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長崎で出会った衝撃的な飴“長崎ちゃんぽんドロップス”

先日、長崎県佐世保市へ出張したので、空き時間にお土産を買いに行った。下調べをしていなかったので長崎=カステラというイメージしかなかったけれど、いざ土産屋に入ってみると様々なものが置かれていた。カステラはもちろんのこと、カステラの上位互換のようなお菓子“カスドース”や色々な味のかまぼこなど。店のスペースは広くはなかったけれど、美味しそうなお菓子や食べ物が所狭しと並んでいて、見ていて飽きなかった。

一通り見てみようと店内を歩いていると、飴の缶が目についた。形は有名な“サクマ式ドロップス”と同じだ。しかし缶のラベルの内容は異色すぎて一瞬理解できなかった。

ラベルには“長崎ちゃんぽんドロップス”、“石炭ドロップス“と書かれていた。“長崎ちゃんぽんドロップス”の方は、まだわかる、食べ物だから。ただ“石炭ドロップス”には驚いた。「“ドロップス”と書いてあるけど、中身はただの石炭なんじゃないか」とか「石炭って実は食べられるのかな」とか、そんなことを考えてしまった。恐る恐る缶の後ろを見ると、竹炭が少し入ってるようだ。竹炭も食べられるのか疑問ではあったけれど、面白そうなので両方とも買ってみた。初めて見る飴だったので、どんな味なのか楽しみだった。まだこのときは。

帰宅してから、まずは“石炭ドロップス”を食べてみたけれど、特に言うことのない普通の飴だった。竹炭が入っているので色は黒いけれど、味はただ甘い。つまり普通だ。ラベルのインパクトの割に味が普通すぎて、正直コメントが思い浮かばない。人を選ばない味なので、他人へのお土産にしても問題ないなとは思う。ラベルにインパクトがあるのでウケそうだ。ちなみに“石炭ドロップス”はネーミングでトラブルになったことがあるのか、“石炭ドロップス”という名前のバージョンもあった。

一方の“長崎ちゃんぽんドロップス”は、好きな人には申し訳ないけれど結論としてはまずい。日を置いて2回トライしたが、2回とも最後まで舐めることができなかった。作られた方、ごめんなさい。
味は甘じょっぱく、それも甘みが思ったより強い。少なくとも自分の舌ではちゃんぽんっぽさを感じられなかった。なんとも形容しがたい味で、舐め始めは不思議な味に混乱しているからか、美味しいともまずいとも思わない。ただ、しばらく舐めていると、だんだんまずいと思い始めてしまう。もう少し舐めればちゃんぽんらしさを感じられるかもと思い口に含んでいたけれど、途中で断念してしまった。あの有名な“ジンギスカンキャラメル”に近いかもしれない。高校時代に友達から“ジンギスカンキャラメル”を勧められて、あまりのまずさに喧嘩したことのある自分としては、この飴は他人へのお土産にしてはいけないと思う。
いつ食べ切れるか分からないけれど、捨てるのは勿体無いのでまだ保管してある。いつの日か克服できますように。

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