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2020.10.04 【捕手論】 zaboのザボザボ~ン!@standFM_Live

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2020.10.03 Eテレアニメ「メジャーセカンド」より

まず、捕手の役割を割と細かく

インサイドワーク(頭脳プレー)

◆リード・配球・・・対打者に対しての投球を指でサインを示して、球種やコースを提示・提案をします。そのため、対戦打者の好きなコース・嫌いなコースなど膨大なデータを頭の中にインプットし、日々、あるいはその時々にアップデートしていきます。また、サインも投手により受け方にそれぞれ好き嫌いがあり、サインを出すタイミングやテンポも投手によって変えることもしばしばあります。

◆ゲームメーク・・・ゲームの流れを自チームにもってくる。自チームの調子・出来栄えをベンチの首脳陣に報告。また、ピンチ等々に間をとってピッチャーに声を掛け、気を紛らわす・引き締める・リラックスさせる。

盗塁・ヒットエンドラン・スクイズなど、相手方の作戦を読みそれを防ぐことも捕手の仕事です。

盗塁阻止(肩)

◆盗塁を含め、相手チームのランナーは塁上で揺さぶりをかけることがあり、それを摘むのも捕手の役割です。ランナーが塁を盗むことを刺す。コレは捕手の一番の見せ場といえると思います。また、盗塁ではなく、牽制も肩の強い捕手の魅力です。

キャッチング

◆キャッチング・・・味方投手の投球を受けます。この際、ミットを動かさず審判の判定に好印象を与えたいです。また、捕球時の音、この音がいい音を出すことができれば、投手という生き物は気分がよくなるそうです。

◆フレーミング・・・ピッチングには「ストライク」とも「ボール」とも採れる投球があります。可能な限りストライクに導くことができるように、投球軌道と捕球地点をトータル的に考えて、ミットの手首をやや調整するとか、すばやくミットの位置を微調整するなどあります。最近では、阪神の坂本選手のフレーミングについてダルビッシュ有投手のYouTubeChannnelで褒めたコトが大きな話題になったのは、新しい記憶です。

打者

捕手は先ほど申し上げたように、ディフェンス面に主たる仕事が多く、そっちがメインと言えますが、当然打撃がいいに越したことはなく、また、打線において穴は開けたくないので、守備面には若干目をつぶって、打撃に目を見張るような選手をレギュラーで起用することは珍しいことではありません。

その選手の未来

すべての面において、多くの経験値を必要とする捕手というポジションです。ベンチとしては、その将来を見込み、守備面・攻撃面に目をつむり、我慢して起用することはありえると思います。


上記を踏まえて巨人では

◆大城卓三:現正捕手 プロ3年目27歳右投げ左打ち 現背番号は24 東海大相模→東海大→NTT西日本(2017ドラ③)

一番の魅力は打撃です。率も残せ、長打も放つ大型捕手です。インサイドワーク・キャッチングは年々上昇中もまだまだ勉強中といえるでしょう。

◆小林誠司:前正捕手・侍ジャパン プロ7年目31歳右投げ右打ち 背番号は22 広島広陵→同志社→日本生命(2013ドラ①)

一番の魅力は肩です。盗塁を許さない鉄砲肩は凄まじいです。端正な顔立ちで女性ファンが非常に多いです。配球・キャッチングも代表クラスといえるでしょう。また、味方投手への配慮・気配りが上手く、多くの投手の寵愛をうけています。弱点はオフェンス面です。率も長打も得点圏も犠打も期待薄なのが現状といえます。しかし、なぜか世界大会では良く打ち、【世界のコバヤシ】と揶揄されたりします。

◆炭谷銀仁朗:元侍ジャパン・元西武正捕手・現選手会会長 プロ15年目33歳右投げ右打ち 背番号は27 平安高校→西武(2005ドラ①)→巨人(2018FA)

高卒1年目から1軍で多くの経験をつんだキャリアから導かれるインサイドワークは説得力バツグン。肩はやや衰えを感じるがものの、まだまだイケる。打撃はビックリ箱感があります。そのキャリアから、若き投手が先発する際はスタメンマスクを被る機会が多くあります。プロ野球選手会の現職会長でもあることから、その人格者ぶりは伺えるのではないでしょうか。

このように、現在、巨人の捕手陣は盤石の感があります。また、二軍では田中貴也が楽天に移籍したものの、岸田や山瀬とまだまだ将来が楽しみな捕手が徐々に力をつけて行っています。

こうやってみると、昨年引退した、阿部慎之助が如何にバケモンだったかがよくわかりました。

最後に

昨日、日ハムファンと中日ファンの友人と喋る機会があり、それぞれの球団の捕手事情を聴いたので、また後日にご報告しますね。


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