漫才台本『恋愛漫画』

ハロー。
東京NSC29期生の安斉太啓です。
相方が出来るまで毎日の台本公開。
本日はコント漫才。
読んでくれたら嬉しいです!
よろしくお願いします!

B:ボケ
T:ツッコミ


T「どうもーお願いします。」

B「お願いします。
  聞いてほしいんですけどね。」

T「どうしましたか?」

B「理想の恋愛漫画を考えてきたんですよ。」

T「理想の恋愛漫画?」

B「学生もので、
  めっちゃ王道。」

T「なるほどね。」

B「やってみてもいいですか?」

T「どうぞどうぞ。」

B「第1話、ドキッ。
  転校生はまさかのあいつ!」

(コントに入る。)

B「あ、おばあちゃん、この席どうぞ。
  僕、次の駅で降りるんで。」

T「お婆さんに席譲って、
  めっちゃ優しいじゃん。」

B「やっべぇもうこんな時間だ。
  7時に間に合わねえ。
  遅刻する。」
 (走るマイム)

T「登校ですかね。」

B「うわっ。」
(ぶつかるマイム)

T「ぶつかったよ。」

B「ちょっと、どこ見てんだよ。」

T「あ、少女漫画によくある。」

B「あんたこそ、どこ見てんのよ。」
(キャラ切り替え:女)

T「最高の青春じゃん。こんなの。」

B「おかげで、口にくわえてた、
  サーロインステーキ落としちゃったじゃ
  ないの!」

T「もっと味わって食え。
  朝はトーストとかでいいだろ。」

B「知らねえよ!そんなの。ふんっ!」
(そっぽを振るマイム。)
(キャラ切り替え:男)

T「最初は仲悪いんですよ。」

B「糞っ!」
(うんこを投げるマイム)
(キャラ切り替え:女)

T「ふん、でうんこ投げるな。
  それチンパンジーの威嚇方法だから。」

B「あ、やべっ。学校、遅刻するー。
(キャラ切り替え:男)
  私も〜。
(キャラ切り替え:女)」

T「はいはい。」

B「おい、遅刻だぞ!」
(キャラ切り替え:先生)

T「間に合わなかったんだ。」

B「でも先生、7時は早すぎますよー。」
(キャラ切り替え:男)

T「それは早いな。うん。」

B「確かに、夜の19時はちょっと早いか」
(キャラ切り替え:先生)

T「夜間定時制だった。
  別にいいけど。」 

B「まったく、
  あいつのせいで遅刻しちまったぜ。」
(キャラ切り替え:男)

T「定時制の青春ね。
  意外と描かれてなかったから、
  いいじゃないの。」

B「そんなことより、
  今日は転校生を紹介するぞ〜。」
(キャラ切り替え:先生)

T「きました。」

B「よし、入ってこーい。
  どんな人なんだろう!
  (キャラ切り替え:男)」

T「2人が出会うんですよね。」


B「失礼します。
  今日からこの学校でお世話になります。
  小林フミと申します。」
(キャラ切り替え:おばあちゃん)

T「誰!?」

B「あっ!
  今日の朝、席を譲ったおばあちゃん!」

T「そっちきちゃった!
  そっちと出会っちゃったよ!」

B「先日、米寿を迎えまして、
  88歳、シワの数だけ経験豊富、
  何があっても動じません。」

T「すごいおばあちゃんきちゃった。」

B「このパソコン情報学園、
  夜間定時制コースを必ず卒業します。ね

T「しかも情報系の学校!
  おばあちゃんついていけるか?」

B「じゃあ、転校生は、
  あそこの、男子の隣。(先生)

  お前は、さっきの!
  駅を譲ったお婆ちゃん!(男)」

T「テンションが恋愛漫画のままだ!」

B「はぁ?(おばあちゃん)」

T「完全に忘れてるわ。」

B「はぁいじゃあ授業始めるぞー。(先生)」

T「授業始まった。」

B「その前に、転校生にはこれを渡します。
  タブレットね。(先生)

  タブレット?(おばあちゃん)

  これに、授業のデータが全部入ってます。
  (先生)

   データ?(おばあちゃん) 

  これでSNSやるのは禁止だからね。 
   SNS?(おばあちゃん)

   はいじゃあ授業していきまーす。
   (先生)

   ・・・はい!(おばあちゃん)」

T「大丈夫?おばあちゃん!
  目は真っ直ぐだけど。」

B「おい、おい、(男)

  なんじゃたかし(女)

  たかしじゃねえよ。
  俺、タブレット忘れたから、
  半分がしてくれよ。(男) 

  はいよ。
  (タブレットを折るマイム。)
  (おばあちゃん)

  ええええ!(男)」

T「ええええ!」

B「何してんだよこのバカ!(男)
  
  カバはお前じゃこのカバ!
  (おばあちゃん)
 
  タブレットおるなんてアホか!(男)
  
  ホアて!ホアはお前じゃ!ホア!
  (おばあちゃん)

  ばーか。あーほ。間抜け!(男)

  かーば。ほーあ。けぬま!
  (おばあちゃん)」

T「言葉の刃物を逆さまに渡してる!
  え、ナイフとかハサミを、
  刃のほうを向けないで渡す、
  みたいなこと!?」

B「はい、体育の授業〜(先生)」

T「体育ね。」

B「綱引きやるぞー。(先生)
  せーの!
  Windows!マック!
  Windows!マック!」

T「オーエス!オーエス!を
  より具体的に言ってる!?」

B「さっきはあいつに悪いこと言ったな   
              (男)」

T「おばあちゃんへの悪口ね。」

B「よっ、その、さっきはごめんな。(男)
  
 はぁ?(おばあちゃん)」

T「全部忘れる!
  恋愛フラグが物忘れによって、
  全て折られる。
  映画、50回目のファーストキスを
  観ているようだ。」

B「そもそもなんで
  あんたみたいなおばあちゃんが、
  パソコン情報学園にきたんだ?(男)」

T「確かにね。」

B「ただの趣味じゃよ。(おばあちゃん)」

T「いいですね。」

B「趣味で、死んだおじいちゃんを、
  パソコンの中で蘇らせようと思ってな。
  (おばあちゃん)」

T「悪趣味!」

B「第1話終了、
  第2話、おばあちゃんカスタム、
  木製のキーボード!?お楽しみに。」

T「いやいやいや。ストップ。
  全然恋愛漫画できてないから。」

B「じゃあバトル漫画に変えるか。」

T「打ち切り決定じゃん。
  もういいよ。
  どうもありがとうございました。」

〜おわり〜

あとがき
後半、
テンポ良いボケが思い浮かべば良さそう。
何度も言い訳してますが、
ワンアイディアノンストップで書いてます。
未来の相方、お前ならどうする?
教えてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?