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テレビアニメの聖地巡礼情報サイトを作っていったときの話
去年9月に『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』で登場する舞台をまとめるサイト『虹のあしあと』を作りました。
姉妹作品の同様のサイトやWiki、ブログを見て試行錯誤したところもあり、自分のなかでイメージしたものに近づいてひと段落した段階で「何を考えて作ったっけ」と総括を試みました。長々書いてますが、作品を楽しみながら積み上げ式で作っていったので視点は定まっててもまとまりきれない結論に至り半ば時系列順になりました(だめじゃん...)。また、いわゆる公式とタイアップした街おこし的な文脈ではなく作品が好きで自己満でやっていたものであり、構築時からKPIみたいな定性的な話はありません。その代わりに自己満を貫いた感じです。
内容的には堅い話ばかりなので先に柔らかく総括しておくと、『ラブライブ!サンシャイン!!』で有志の聖地巡礼マップを手にして沼津を巡ったりそこで知り合った方々との交流から趣味を通して培った見識を、近場が舞台で歴代作品と異なるイレギュラーさに惹かれた『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』とお台場に投入(還元)した感じでいます。舞台の案内があれば思い切り舞台を楽しめるし、舞台(街)のことを知ると作品をより楽しめるし、写真で舞台の魅力を切り取ると思い出としてとても楽しいしニジガクを更に感じられる、そんなところです。
ひとまず流れで書いていますので、ホームページ周りのことを知りたい方は前半のそれまでの話は飛ばして大丈夫だと思います。
作るまでにやっていたこと
元々家がそこそこ舞台に近いこともあり、2019年夏頃から舞台はどこなのか探し始めて自分用に聖地巡礼マップを作りはじめ、First Liveとフェスを通して「2020年は虹ヶ咲を応援するぞ。でも何やろう?」と思った結果聖地巡礼本を作ったりと予想だにしない方向へ流れ、アニメ放送に合わせて聖地巡礼マップを新たに作る予定でいました。
媒体別活動以来テレビアニメ以外で登場してきた舞台をまとめている聖地巡礼マップ。(2019年8月〜)
虹ヶ咲の初期から『無敵級*ビリーバー』以前までの舞台を振り返りつつお台場の紹介で作った同人誌。(2020年8月)
『無敵級*ビリーバー』『未来ハーモニー』の聖地巡礼マップ (2020年8月)
あとは沼津の景色や投稿される写真をきっかけにカメラを始めたこともあり、練習がてらお台場で写真を撮って投稿するタグを作って投稿してました。自分が虹ヶ咲を追い始めた頃は活動がスローだったためのんびりできていましたが、1年で急成長したことで広げすぎた手が回らなくなりました。
お台場の写真はさすがに #浦の星写真部 を使うのも何かなと思ったのと、未だにハッシュタグがないようなので、虹なら名前的にはこれかしら🤔#虹ヶ咲写真同好会
— ざっかりー (@Zacharylion) July 3, 2019
写真も不慣れだし舞台探しや本作りとマップ作りなんて初めてで都度都度🤮ってなってましたが、自粛などで時間ができたおかげで取り組めた面もあります。ただ、HPを作るまでの時期で気持ち的に一番大きかったのは、虹ヶ咲がようやく大きくなり始めたのにこのままニジガクの地元お台場で開催される2nd Live!が中止になる事態や楽しみにしていた『無敵級*ビリーバー』が見られなくなる事態をただ受け入れることになったら心が折れそうだったのでできる事をやってみようとと思った面が大きいです。
このタイミングだから言えるけど、虹ヶ咲2ndが中止になってただ虚無を受け入れるのがあまりに堪えられなくて、地図を作ったりして残したかった思いに動かされてた面はかなりあった
— ざっかりー (@Zacharylion) September 13, 2020
それがこうして『無敵級*ビリーバー』を見られたし、なんか、結局、自分が見たいものは、叶っちゃったんだな...
ブログからホームページへ
自分が虹ヶ咲を軸にアウトプットしている情報が先に書いている通り多種になってきました。折しも虹ヶ咲 2nd Live!を無事見届けられて当初の自分がやりたかったこと・見たかったことがひと段落したので見直す時期でもありました。
今は広告と小ネタに集中していますが、大体こんな感じ。
- お台場の小ネタ記事
- 虹ヶ咲に関係する広告のまとめ
- 聖地巡礼記事・リーフレット・マップ
ブログは系統立てて書くには良いですが、縦割で俯瞰しづらく読み手が能動的に動く必要があります。自分自身がものぐさな人間なので必要な情報へアクセスするにはタップ数が少なく1箇所にまとまってるのが理想です。さらに、アニメ化が決まって以来実際に読んで役に立った声を見聞きするようになったため、それなら対外的に利用できるコンテンツ(=ホームページ)に変えてお助けサイトにしてみようと思ったのが二次的な動機です。
ホームページ構築までの話
放送まで時間がないので「はやい・やすい・うまい」で構築自体で頭を使わずに済む方法をとりました。ホームページを開けばプラットホームが分かっちゃうので書いても差し支えないでしょう。
- プラットホーム:Googleサイト
簡単にウェブサイトを作れるプラットホームは多数ありますが、Googleにした直接的な理由は仕事でGoogleサイトを使う話が出てたのでテスト用として一石二鳥を狙ったところにあります。他にチェックしたポイントはここ。
- 洗練されたテンプレートやパーツがそれなりにあって簡単 (はやい・うまい)
- 基本無料 (やすい)
- 無料でSSL対応(暗号化)できる (やすい)
- 無料で自前で準備した独自ドメインの設定ができる (やすい・うまい)
- 作成済みのドキュメントをGoogleドライブから簡単に連携できる (はやい・うまい)
- Googleドライブを閲覧できない利用者のことは割り切る (まずい)
- 後で気付いたけどGoogleサイトはOGPが使えないのでSNSへ投稿するのに向いてない (まずい)
まぁ、ヨシッ。
ちなみにその後仕事でも活きました。私あるあるで趣味と仕事の境界が分かりません。
- ホームページ名:虹のあしあと
- ドメイン:https://www.niji-ashiato.tokyo/
名前は『虹の軌跡』『レインボーマップ』とかピンと来ない候補が続いていたところ、風呂でぼーっとしてたら『虹のあしあと』が降ってきました。本質は彼女達がいた足跡を辿ることなのでしっくりきた感じです。何もしない時間、大事。ドメイン取得に至っては有名どころなら大丈夫と言われたので検索上位のところでその通りにしました。
ホームページ構築自体は正味半日くらいで基本的な操作を覚えてあり合わせのパーツで作るようにしてみました。コンセプトカラーはタイトルから黄色系に。いずれも最初からパターンが用意されているのでサクサク作れます。思考停止こそが至上。
コンテンツ作り
主軸は聖地巡礼マップなのでそこから派生して街の紹介やアクセス、マップの利用方法に具体的な巡礼記事と枝分かれさせた具合です。また、新しく虹ヶ咲に入ってきたフォロワーさん達からお台場について質問を受けることもあってそこからコンテンツは自然と決まって行きました。考え抜いた風に書いてますが、実際のところ観光情報サイトと大して変わらない気がします。餅屋で買った餅に自分の視点と虹ヶ咲を具材に添える感じです。
トップページ
最短で利用できる方が良いと思って主要なコンテンツはトップページにまとめました。代償としてロードが重い気はしますが、PageSpeed Insightsを見てるとJavascript回りでイジれそうにない部分なので諦めました。
トップ画の歩夢ちゃんはHP用でもなんでもなく寝そべり撮影(いわゆるぬい撮り)がどんなものか半年以上前に試したショットでした。結果として構図とイメージがちょうど良いので抜擢されました。地味にかれこれ1年以上工事で入れないお台場海浜公園の旧防波堤部分だったりしますが、これだけだと分かりにくいですね。
マップ関係のコンテンツ作成については別でまとめようと思います。ここではホームページに絞って書きます。
お台場の説明
他のサイトが書かないアプローチにしたら堅苦しくなってしまい、若干作り直したかったりします。自分なりに歴史を調べたなかで、ポイントはお台場の輪郭が案外ふんわりしていることと街もレインボー(虹)であることを伝えたかったことの2つだった気がします。
アクセスについて
基本的にお台場の外からのアクセスは観光情報サイトが圧倒的に充実しているため、ここでは自分の経験に照らして域内の移動にウェイトを置いてまとめてみました。お台場は狭い分舞台の密度が高く、沼津よりも地道な移動が多くなるからです。ただ、あまりPVがないこともあってそもそもゆりかもめやりんかい線といった明確な導線がある手前そこまで必要はなかったのかもしれません。
Googleマイマップの使い方
当初は簡単にしか書いていませんでしたが、放送中にお会いした方々から意外とGoogleマイマップの使い方が分からないと話を聞き放送後にがっつり書き直しました。ここまで書けば使い方も分かるはず?
聖地巡礼マップ
メインにして最大の成果物です。ホームページ掲載のものを貼っておきます。
テーマ別の舞台紹介記事
Googleマイマップの登録情報があまりに増えすぎたことでそこから切り取りやすい形で記事を作りました。割とメモとしてEvernoteに放り込んで終わってしまいそうなものを外向けにアレンジしたり、たまにパブサで需要がありそうなものを書き起こしたものです。聖地巡礼記事自体は様々なサイトで書かれるので、私が差別化できるのは膨大なデータベースと説明用の写真選び位だろうと思いました。
そのほか、今は見られなくなってしまったお台場での広告の記録写真をライブラリーとして保存することにしました。これもあしあとですからね。
ホームページについての説明
いわゆる紹介などの記載です。扱う情報の性質上形式的なものです。ただ、一応Googleマイマップの登録情報は作成者に権利が帰属するようです。聖地巡礼マップではとりわけ座標情報でしょうか。
更新告知用ツイッターアカウント
当初は自分のアカウントからツイートしていましたが雑談も多いので専用アカウントへ一本化しました。フォロワーが3桁になると思ってもみなかったので結構嬉しかったりします。
それぞれの制作自体は隙間で作ることが多かったのであまり工数は覚えていません...。一番ハードルの高そうな写真素材が過去1年分以上のストックでカバー出来たのは幸いでした。そんなこんなで既存の散らばったコンテンツを集約して速く仕上がるところから公開していきました。
Web Archiveで初期のものを見直しても殆ど変えてませんね。
制作上のポリシー
仰々しいことはないですが、概ね2点。
- 浮かれた感じにしたくなかったのでなるべく紹介と説明に徹しました。
- 変化が激しい街なので記事中に変化が速そうな情報、すなわち金額(運賃など)は極力載せないことにしました。
作って振り返った感想
自分なりに好きな尺度が合わさったことで自己満を突き詰めたものでしたが、見ました!参考にしました!とリプ・声を頂けたのが嬉しかったです。苦労の面ではホームページそのものより聖地巡礼マップ制作の方が遥かに地獄だったのでそちらにまとめようと思います。
自分らしいアプローチとなった点
- 舞台探し(作品を深掘りすること)・写真(表現手段)・街(作品外の舞台に関する知見)の三視点を組み合わせて投入できたこと
- アニメ化決定前のスローペースな時期から登場した舞台の情報・お台場の写真・舞台(街)に触れる助走期間があったおかげで必要な材料を一気に揃えて取りかかれた
- 昨今の情勢でファン同士のやりとりが難しくソロ中心になったものの、必要な情報は舞台が近場なことからソロで機動的に動けた
作る上で悩んだこと・こんなはずじゃ...となったこと
- 登録情報が間違ってないか不安に駆られる。こればかりは人力なので都度直すしかないですね
- サンシャイン!!でもブログやWiki形式などでまとめている方々はいますが、"非公式"とデカく書いててもホームページとして特化したものを作ったら流石に公式から怒られるんじゃないかと思い続けている (一応4ヶ月経ちましたが、怒りに触れるのは本意でないのでその場合は素直に消します)
- 観光・商業都市の性質と感染症の影響により沼津ほどには様々なファンと交流できてないのがかなり心残りです。これからかな...。
- 登場する舞台のボリューム的に独りで作るのは到底無理でして、ツイッターを介してフォローしてる方々から見つからない場所の情報提供などを頂いて助けられました。実質様々な虹ヶ咲のファンの方々と作ったような感じでいます。
今後の方針
ニジガクを応援する気持ちは変わらないですが、HPについては作りたいものがあらかた出来上がりしばらくは供給も落ち着くと思うので細々と保守更新していく考えです。ただ、元々放送中の3ヶ月の短期決戦で時間を作って取り組んでいたこともあり、自分自身が既に機動力がなくなっています。怒られない限りは残しておく考えですが、維持すら難しければ更新を終了するか引き継ぎたい方がいれば譲渡するのが足を引っ張らなくて良いと考えています。
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