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保護猫の人馴れの記録①

保護猫を引き取った

2023年1月、念願だった猫を飼い始めました。どうせ飼うなら保護猫を引き取りたいなと思っていたので、知り合いに紹介してもらい、約1歳の茶トラを引き取りました。保護団体からの譲渡も考えていましたが、1人ぐらしの独身男性は審査が厳しいと聞いていたこと、ちょうど知り合いが紹介してくれたので縁のあった茶トラちゃんを引き取ることにしました。名前はこたろうといいます(いつも「こたろうくん」と呼んでいます)

生まれたときから野良猫かつ保護時にすでに生後8ヶ月、我が家に迎えたときは約11ヶ月だったのですが、全く人馴れしてない状態でした。保護主さん宅で3ヶ月ほど過ごしていたのですが、保護主さんが猫を家の中で放し飼いしていたこともあり、人馴れに関しては何も進捗がない状態だったように思います。

まず、触れる気配が一切ない笑。初対面のときは保護主さんの家の中で隠れており、近づくと大パニックで大激走。引き取ったあともケージに近づくと威嚇、更に近づくと猫パンチ。パニックになって逃げ回る。怯えてトイレから出てこない。そういった状況でした。

引き取った翌日

なぜnoteに人馴れの過程を残すことにしたのか

野良猫や保護猫の人馴れの過程や必要な時間は猫の個性や育った環境の違いなどで様々だと思いますが、まだまだインターネットで手に入る事例が少ないです。取り付く島もない猫にたいしてどうアプローチしていいかわからない、そもそも人馴れ訓練をすべきなのか、かわいそうではないかなど、とにかくいろいろな不安があります。大変なのは保護猫だけでなく飼い主も同じだと思います。

最初に断っておきますが、人馴れ訓練については賛否両論あるものであり、僕自身も本当にこのやり方でいいのか悩みながらやっています。人によっては虐待しているようにしか見えないでしょう。ただ、何年経っても緊張状態が続くよりは短期的に少しストレスをかけて早く慣れたほうがお互いに楽だろうという考えで実施しています。

主ににゃんずはうすさんのYoutubeチャネルを参考にしています。いつもありがとうございます。

こたろうくんの初期状態はまさに動画中のステラのような状態でした。

時間の経過とこたろうくんの様子、そのときにやったことを淡々と書いていくスタイルで記録していこうと思います。

初日

引き取る当日に去勢手術をしたこともあり、おそらく痛かったのでしょう。初日はあまり動かず、ご飯も食べませんでした。ケージも大きめの3段ケージを用意していましたが、1段目から全く移動しませんでした。

トイレに関しては元野良猫ですが保護主さん宅で覚えていたようで、初日からシステムトイレで問題なく排泄をしてくれました。

引き取った初日。ごはんをあげようとするとパンチを浴びてこぼしてしまいました。

3日目

僕がいないときはご飯を食べてくれるようになりましたが、まだまだ緊張しており、1段目から出てこず(2段目に気づいてなかっただけかもしれませんが笑)

一段目をタオルで囲んでいました。暗いのは暗いほうが落ち着くかなと思ったからです笑

3日目くらいから夜鳴きが始まりました。僕が起きている間は怖くて動けないからか、寝静まるとうんちをしたりケージの中を動き回ったりたくさん泣いたり。

うるさくて寝られないので耳栓を購入し、いまも毎晩つけています。この記事を書いている5週間経過した今は少し夜鳴きが減った気がします…!

2週目

特に何も様子は変わらず笑 しばらく様子を見て人馴れ訓練をやるつもりは一切なかったのですが、人馴れ訓練をやろうと決意する事件が起こりました。

引き取ってちょうど1週間経った頃、こたろうくんを紹介してくれた同僚と同僚のお姉さん(2人とも2匹猫を飼っている)が様子を見に来てくれたのですが、二人がケージに近づくと大パニックになってしまい、ケージを倒しそうな勢いで暴れるという事件が起こりました。

翌日、こたろうくんは心が完全に閉店し、朝ごはんを食べず、2日ほどトイレからほとんど出てきませんでした…。これをみて人馴れ訓練をやらないとまずいなと思い、具体的になにかやっていこうと決意します。

初めての人馴れ訓練

事件の3日後、初めての人馴れ訓練をやってみました。にゃんずはうすのチャネルを真似して革手袋を購入し、ケージに手を入れてみたのですが、やはり大パニックになりました。パニックだけなら慣れの問題で済むのですが、ケージに向かって猫パンチをするせいで爪の根元が傷ついたらしく、こたろうくんが怪我をしてしまいました。

流石に流血しながら訓練するのはかわいそうであることと、僕自身もこたろうくんへの申し訳無さで気持ちが辛くなり、一旦孫の手に載せたチュールを食べてもらって少しずつ距離を詰める作戦に切り替えました。

孫の手チュール訓練

成果が出たかどうかは分かりませんが、とりあえず平和に実施できました笑。

孫の手を購入し、孫の手の先にチュールをつけて舐めてもらいます。舐めてもらったあとにどさくさに紛れて孫の手で触ります。威嚇をし、震えながらではありますが舐めてくれたのでホッとしたのを覚えています。チュール、ありがとう!!!

孫の手をかなり近くに寄せないと一切舐めない

4週目

特に新しいアクションはせず、淡々と1日1回の孫の手チュールを続けていました。どうやら新しい家には慣れたようで、僕が離れていれば無防備な姿勢で毛づくろいをするなど、猫らしい仕草を見せてくれるようになりました。また、ケージの外の様子を探る時間も増えてきました。ただ、僕が近づいたときの威嚇と猫パンチは1週目と全く変わらず…笑

このころから少し表情も緩やかになったように思います。

5週目

積極的な人馴れ訓練を再開

新しい家には完全に慣れたと判断し、孫の手チュール以外の人馴れ訓練を開始しました。ただ、触るのはケージ内で逃げ回って無理であると判断し、まずは革手袋でケージの外から指を入れ、猫パンチと噛みつきをひたすらやってもらい、「攻撃しても無駄だ」とおぼえてもらう訓練を開始しました。

僕の手がケージの外にあるためケージを攻撃してしまい、初めての人馴れ訓練のときと同様にたまに出血が見られます。ただ、ケージの中に手を入れると逃げ回って一切距離を詰められないため、やむを得ずケージの外から指を入れる方法をとっています。早くケージに猫パンチしないフェーズにすすめることを祈って毎日5-10分間訓練しています。

猫パンチ
隠れられるベッド越しに…(ベッドを間に挟まないと攻撃する前に逃げてしまいます)

じわじわと成果が出ていそう…?

この記事を書いている現在、この訓練をはじめてちょうど1週間が経過したところです。ケージに手を入れると逃げ回ること自体には一切変化がありませんが、逃げずに指に噛み付いてくる時間が増えました(途中で逃げるのを諦める)。少なくとも、パニックを起こすことはなくなりました。

噛み付いてもらえればこっちのもので、「指に噛み付いてもらって残りの指でこたろうくんの顔を撫でる」ということを繰り返します。日によってはすぐ離してしまうので撫でられませんが、1週間で少し逃げづらくなったと感じています。1度だけですが、ひとしきり指を噛んだあと、うなりながらも肩周辺を撫でることにも成功しました。

最初の人馴れ訓練では訓練後に半日以上心が閉店していましたが、今は直後1時間だけ隠れ、その後はいつもどおりの状態に戻っており、回復も早くなっています。

これから

ひとまず、毎日5-10分だけ攻撃されたり撫でたりする訓練を続けます。早くケージの中に手を入れても逃げない状態になると良いのですが…..

また2ヶ月経過したら記事を更新したいと思います。

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