってほしいですか?

: ONEFAN会員向けに「備忘録」を書いていて、今後公開されるものにも書くのですが、ONEFANに登録してくれたファンは全員が物好きだと思っているので。素顔も見たことのない相手の内面までも知りたいような変態や! と(笑)。
やっぱり表で話すことだったり、表現含めて全ては、楽しませようという魂胆があります。あとはもちろん見栄えとかもありますけど。でも、ここまで来るファンって、そういうことを気にしなくても喜ぶのかなと思って。ウフフ……。
私は表現とか自分の中で考えてることを普段あまり人に話さないので、そういうことを集まってくれた変人たちに向けて届けようと思っています。

Z:備忘録でもXXXと書いてましたね。

:いやあ、みんなXXXでしょう! こんなところまで見てるのは。ウッフフフフフ!!!! 物好きだなぁ〜って。

Z : ZaikoのNFTマーケットプレイスDigitamaに、まかのんれこーずが参加されましたが、今後、柾花音さん自らNFTアートを作ることはありますか?

:絵はたまに描きますけど、あまり上手くはないんです。あと、書き込みした歌詞カード(歌詞に曲の構成やブレスのタイミングなどを書き込んだもの)をNFTにしたら面白いよねって先日マネージャーと話しました。
実際に使ってる書き込みは、他人が読めるようなシロモノではないので、こっそり清書させてもらいますけど。エヘヘへへ。こういうのは、もしかしたらファンにとってはレアなのかな?

Z: 一点物をNFTにするのは良いですね。

柾:うーん、色々できそうですね。ところで、Zaikoのお二人はファンとして追いかけた経験はありますか?

Zaiko伊藤:僕は一時、モーニング娘。やハロー!プロジェクトに熱中して人生がおかしくなったというか、変わりました。

:ワハハハハ! ハロプロ箱推しだったんですね。

Z:柾花音さん自身は、ファンとして熱狂した経験はありますか?

:じつはそんなに今までなくって。よくない所だなと自分でも思ってるんですけど、オタクやファンとして崇拝対象に求めてるモノが、あまり肌でわからないんです。自分の至らない部分だと思ってて。
強いていうなら、好きだったものは野球で。一眼レフを持って沖縄キャンプまで追っかけてたぐらいなんですけど。でも、試合で推し選手が交代になっても負けて怒ることもなく、「ガンバレー!」って言ってるのが好きだったんでしょうね。なんなら、球場という場所を、応援歌を歌い、踊り狂い騒ぐだけの、カラオケBOXみたいに使ってました。これがオタク的な経験だったかというと、違うと思うんですよね……。
みんな、私のなにがほしいんだろう?

Z:ONEFANというコミュニティの中で、何がほしいかファンに聞いてみるのも一つの手ですね。聞くという交流自体、ファンは嬉しいと思いますよ。

Z: バーチャルでの活動と、この度のある種リアルでの活動で、目標や新たに取り組みたいことはありますか?

:リアルで対面するライブがやりたいことは考え続けています。素顔を出すことなど、色々といま悩んでいる最中ではあるんですけど。やっぱり画面越しではく、実際に会いたいので。そういうことができたら良いなと。リアルを出すことによるメリットはあるのかなど、そんなファンの反響を確認する良い場だともONEFANについて思っています。どのくらいみんなが素の私に抵抗がないのか、とか。やっぱりバーチャルのイメージがあると思うので、そこを乱暴に壊すことになっちゃうのは、よくない面もあると思うので。
だから、本当に「自分は中身が好きでしょうがないんだ!」っていう変態がONEFANに集まってきてくれたら嬉しいんです!!

Z:見た目ではなく中身っていうことですね。「備忘録」なんかでもそうだと思いますが、文面だからこそ伝わる心の内面もありますよね。

:そうです。滲み出るなにかを感じてほしいんです。なにが正解かはわからないですけど、心を開いていけたらなと思います。

Z:喋りと比較して文章の方が心を開きやすい傾向はありますか。

: 文章だと同時的に相手の顔を意識しすぎない、というのはあるかもです。配信中のコメントでも、相手の温度は明らかに感じます。でも、なにもないじゃないですか、白い紙には。じゃあ、なんでもいっか! って気持ちになれるので。

Z:「備忘録」は、読んでいて書き手の気持ちが乗ってるのがよく伝わりました。グルーヴがあるというか。読んでて気持ちいい。

:そういうのは伝わるものなんですね! 嬉しいです。パッション大事ですもんね。ONEFANというコミュニティで、柾花音のより自由な一面を出していきたいです。

Z:最後に、続々とONEFAN会員になってる「共犯関係」のファンへ向けてメッセージをお願いします。

:共犯者たち! 諸君はオタク目線ならではのイマジネーションをフルに発揮してほしい。やっぱり必要なのは愛とイマジネーション。そして友情と努力と勝利ですよ、ワハハハハ! みんな少年の心を持って集まってるから、きっと。
そして、私は至らない部分がたくさんあります。さっきも言った通り、オタクの視点の欠如もそうですし、外から見た自分をまだ捉えきれてないです。こういうのって、すごく自分の足りないところだと思います。それを補ってくれる場になったら良いと思ってて。ONEFANで柾花音の気持ちやパッションのお手伝いをしてください……まとまったな!

柾花音プロフィール
柾花音(Masaki Kanon)はギャザリングホールディングス株式会社に所属するアーティスト・声優・タレント。2020年より活動開始。同年8月に3Dのアバターを用いた初のミニライブを開催。リアルとバーチャルを行き来する彼女は、メタヴァース(仮想空間)以降の新たなアーティスト像を提示している。