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20年来の悩みが「当事者研究」という概念によって救われた話
はじめに
ご挨拶
Aizackと申します。
学生の頃からストレスを強く感じやすく、不眠症や過敏性腸症候群(特に慢性下痢)に苦しんできました。
特にこの数年は、働き始めてから発症したうつ病をきっかけに、糖尿病・ヘルニアを連鎖的に発症し、まともに仕事ができていません。家事や買い物などの日常生活を送るのすら難しい時期もありました。
そんな私が「20年来の悩み」をある概念を知ることで発散したというお話をしようと思います。
20年来の「悩み」
小学生の頃から「私は少数派であり、誰にも理解されず、周囲に鑑みられない」という意識がありました。友人がいなかった訳ではありませんが、当時の家庭環境や趣味、楽しいと思うものや”ノリ”が周囲とは違っていて悩んでいました。
両親からは「周囲に悪いレッテルを貼られると軽んじられて相手にされなくなる。だからそうされないための言動を身に着けた方が生きやすい。」と教えてもらい、中学以降は多少生きやすくなりました。
それでも幼い頃からの悩みは解消されません。カモフラージュして社交的に振る舞うものの、精神的に負担のかかる生活を送っていました。
結果、20代中盤に負担に耐えきれなくなり、身体を壊しました。そして今もなお、少数派という意識はなくならず、孤独を感じています。
当事者研究との出会い
現在までの5年間、自分の悩みを言語化・解消する方法を探すために漁った記事や講演動画のなかで「当事者研究」という概念を知りました。
当事者研究とは
当事者研究は2001年頃に北海道にある浦河べてるの家ではじまった研究手法です。
具体的には、統合失調症・依存症などの精神疾患を持つ患者さんたちが暮らす中で感じた生きづらさや体験(成功、失敗、苦労など)を持ち寄って研究テーマとし、持ち寄ったテーマを似た体験をもつ仲間や関係者といっしょに、その人ごとの「自分の助け方」を見出す研究活動だそうです。
気になった方は以下、浦河べてるの家のHPをご確認ください。
なぜ興味をもったのか
上記、20年来の悩みを抱える中で自分のことが全く理解できない、説明できないという困りごとがありました。特に就職活動においては明確に足を引っ張り、自分のことがわからなくて書類が全く進まないという事態に陥っていました。
そんな中で当事者研究について知り、生きづらさを抱える人がそれを理解するための活動、言い換えれば「自分の専門家」になるための活動があるのだと感激したのです。
当事者研究に「救われた」と感じた訳
少数派であり、孤独、そして自分のことがわからないといった生きづらさに対して、それを理解するための活動が存在するということ自体がとても嬉しく感じました。
世の中の自分以外の人たち、特に私の目に見える範囲の優秀な友人たちはそういった悩みを持っているように見えず、私だけが悩んでいると思っていたからです。
当事者研究という概念、およびその手法や実施している人たちのことを知り、自分も自身のことを学んでいけば「自分の専門家」になることができるのではないかという希望を見出すことができました。それによって私は「救われた」と感じています。
おわりに
今回は、当事者研究の概念を知り、私が救われたと感じたお話を書きました。
とはいえ、これだけでは当事者研究の表面すら伝えられないと理解しています。今後のnoteでは当事者研究のポイントなどを自己学習のアウトプットとして残していきますので、興味があればまたお読みいただけると嬉しいです。
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