苦楽を共にする

この苦しみはあなたのもの
この楽しみは僕の者

この苦しみは僕のもの
この楽しみは君のもの

そんなふうに感情や経験を
個人の所有物みたいにして考えることが
いつの間にか常識になっている。
自己責任論。

もちろん、個人的な楽しみはあっていいし、
誰にも共有できない苦しみもあるけど、
そうじゃなくて共有できるものがたくさんあるし、
個人のものでしかないと思っていたものが共有されることは、
少なからぬ喜びだと思う。

誰にも話せないと思っていたことが伝わったときのよろこび。

苦しみだけを共有できる相手、楽しみだけを共有できる相手、
それらは同好会のようなもので、本当の友達ではないと思う。

やっぱり、苦楽を共にするということが友達だと思う。

この人たちと苦楽を共にするんだという覚悟を決めれば、
理屈抜きでやっていける。

もちろん理屈も必要ですが。

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