KILTについて!

https://note.com/zacky0830/n/n3caa4b0944d5
https://note.com/zacky0830/n/nd7422e4a5ba1

 今回は、KILTの公式mediumであるBlockchain Brad Interviews Ingo Rübe: Essential Credentials for Web 3.0の前後編を昨日翻訳したので、これを要約していこうと思います。(全部で4万文字弱あります!)

KILTとは!

DIDの一つであり、最大の特徴はクレデンシャル機能を有していることです!

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はい、DIDってなんでしょうって思われますよね。それを説明します。

DIDとは

 DIDとはDecentralized Identityの略です。現在ある身分証ってアナログですよね?実際に紙であったり、プラスティックであったりと言ったものです(例:免許証やパスポート、保険証)。しかも、発行元にデータが全部集中しています。(Centralized Identityってことですね。)

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 これをデジタルでやろうぜ!って話です。(しかも分散化して)全部デジタルで出来たら楽ですよね?でも、色々問題もあると思います。

問題1:セキュリティ問題。

 オンラインにあったら、個人情報流出するんじゃないの?思いますよね?

はい、記事を書いているのが2021/6/27でこのニュースが2021/6/25なので僅か2日前のことです。

オンラインにあると凄く怖いです。わかります。

問題2:ブロックチェーンって言うけど、誰がそれを登録するの?難しくないの?

 当然、これも思われると思います。ブロックチェーンってそもそも、改ざん不可だけど、誰が個人情報を登録するの?それって後で修正できるの?
 うん、思うでしょう。そのあたりも後で、触れていこうと思います。

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というわけで、KILTの最大の特徴であるクレデンシャルから触れていこうと思います!

クレデンシャル!

 物凄く必殺技のような名前で叫びたくなる気が…しないですね。

クレデンシャルとは、

クレデンシャルとは、資格、経歴、認定証、信任状などの意味を持つ英単語。情報セキュリティの分野では、認証などに用いられるID、ユーザー名、暗証番号、パスワード、生体パターンなどの識別情報の総称を指す。

出典:

https://e-words.jp/w/%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%87%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB.html

うーん、イメージつかないですよね?

 簡単に言うと、お酒買うときに身分証の提示って求められることありますよね?

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  免許証とか出すと思います。このとき、店員さんって年齢と、顔写真(本人確認のため)位しか見ないと思います。カラオケとかの年齢確認ならついでに名前も見たりすると思いますが…

 そうです。運転車種とか交付日、番号とか条件って見ないんです。この一部だけ情報を持ってこれる機能があるのがKILTです!

 他のはどうなってるの?

 いわゆる、識別子でしかないって述べられています。

 どゆこと?ってなるかもしれませんが、わかりやすく言うと、上記で述べた、運転車種とかそういう情報も全部持ってくるってことです。いらん情報まで持ってくる。逆を言うと、悪意ある人が情報取ろうとしたら芋づる式に全て取ってこれます。それがKILTでは解決できます。

そうはいってもセキュリティが…

 問題1になるわけですね。

 KILTはWeb3で展開されるんです。

Web3? 思われる方が居ると思うので簡単に説明します。

現在のグーグルとかのこのインターネットがWeb2です。

Web1は一方向通信でした。

Web2の現在、一対一で繋がることが出来ます。これがWeb2です。

Web3になるとこれが、一体複数で繋がることが出来ます。

うん、わからないですね。

 Web3の特徴に、分散化っていうのがあります。ブロックチェーンの本質も分散化ですね。これをやる意義って何があるのでしょうか?

答えは簡単です。セキュリティ問題ですね。

 Dropboxの流出、銀行の個人情報流出その他色々ありますが、原因はサーバーが1つということです。メインサーバーを攻撃したら個人情報っていくらでも取れるのです。そこに全ての情報が存在するからです。

 では、それをIFPSとかで分散化してやろうぜ!っていうのがWeb3の機能の1つです。これをやると、サーバーが集中して落ちる可能性がかなり減ります。また、一個のサーバーを攻撃してもネットを落とすことが出来ません。

 株式市場。日本の東証落ちましたよね?富士通のシステムが完全にダウンっていう前代未聞が有りました。これは東証のサーバーが1つだったからです。これが無数に分けられたら1個落ちてもサービスは継続できるのです。

 次に、アマゾンやドロップボックスを攻撃して、個人情報の流出とかサービス停止(AWS)とかありましたが、こういうのなくなります。

 えっ、じゃぁKILTいらなくね?Web3だけで良くね?って思われるかもしれませんが違います。

 だって、例えば、グーグルアカウントにパスワード紐付けられたりしていますか?とても便利ですよね?パスワードを自動で生成してくれて保存してくれたら、覚える必要もない。

 でも、そのグーグルアカウントの方をクラックされたら?

 はい、自分の方からの流出の可能性があります。

 これを無くすのがKILTです。

 パスワードを分散化して保存して、また分散化したWeb3ブラウザ上で機能する。二本を持って一対と為す。まるで双剣のようですね。

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 Web3において、分散化ブラウザと分散化Identityは無くてはならないものです。別に置き換わるものがあればそれでも良いのですが、現状有りません。そう、ブロックチェーンでなくてはいけない分野です。

問題2について

 そうはいっても、誰がそれ管理するの?難しくないの?

 うん、思うでしょうね。僕も思いました。記事を読むとともに、公式に問い合わせました。

 答えは簡単でした。今、パスポートとかそれぞれの申請って役所でやっているでしょう?役所でやってくれます。

 えっ?国がやるってことは国を巻き込むのですか?って思いました。

 うん、事実、KILTは国を巻き込んでプロジェクトを作っていました。Ingoさんのインタビュー相手のBradさん。後編で触れられているんですが、政府関係者です。

 そして、国連とかで話し合いをして、各国のトップで話し合いの末に勧めていく。それが世界平和になれば良いなんて話しています。とても壮大です。

 現在、戸籍がある国は殆どないので"身分"という言葉を使わせていただきますが、身分がない人って結構あるのですね。

 日本のパスポートって世界最強クラスなんですよ。日本とシンガポールの身元証明ははっきり言ってヤバいです。日本に住んでたら当たり前とか思われるかもですが、他国じゃ異常です。世界180カ国以上をビザなしのパスポートのみで滞在できるとかまず有りえません。

 そういう人も全部身分がわかり、身分証の提示がデジタルで済む。別に煩わしくない。簡単に他国に行ける。凄くないですか?

KILTは生体情報も視野に入れてる!

 KILTは生体情報もクレデンシャルに紐付けると別記事に書いています。これって医療情報を最終的に紐付けられるって考えたら凄くないですか???

 あーイメージできません? 現在の電子カルテって何社もあります。当然他の病院に行けば情報が参照できないので、カルテ情報を紙ベース等でつけて転院されたりしますし、旅先で病院にかかったら情報が無いのです。

 アメリカは既にインターネットで繋いで病院間で連携していますが、日本はちょっとお粗末すぎるので無理です。なので、日本は置いて考えましょう。そのインターネットで繋いで、病院間で連携していても、サーバーは一つでしょ?はい、ハッキングしたら情報取れまくれますね。

 そこで登場!Web3ですよ。分散化しようぜ! うん、良いですね。

 でも、じゃぁアメリカ以外の国の人が旅行中に怪我しました。病気になりました。

 やっぱり情報がないのです。

 でも、KILTでクレデンシャルとして紐付けされるとしたら?

 はい、情報がわかりますね。今後は、全ゲノム解析当たり前。オーダーメイド治療、テーラーメイド治療当たり前です。

 ゲノムとかSFの世界だって?いやいや、現在ヒトゲノムの解析って20時間もアレば出来ちゃうのですよ。今後コンピュータの進化とともにそれは早くなり、普通に日帰り検査で出来る検査が来ます。それも、採血でも唾液でも出来ちゃう時代が。

 現在でも遺伝子検査キットで主要な遺伝子パネルについては唾液で検査できちゃうじゃないですか?

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 こういうのですね。うん、アレルギー情報とかそういうのって必須ですから、今後そういうのは本格的に大切になるのですよ。全世界連携の医療システムとか無理です。

KILTの凄さは設計の段階からです

プロジェクトが成功するためには、他の人がそのプロジェクトでお金を稼ぐことができるようにならなければならないということです。

 ビジネスである以上は、お金を稼げるモデルでなければプロジェクトとして成功しません。それは行き当たりばったりのものではなく、初期からどういうものであるかを細かくそして柔軟に図面を描く必要があります。これがないプロジェクトって信用がないと僕は思っています。

 まず、お金儲けは悪ではありません。別に投資で利益を得ようが、副業しようが、残業しようが、高収入企業で稼ごうが、お金はお金であって変わりません。宝くじやギャンブルで稼いだものも全部同じです。そこに良いも悪いもなくただのお金という価値の代替物があるだけです。結局は、それを使う側の人間という器がどうかってだけの話です。

 正直、副業がとか投資家はとか言う人は、自分ができないから嫉妬してるだけです。稼げるなら稼げばいいですし(犯罪は推奨しませんが)、それが出来なくて羨ましいなら努力したら良いだけです。

 日本人はお金儲けを否定的に考えますが、お金稼げないのに頑張る方がモデルとしたら異常です。そんなの破綻しますよ。お前、無給だけど会社でフルタイム働けよって言われて働きます?働きませんよ、そんなの。

 なので、そのプロジェクトが長くに渡って運用できるモデルを考えているかどうかっていうのはとても大切なことです。

個性が武器である!

 KILTプロジェクトの別の魅力は、個性を大切にしていることです。彼らが作っているのは、プラットフォームです。Solanaが作っているのもプラットフォームです。

 プラットフォームって馴染みがない人のために器と言い換えましょう。例えば、任天堂のスイッチ。ソニーのプレーステーション、マイクロソフトのX-BOX、全部プラットフォームです。

 そして、サードパーティであるソフトウェアがあって初めてそれは始動します。どちらだけでも成立しないのです。んで、プラットフォームを作るということは、最初の段階であらゆるケースに対応できる柔軟なものである必要があります。これから出てくるあらゆるアイデアに柔軟に対応できる、それこそ水のような色んなものになれる存在であることを念頭に考えられているか、作られているかって大事なんです。

 んじゃ全部やったら?って思います?

それって、出来ますか? 例えばあなたが個人事業主として、店の経営全てを一人でやり、経理なども全てやれているのならそれはとても凄いです。でも、基本的に会社ってこの部署、あの部署って分かれているでしょ?そして、外注に更に頼ったりとか、そうです。物事って色んな人が居て成り立つのです。そして、それは被ったら効率が悪いのです。

 パズルのピースが1つ1つハマっていって、最終的に一つのパズルが完成するように物事は進行していくのです。

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 パズルって言ったのは、喩えでもあるし、パズル(日本語で、"困難なもの")って意味があるからです。難しいものは、得意な人に任せればいいし、自分が得意なことは誰よりも得意で任されるぜ!って言えばいい。

人脈を大切にしている

 人は一人で生きてけないんですよ。誰かに支えられて、また自分が誰かを支えて行きているんです。自分が困ったときに誰にも頼れないって辛くないですか?逆に、誰かが困っていても手を差し伸べられないってのも辛くないですか?

 そうです。困ったときに助け合える。欠点を補えあえる関係ってのが良いんです。欠点がなくなって全部が長所になったら、最強じゃないですか。これを目指しているのがDAOというものですが、今回は説明を省略します。

Parityのチーム全員、いや、Parityのチーム全員ではなく、Parityのチームのほとんどがベルリンに座っているのです。もちろん、ビデオ会議だけではなく、実際に会うこともできるので、非常に助かりました。彼らとはビデオ会議だけでなく、実際に会うこともできました。コンピューターサイエンスの世界でも、人間関係はとても重要ですからね。

 人間を使い捨ての道具のように扱うプロジェクトとかもう最悪だと思います。誰かが得をする世界っていうのは時代遅れなのです。今はwin-winを目指す時代です。一流な人程、時間と人脈を大切にしていると思います。そして、自分が出来ないことをその人にドンドン頼る。だって、出来ないのを出来るのにするまでにどれだけ時間がかかります?限界がありますよ。

クリプトの良さ

クリプトコミュニティの美しいところは、上から下まで、富裕層から貢献したいと思う一般人までが集まっていることです。

 そうです。クリプト業界の良いところって、僕のような知識も経験もない有象無象の一人が貢献できる所にあります。富裕層だから、専門家だからっていう人ではない、ただの一般人である僕でも貢献できるところにあると思います。他の業界じゃ、邪魔だ!未経験って言われますよ。そういう敷居の低さが魅力だと思います。

やってみたいという気概だけあれば

 誰でも興味があるっていう人は、別にアンバサダーとか内部の人とかしなくても色々な貢献ができると思います。記事を書いてみたりとか、身内から始まる勉強会であるとか。自分が教えて貰ったことを他の人に今度は教えてあげるとか。

 そんな小さいことで良いと思います。お前だって教わったじゃんって思われたって良いじゃないですか。最初から全部一人で出来る人なんて居ないんですから。僕もわからないことだらけで色んな人に聞きまくってます。だって、わからないことって気持ち悪いですもの。あとになったら、聞きたくても聞けなくなるんですよ…とりあえず、今を楽しみましょう!

Enjoy クリプトライフ!



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