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聖地巡礼マップを作ったらデータベースになってしまった話 〜Googleマイマップをデータベースとして使う〜

 ないなら作ってしまえでGoogleマイマップに『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』の聖地巡礼マップを作り始めて1年半になろうとしています。

手軽な場所のまとめとして活用されているGoogleマイマップですが、自分なりに作り込んでみたところデータベースのようになってしまいまして、作ったものの総括として聖地巡礼マップ(Googleマイマップ)作成の方法論のひとつあるいは自己満足の極みとして書き起こしてみました。

そもそも:Googleマイマップと聖地巡礼マップの使い方

 ここではある程度知っている方向けに書くイメージでいます。もしどういうものでどういう使い方をするのか知りたい方は、実際に作成したマップの紹介ページに利用方法を書き起こしています。よろしければそちらをご参照下さい。直感でふんわり使えるものをがっつり書き起こせたのは面白かったです。

 基本的な登録情報

 まずは「地図のタイトルと説明を編集」に概要、凡例、お知らせや注意点を記載しておくと何かと親切に感じます。ただ、スマホの画面は小さいので理想は目を通さなくても直感で理解できる(=必要になりそうな時に必要な情報が載ってる)ことだと思います。

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あとは出てきた場所のスポット(座標)とどこなのかが分かる情報(地名やスクリーンショット)があれば最低限のものになると思います。自分を含め利用者は見慣れたGoogleマップアプリ上でピンをタップすれば場所の概要を把握でき、そのままルート検索もできるわけです。便利ですね。そうして始めたものの、蓋を開ければ次々場所が増えていくのでピンが増えていき、分かりづらいために徐々に工夫してみました。

場所が増えたときの工夫

 なるべく細かい場所まで網羅しようとしたため物量でカオスになるのは避けられません。ある程度の粒度で区分けして直感でとっかかりが得られやすいようにしてみました。

1. レイヤーを分ける

一番大きな粒度としてレイヤーを使いました。ポイントは目的のレイヤー以外を非表示にすればそこに属するピンも消えるので地図が分かりやすくなることです。

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つまり第13話だけ探したければそれ以外のチェックを外せば絞り込めます。ただレイヤー数の上限が10個のため各話ごととはいかず、媒体や4話単位で1レイヤーにしています。見る側が迷わないように分けるのが良いでしょうね。

2. 話数ごとに色を分ける

ラブライブ!ではキャラクターごとにアイコンカラーがあります。幸い1話ずつフォーカスされるキャラクターがローテーションされる構成だったため、4話単位でしかレイヤー分けできない状態にピンを色分けすることで話数単位での識別が可能となり視認性を上げました。(2人フォーカスされて困ったりとかはあるんですけどね)

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最終話だけ折角なのでライセンスフリーのレインボーなアイコンにしました。

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3. 説明に補足や参考用のURLをつける

折角なので迷いやすい場所や立ち入れない場所、あるいは割引がある施設などには補足や参考となるURLを登録しました。ちなみに作成日については自分の識別用がメインでさほど重要視はしてません。

【わかりにくい場所の補足例】

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わかりづらい場所へのたどり着き方を記載しています。

【一見すると謎オブジェの補足説明例】

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オブジェの紹介ページを載せてます。そのほか、ジョイポリスなどの施設では前売り券を買うと安いといった説明を加えています。

【他媒体でも出た時の補足例】

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実際にキャストが食べていたこともあったのでその説明を追加しました。

検索用のタグ情報を付けると利用方法が格段に広がる

 自分がマップを作り始めた際にお台場の街のことを調べていたので場所に関係する属性情報(タグ)を登録していました。これが地図がデータベースの側面を持つようになった直接の要因です。

具体的には、場所毎に以下の情報を登録していました。

・登場話数・雑誌名
・そのカットに登場したキャラクター名 (声優の場合はキャスト名)
・ミュージックビデオであればその曲名
・住所・地区名・区画名 (※地区・区画は臨海副都心独特な呼称)

【登録した例】

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属性情報を登録しておけばその視点だけデータベースとして利用できるようになります。今回の場合、住所、地区名、区画名、施設名、登場人物、媒体、登場する曲名を検索して抽出できるデータベースになります。これらをブログなどの別媒体で書き起こす手間がなくマイマップ上で完結できます。例えばキャラクター名や曲名で検索すれば該当する情報だけをリストアップできますし、聖地巡礼やそれ以外の目的でも「あれどこだっけ?」みたいなところにたどり着きやすくなります。個人的には場所ごとや人物ごとにどこが出てきたか調べるときに重宝してます。

まとめ:情報量は多いけど作るカロリーは高いし利用頻度は…?

 結果として、聖地巡礼マップと言いつつも実質的には登場した場所のデータベースのような様相を呈することになりました。自分としては調べ物のために深く考えずに横断検索できるのでとても重宝しています。ただ、そこまでの使い方をする人は恐らくレアであり、最初から意図して作り込まない限りは投入した時間と得られるメリットの増分はそんなに比例しない作業だとも思います。

直感的に使える反面意外とGoogleマイマップの使い方はふんわりしているところがあります。なので、使いこなし術が浸透してくるともっと利活用の幅が広がったりするのかもしれないですね。

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