観覧車ってどう崩すの? - 写真と動画で見守るお台場 パレットタウン大観覧車の解体 -
リーマンショックによって延期されたパレットタウンの再開発が動き出し、2022年8月31日をもって全施設が閉館しました。思い出を持つ方も多いパレットタウン大観覧車からも明かりが消え、余韻もわずかに9月からあれよあれよと解体されています。
ところで、観覧車ってどうやって解体すると思いますか?
・・・私も分かりません。
じゃあ、折角だから思い出の地が消える様子を見守ってみようーーー。
今回は観覧車が消えゆく様子を写真と動画で紹介するnoteです。
営業終了直前
解体現場に囲まれて輝く観覧車。この構図の写真、メガウェブの解体進捗とチキンレースしてて営業終了前3日間しか撮れませんでした。
営業終了日
有明ふ頭橋からの眺めが好きで撮り納めに選びました。
多くの見物客に見守られながら、最後はカウントダウンと共に消灯しました。
脱線しますが、パレットタウン閉館によって青海駅はすっかり閑古鳥が鳴くようになりました。東京テレポート駅からもダイバーシティ東京プラザ方向へ人が向かうだけになり、すっかり人の動線が変わってしまいました。
航空障害灯だけが灯る観覧車
9月に入り、夜は障害灯だけが灯っていました。
この頃はまだ外見から分かる変化はありません。
2週間程度だと思いますが、営業終了後パレットプラザ周辺には観覧車営業終了の案内ポスターが貼られていました。
ゴンドラの取り外し
営業終了から一週間後、クレーン車が入りゴンドラの取り外しが始まりました。重量のバランスがあるからか、4箇所に分かれて複数個外したらローテーションしていきます。
運良くゴンドラの取り外しをタイムラプス撮影できたのでご紹介。火花を散らしながら切断してクレーンにぶら下げて行きます。
切断したゴンドラは2台のクレーンでバランスを取りながら地面に降ろされます。
地面で整えられると再びクレーンでゴンドラ置き場へ運ばれていきます。遠目だと小さく見えますが、当然重量がある物なので細心の注意を払って行われていました。
取り外したゴンドラは丁寧に並べられ、おそらくトラックで搬出されていきました。折角なので、再開発後も思い出としてゴンドラを展示してくれると嬉しいですよね。
日々ゴンドラの取り外しが進む為、その日しか見られない観覧車の姿がありました。
パレットタウンパンジャンドラム誕生
9月14日頃にはゴンドラの取り外しが終わり、パレットタウン大車輪になりました。さながらパンジャンドラムの誕生です。
それとあわせるように巨大クレーンが登場し、本体の解体が始まることを示唆していました。
さながらロールケーキのように
9月下旬に入るとホイールの外側を順番に切断し降ろしていく作業が始まりました。先に結論を言うと、外周→中央側→内側→3回に分けてパーツ単位に切断してクレーンで降ろしていきます。ロールケーキを外側から一枚ずつ切っていく感じです。
タイミング良く切り離して降ろすまでのタイムラプス動画を撮れました。
こうしてパレットタウン中車輪になり、10月中旬に差し掛かる前にはパレットタウン小車輪になっていきました。
これも運良くタイムラプス動画を撮れました。
咄嗟に撮った写真がバズりました。
そうしてただの柱になった
10月10日にはホイール部分を外し終わり、いよいよパレットタウン大支柱になりました。もはや観覧車の面影はありません。
ここからは引き続き支柱を小分けして切断し、クレーンで降ろしていく作業が進んでいきます。
ホイールと比べるとパーツが増えるからか、これまでと比べると進みが遅くなったようにも見えます。noteを書いた10月25日時点でも支柱の解体が進んでいます。
支柱の切り離しもタイムラプス動画で撮ってみました。
そんなこんなで、10月22日に撮った時点ではこのような状態です。
Re:観覧車ってどう解体すると思いますか?
冒頭の「観覧車ってどうやって解体すると思いますか?」への回答は、こうなりました。
ゴンドラを取り外す
観覧車のホイールを外側→中側→内側でロールケーキのように切断していく
支柱を小分けして切断していく
個人的にも甘い苦い思い出があったり好きなアニメ作品で登場してきた場所だったこともあり、パレットタウン大観覧車が消えるのは寂しいこの頃です。だからこそ、一生に一度も見られない観覧車の解体を見届けてみようと思いました。
ツイッターでは定点観察を上げているため、反応があれば続きと定点のまとめを作ろうと思っています。ではでは。
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