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『未来ハーモニー』は新しいニジガクへのプロローグだと思う話

 先日ニジガク史で試聴PVが公開された『未来ハーモニー』。
試聴PVが公開されて発売されるまでの短い期間は、毎回全容を予想しながら好き勝手言えるので好きです。

そこで、今回はお台場のカットが多数登場する『未来ハーモニー』の映像を通して何を描こうとしているか考えたことを書き留めてみます。
歌詞はあまり意識せずに、あくまで映像中心で。

輝きへ走って行く姿をどう見るか

PVは中須かすみが放った輝きに8人が引き寄せられ、レインボーブリッジで勢揃いした9人がパフォーマンスするというものです。

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自分はそこから、『未来ハーモニー』はゲームからアニメへ何もかも変わるニジガクにとって、変わりゆくものと変わらないものを押さえながら新しいプロローグが描かれていると解釈しました。
そのポイントは3つあるように思います。

1つめは、ソロよりもグループを強調した作り

 弧を描く8色の輝きはレインボーブリッジで9色に混ざり合い、9人1つのステージへ。

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これは『TOKIMEKI Runners』のPVでは9色のままお台場を染めていった虹とは対照的でした。ニジガクといえば歴代ラブライブ!シリーズと打って変わってソロが中心でランキング争いを繰り広げ、これまでの9人1つの物語が好きな人ほど抵抗感を持つ作品と言えます。その後露骨なマンスリーランキングが消えシングル総選挙でザワついた先に全員曲の『未来ハーモニー』にもPVが登場。アニメ化では遂にニジガクだけの作品名も獲得し、全体的にソロからグループへ(ランキングからハーモニー)へ転換しているような動きと作りを感じます。

また、ステージに選ばれた橋という構造物自体が重さのつり合い・調和が取れなければ崩壊してしまう代物です。

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そういう意味では、お台場の象徴となっているレインボーブリッジがステージに選ばれていること自体、『ハーモニー』をイメージしているとも言えます。

2つめは、互いを知らないところから始まる新しい虹ヶ咲のプロローグ

 会話を挟むしずく・璃奈や手を取って走る果林・彼方以外はコミュニケーションをとるでもなくお台場の各地からお台場海浜公園へ合流し、そのままレインボーブリッジの輝きに向かって一心に走って行きます。

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一度も互いを振り向かないそぶりからは9人がまだ全員の顔を知らない状態のようで、先述の1つめに繋がる新しい虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会ができるプロローグとして描かれたもののようにも見えます。

それでいて、9人の位置関係を紐解くとお互い近くにいた子達が一見バラバラの方向へ走っていく様子はニジガクらしくもあり、ほかにも自ら三つ編みを解いて中川菜々から優木せつ菜へ変わっていく姿はとても印象的でした。

3つめは、舞台が変わってもニジガクは走者(Runners)であり続けること

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 『TOKIMEKI Runners』よりも走るニジガクを印象づける『未来ハーモニー』。スクスタからはキャラクターデザインを一新し、今後放送されるアニメでは異なるストーリーが明言されています。変化のど真ん中に登場するこのPVは、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会がときめきから生まれ輝きへ走りゆく者であることは変わらないと描いているようです。

結局のところ

 つまるところ、今後描かれる9人の調和を意識した新しい「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」のことを『未来ハーモニー』と呼ぶんじゃないかと思うのでした。他にも判断材料がないので触れませんでしたが、中須かすみが8人を集めるキーになっているのは総選挙に抜擢されたご褒美なのか、あるいはスクスタで独り同好会を守り抜いたようなバックグラウンドがあるのかも気になります。

ともあれ、全編が公開されて読みが当たるか外れるか楽しみです。(大体当たりませんけど...)

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