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初心者必読!経済指標発表時に潜むトレードリスク

みなさん、こんにちは!

今日は、特に初心者トレーダーの方に向けて、経済指標発表時のトレードリスクについてお伝えしたいと思います。
先日9月6日に発表された米国雇用統計の乱高下を見て、改めてこのテーマの重要性を感じました。ぜひ最後までお読みいただければ思います。



米国雇用統計が注目される理由

なぜ米国雇用統計の発表がこれほど値動きに影響を与えるのでしょうか?

それは、米国のGDPが世界全体の約24%を占め、その約70%が個人消費によって支えられているからです。

このため、米国の雇用状況は世界中の投資家や金融機関が注目しており、特に「非農業部門雇用者数」と「失業率」は、雇用市場の健康状態を示す重要な指標として認識されています。

さらに、連邦準備制度理事会(FRB)も金融政策を決定する際にこの雇用統計を重視しています。これが政策金利の調整に影響を及ぼし、結果として為替市場にも大きなインパクトを与えるのです。

こうした理由から、米国の雇用統計は経済指標の中でも特に注目される存在なのです。

また、値動きに与える影響が大きいため、トレードにおいても上手く波に乗れれば、短時間で大きな利益を得られる可能性があります。
実際、雇用統計発表時のトレードで大きな利益を獲得できたトレーダーもいますので、事前に上昇か下落のどちらかを予測し、勝負をかけるトレーダーも少なくありません。


経済指標発表時の予測不能の値動き

FXは、上昇か下落かの二者択一の選択ですので、理論上の勝率は50%です。

このため、大きな値動きが期待できる経済指標発表時に、どちらか一方に賭けて当たれば、大きな値幅を獲得できる可能性があります。

具体的には、逆指値で予測した方向に注文を出しておくと、予想が的中すればラッキーですし、外れてもエントリーされないため、リスクはないように思えます。

私自身も、連敗が続いたときに一気に取り返そうと、逆指値注文で予測を張るトレードを試みたことがあります。

しかし、予測が外れてもリスクがないわけではありません。それは、経済指標発表後にレートが一方向に動かず、大きく上下するケースもあるからです。

9月6日の発表時の値動きがまさにその一例です。

以下のチャートは、発表時の1分足の動きを示していますが、乱高下が見て取れます。わずか2分間で200pipsを超える値幅変動がありました。

もし、どちらか一方に逆指値で注文を入れていたり、値動きの勢いを見て「こっちだ!」と成り行きでエントリーしていたらどうなったでしょうか?

逆指値注文の場合、どちらに賭けてもポジションを持つことになり、成り行きの場合も、勢いに乗ってエントリーしたものの、大きな逆行に巻き込まれる可能性があります。

エントリー後は大きな値幅変動で上下に振られるため、含み益と含み損の変動も激しくなります。これによりメンタルの安定が崩れ、慌てて決済したり、決済が遅れることがあります。運よくプラスで決済できれば良いのですが、マイナスの場合、損失額が大きくなる可能性があります。

さらに、このような値動きでは、証券会社のシステムが瞬時に対応できず、スリップが生じることが避けられません。これにより、設定したエントリーポイントから大きくかけ離れて約定され、想定以上の損失になる可能性も高いのです。


まとめ

私がFXを始めた頃、雇用統計のことも知らずにポジションを保有していたことがあり、この時はプラスの方向にレートが動いたため、大きな利益を獲得することができました。
しかし、これはギャンブルで得たものですから、その後、FXから退場を宣告される要因のひとつになりました。

確かに、値動きに大きな影響を与える経済指標発表時のトレードは、スリルがあり、当たれば大きな利益獲得の機会となります。
しかし、外れた場合のリスクの方を重要視しなければなりません。

以前の記事でもお伝えしたように、FXで成功するためには、資金を増やすことよりも資金を守ることに意識を高める必要があります。

人間ですから、時には魔が差すこともありますが、少しの気の緩みが大きな痛手をもたらすのもFXの特徴です。

重要な経済指標発表時は、トレードを控えることをおすすめします。もしトレードを行うのであれば、発表後の激しい値動きが落ち着くまで待ちましょう。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。この記事が少しでもお役に立てたなら、嬉しく思います。次回もお楽しみに!

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