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*数字に囚われている人

12月10日。

この日は私……いや、私と姉にとって重要な日。

なんて言ったって、父親の誕生日でございます。

ハッピーバースデー、パパ上。いったいいくつになったんすかねえ。


そんな父親ですが、ちょっと変わったところがあります。いや、人格的な意味ではなく、数奇的な運命という意味で。

(なお、人格はちょっとどころでないくらい変わっている)


それはさておき。

とにかく彼は「11」という数字に縁があります。

まず、11人兄弟の11番目。この時点で十分やべえ。

七男ですからね。おそ松くんより多いですからね。

あと、最初に勤めた会社に「イレブン」の名前が入っていたらしいです。

本人曰く、もっと細かいところも「11」に絡んでいるらしいですが……彼の場合、父親自身だけでなく家族にも「11」を引かせるのです。


まず、母親の誕生日は11月4日。命日も11月7日。

そして姉の誕生日が2月11日。

ちなみに私の誕生日は7月15日です。

おやおや? 私だけ「11」のカードを引いてませんね。

そう、今まで私だけ何もなかったのです。

何もなかったんですけどね……私、結婚記念日が「1月11日」なんです。

なお、狙ってません。なんせこの日にちを決めたのは主人ですから。

(理由:大安。「プチポッキーの日にしよう」)

偶然的とはいえ、この年で「11」のカードを引くとは思いませんでした。引力こわっ。


そんな父親、誕生日は「12月10日」

自分は「11」じゃないんかいww

そう思った時もあったんですよ。

でも、ふと気づいたのです。

12と10――ちょうど「11」を射抜いているじゃねえですかい。

何気にすごい確率を引く「11」の申し子。


ちなみに誕生日プレゼントのリクエストはパジャマでした。

可愛いな、おい。


お後がよろしいようで。



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