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【統率者(EDH)】始祖ドラゴン(多相込みドラゴン単構築) デッキ紹介

概要

 本記事は≪始祖ドラゴン≫を統率者とした統率者フォーマットのデッキ紹介である。
 タイトルにある通り、多相を持つクリーチャーを例外として、採用しているクリーチャー・カードは全てドラゴンのみとなる。多くの≪始祖ドラゴン≫デッキで汎用的に使用されている非ドラゴンのクリーチャーを意図的に排している為、純粋に≪始祖ドラゴン≫デッキのベストを模索する上での参考にするには不向きだと思う。
 パワーレベルとしては肌感覚だが6〜8のレベル帯でプレイするデッキになっている。レベル8超の高速度環境でのプレイに対しては想定の甘い部分もあるだろうが、普段そのレベル帯でプレイしていない為である。
 クリーチャーの採用をドラゴンに縛っている理由は、気高いドラゴンの血脈に下劣な生物の血を混ぜるなど考えられない自己満足。

 ……では、デッキリストへ。

デッキリスト

 以下のリストは一応普段使っているデッキままの状態である。デュアルランドは未所持でショックランドで遊んでいるが、その辺りは読み替えて頂いても構わない。

採用カード解説

 以下、採用カードの解説を書いていく。紹介順が埋め込みのデッキリストと異なるので注意してほしい。また、≪始祖ドラゴン≫デッキによく採用されるコンボ等の説明は省略する場合がある。

・クリーチャー

≪無謀なバーバリアン≫
 バルダーズゲートで加わった地上ドラゴン組の1体。自身を生贄にすることで赤2マナを生成する。
 多くの≪始祖ドラゴン≫デッキでは似た役割のカードとして≪ほくちの壁≫が採用されているが、ドラゴンであるため威光込み1コストで唱えられる≪無謀なバーバリアン≫だと≪歩哨竜、ミーリム≫の横に出せばコピーされるため、あの≪暗黒の儀式≫をも凌ぐマナ加速が狙えるのでこちらを採用。

≪多欲なドラゴン≫
 場に出ると宝物を2個生成するドラゴン。≪始祖ドラゴン≫界隈では生成した宝物を使って≪新生化≫を唱えて即6コストのドラゴンへジャンプする動きが有名。
 最近では≪アストラルの狩人、ガナクス≫の登場で抜けているデッキも見かけるが、速度重視でなければ4コスト(威光込み)で2マナ加速にドラゴンが付くと思えば最低限のバリューはあると思うので引き続き採用している。

≪アストラルの狩人、ガナクス≫
 上で話題に出たバルダーズゲートから来た新ドラゴン。自身か他のドラゴンがコントロール下で戦場に出ると宝物を1つ生成する。
 一見、≪多欲なドラゴン≫のような感じに運用するかと思いきや、≪騙し討ち≫と一緒に使うことで宝物生成能力により手札のドラゴンを全て展開できるようになる。これにより≪全知≫を経由せずともループコンボに突入できるようになった。

≪逆噴射のヘルカイト≫
 最近見なくなったが、少し前には≪始祖ドラゴン≫で採用されていたりした。現在でも採用している理由としては教示者等のサーチカードの他に追加ターンを得る呪文を採用しているため。自分の中では≪逆噴射のヘルカイト≫+≪無双の古きもの、クラウス≫+追加ターン呪文がワンセットのような感じで使用している。
 しかしながら他のカードと入れ替える筆頭候補ではある。

≪黄金架のドラゴン≫
 スタンダードで大活躍のドラゴン。≪始祖ドラゴン≫の威光もあって早出しがしやすく、自身の攻撃で宝物を生成しつつそこから出るマナを倍にできる優秀なドラゴン。自身のコストが5なので≪新生化≫で6コストドラゴンへのアクセスにも繋げやすいが、≪黄金架のドラゴン≫の能力で倍になる宝物のマナは1色のみなので、生成した宝物を1つ使って≪新生化≫を唱えることはできない点には注意が必要。

≪峰の恐怖≫
 他のクリーチャーがコントロール下で戦場に出るとそのパワー分のダメージを任意の対象に与えるドラゴン。ループコンボでフィニッシャーを担うドラゴンで、雑に使ってしまうと勝てなくなるので明確に出さないといけない場面以外は出さないようにするべき。
 ループコンボとは別に≪ドラゴンボーンの勇者≫と合わせると本人含めパワー5以上のドラゴンを戦場に出すと1ドローがついてきてチェインコンボを形成する場合がある。

≪ヘルカイトの狩猟者≫
 ≪始祖ドラゴン≫のある意味主役のドラゴン。このカードなくしては現代≪始祖ドラゴン≫は語ることはできないといっても過言ではない。戦場に出た時に自分の統率者を統率領域から戦場に出し、速攻を付与する。
 戦場に出た統率者はターンの終了時に統率領域に戻るとはいえ、出てくるのは9コストの≪始祖ドラゴン≫。攻撃時の誘発能力で≪全知≫を場に出して≪ティアマト≫を唱えてループコンボに入る動きが現代≪始祖ドラゴン≫のスタンダードな勝ち筋。
 それ以外にも≪始祖ドラゴン≫の能力や≪ヘルカイトの狩猟者≫に≪新生化≫を唱えて≪年老いた骨齧り≫を出して宝物を10個生成し、≪追い討ち≫での無限戦闘に派生させたりと動きにも幅のある主人公ドラゴンなんで伝説じゃないんだ

≪山背骨のドラゴン≫
 戦場に出たときに対戦相手1人を対象とし、手札を全て捨てるとそのターンそのプレイヤーに与えられているダメージと同じ枚数のドローが出来るドラゴン。≪ヘルカイトの狩猟者≫で≪始祖ドラゴン≫を出して攻撃すると10点ダメージが通っていることが多く、その状態で出せると10枚ドローでコンボパーツを探しに行けたりする。≪新生化≫などで≪ヘルカイトの狩猟者≫を変換すると出しやすい。大量ドローできるドラゴンは貴重。

≪鱗の養育者≫
 バルダーズゲートで加わった地上ドラゴン組の1体。ほぼラノワールのエルフ。これに関してはドラゴンなので採用しているだけ。こだわりがなければ≪極楽鳥≫でいい。最低限≪始祖ドラゴン≫の攻撃誘発の嵩増しにはなるが、それよりは色マナ優先した方が本当は強い。

≪年老いた骨齧り≫
 対戦相手に戦闘ダメージを与えるとそのダメージに等しい宝物を生成する。≪追い討ち≫と無限戦闘を形成するが、同じ役割を担う≪凶暴な熱口≫と比べると用意できるマナ数が可変であることと宝物として持ち越せる為、こちらの方が優秀。上記の通り≪始祖ドラゴン≫で出すと10マナ加速できたりするので多くのコンボの起点になる強力なドラゴン。

≪速爪の達人≫
 バルダーズゲートで加わった地上ドラゴン組の1体。パーマネントをアンタップする能力を持っている。単純なマナ加速になる他、タップしてしまった≪魔力の櫃≫を起こしたり、≪龍王オジュタイ≫や≪砂漠滅ぼし、イムリス≫をアンタップさせて相手の除去に備えることもできる為、見かけ以上に器用な1枚。一応≪魔力の墓所≫等を絡めれば2ターンキルの動きも可能だが、要求カードが多く、現実的ではない。

≪砂漠滅ぼし、イムリス≫
 ドロードラゴンその1。アンタップ状態で護法4を持ち、戦闘ダメージを与えるとドローする能力を持つ。青ダブルシンボルを要求されるので土地の置き方には注意が必要。オジュタイの孫にして推し

推しのSSR

≪エインシャント・シルヴァー・ドラゴン≫
 バルダーズゲートで登場したエインシャント・ドラゴンの1枚。このサイクルは高コスト・速攻なし・除去耐性なしと大味なデザインなのでもっぱら≪騙し討ち≫で投げつける運用が多い模様。私も≪騙し討ち≫の採用に伴い、使い捨てやすいカードを模索した結果、こちらを採用。ドロードラゴンではあるが一発屋なのであてにしすぎない方が良い。
 なお、このエインシャント・ドラゴンのサイクルは世にも珍しい「伝説でないエルダー・ドラゴン」である。ダリナンダアンタイッタイ

≪ドラゴンボーンの勇者≫
 ドロードラゴンその2。威光込みで3マナで唱えられるので1ターン目でマナ加速できれば2ターン目に戦場へ送り込める。自身がパワー5なので攻撃で1枚ドローが見込めるほか、他の発生源が5点のダメージを与えてもドローできるので展開すれば大量ドローも見込める。

≪狡猾な扇動者、フィルクラーグ≫
 ドロードラゴンその3。攻撃先のプレイヤーがコントロールするクリーチャーへ使嗾を振り撒くドラゴン。ドロー能力の誘発が遅く、それまでに除去をもらうとドローできない為、ドロードラゴンとしての信頼性は低め。戦闘主体の卓だと存在感が出る……かも。試用期間が過ぎたら入れ替え筆頭候補になりそう。だが顔がいい。特に統率者デッキのパッケージイラスト。

イケメン

≪シャドリクス・シルバークイル≫
 ドロードラゴンその4。ストリクスヘイヴンから唯一の参戦。戦闘を介する他のドロードラゴンと異なり、戦場に出てすぐドローをもたらしてくれる点は他にない魅力。
 能力は基本的に自分のドローと更地の相手に+1/+1カウンター贈呈だが、≪秘密を知るもの、トスキ≫などの戦闘を介してアドバンテージを得るカードがある場合は自衛のための墨獣トークンを相手に渡しておくこともある。

≪龍王オジュタイ≫
 ドロードラゴンその5。≪砂漠滅ぼし、イムリス≫と比べて呪禁と参照枚数で(多くの場合)より強力であると感じる。師匠
 孫も含めてそうだが、アンタップで除去をもらいにくいので≪新生化≫などのコストにしやすい。

≪龍王ドロモカ≫
 打ち消されず、自ターンの相手からの介入を防げるドラゴン。素出しは重いのでコンボ前に≪騙し討ち≫で置いたりできると効率的。また、絆魂を持っているのでプレイしていたら積極的に攻撃に回した方がいい。黒のサーチや≪刺のある研究≫などでライフを払い込む傾向にあるので回復手段としても活用したい。

≪歩哨竜、ミーリム≫
 バルダーズゲートがもたらしたドラゴン界のスーパールーキー。横に出てきたドラゴンをコピーし、オリジナルが伝説ならコピーは伝説でなくなる為、オリジナルと共存する。地味に護法2もマナ加速から序盤に繰り出すと有効に機能し、盤面を無事制圧することだろう。
 これまで≪霜のモーリット≫を使用していたループコンボもこちらを組み込むことで≪霜のモーリット≫抜きでループ形成可能となった。私以上に過激なドラゴン狂の方はそちらを試してみてもよさそうだ。

≪帰ってきた刃の翼≫
 リアニドラゴン。ループコンボの要。≪霜のモーリット≫を使用する場合は先に戦場に出ていても問題ない為、≪ヘルカイトの狩猟者≫から≪全知≫設置に失敗した時などは≪ヘルカイトの狩猟者≫を≪新生化≫などで≪帰ってきた刃の翼≫に変換して≪ヘルカイトの狩猟者≫を釣り上げて再度≪始祖ドラゴン≫を飛ばしたりすることもある。

≪無双の古きもの、クラウス≫
 攻撃時、攻撃クリーチャーの総パワー分のマナを生成するドラゴン。≪年老いた骨齧り≫に似た感じを受けるがこちらは呪文にしかマナを使えない為、無限戦闘コンボは成立しない。
 そのため、単体では難しいが追加ターン呪文などにマナを充てられると強力。マナカーブ的に≪歩哨竜、ミーリム≫の後に出せると綺麗に繋がりつつ凄いマナ生成が可能。

≪ティアマト≫
マッマ。唱えて戦場に出すと≪ティアマト≫以外の好きなドラゴン5体を手札に加えられる。≪全知≫貼って≪ティアマト≫出してループコンボ一式持ってきて勝ち、が黄金パターン。
 ≪アストラルの狩人、ガナクス≫+≪騙し討ち≫のパッケージが採用されたことにより≪ティアマト≫のハードキャストも許容された感があり、以前より使いやすくなった。

≪霜のモーリット≫
 このデッキ唯一の多相クリーチャー。いわゆる≪クローン≫系のカード。≪帰ってきた刃の翼≫になることでループコンボを形成し、横に≪峰の恐怖≫を据えると無限バーン、勝ちである。
 その他、自分のパーマネントなら何にでもなれるのでマナ加速の補助としても使えたり、置物を複製して疑似除去耐性を持たせたりと見かけより便利に使える。
 ≪歩哨竜、ミーリム≫の登場でループコンボの必須パーツではなくなった(その上墓地にいても始動できる)ので途中で使っても大丈夫な場合もある。

どう見てもドラg、 やっぱ鹿かも……


・ソーサリー/インスタント

≪伝国の玉璽≫
≪吸血の教示者≫
≪悪魔の教示者≫
 言わずと知れた最強サーチカードたち。コンボに基本3枚カードを使うのでサーチはたくさん欲しい。

≪不気味な教示者≫
 やっていることは≪悪魔の教示者≫とほぼ同じだが、ソーサリーで(1)黒黒の3マナかかるためサーチから即コンボに繋げづらくなっている。≪全知≫設置後のサーチか、追加ターンを挟んでコンボに入るなど、重さをケアする方法も考えておくと良い。

≪悟りの教示者≫
 置物サーチ。≪全知≫を≪始祖ドラゴン≫の攻撃に合わせて持ってくるのが主な仕事。
 その他に序盤のマナ加速を助けたり、≪騙し討ち≫や≪よりよい品物≫をサーチしたりと見かけより器用な1枚。

≪神秘の教示者≫
 スペルサーチ。このデッキのサーチカードの中では1番使いづらい。ひどい時にはここからサーチを探すことも(それができるだけマシという説もある)。
 1番多いのは≪刺のある研究≫を持ってきてドロー。その他には≪沈黙≫や≪否定の契約≫でコンボのバックアップしたり、追加ターンを握っておくなど。

≪俗世の教示者≫
 クリーチャーサーチ。≪ヘルカイトの狩猟者≫、≪ティアマト≫、≪年老いた骨齧り≫あたりが主なサーチ先。よく唱えるが、他のサーチと比べて柔軟性には欠ける。

≪サルカンの凱旋≫
 ドラゴンサーチ。サーチ先は≪俗世の教示者≫と同じだが直接手札に入る為、≪全知≫後に≪ティアマト≫を呼び込む役割がある。

≪呼応した呼集≫
 異なる名前のクリーチャーを2枚サーチ。≪ヘルカイトの狩猟者≫と≪ティアマト≫を持ってきてオープンリーチ。

≪エラダムリーの呼び声≫
 クリーチャーサーチ。このデッキにおいては軽い代わりに色拘束の厳しい≪サルカンの凱旋≫である。

≪否定の契約≫
 0マナカウンター。下準備やピッチコストさえ不要な上にどのカードタイプの呪文も打ち消せるので、数あるカウンターからこちらを採用。
 その代わり次ターンに契約の対価を要求されるのでなるべくなら自分のコンボを通す為に使いたい。相手の妨害で唱えるとたまにターンが回る前に≪血染めの月≫を貼られて青マナが出ずに負ける。

血涙

≪頑固な否認≫
 獰猛達成で1コストの≪否認≫になる。最近だと対抗馬で≪断れない提案≫が出て来ていてあちらを選ばれる場合も多い。あまり対戦相手にマナリソースを提供したくなく、相手の妨害に唱えることもあるのでこちらを選択。

≪白鳥の歌≫
 統率者では有名な1コストのカウンター。≪否認≫系統のカウンターと比べるとアーティファクトを止められずやや範囲は狭いが1コスト由来のデメリットが2/2飛行の鳥トークンの贈呈だけなので使いやすい。
 ≪年老いた骨齧り≫で宝物をたくさん出そうとしている時にこの鳥に止められて思ったより出なかったということにならないよう注意。

≪マナ吸収≫
 打ち消した呪文のマナ総量分の無色マナを次ターンにくれるカウンター。統率者が重たいのでハードキャストへ繋げるために重宝する。かなり重たい呪文を打ち消せたら≪始祖ドラゴン≫よりも≪全知≫を置きにいった方が強い場面もある。
 なお、自分の≪始祖ドラゴン≫にこれを当てられたら大変なことになる。9マナ予約入りました〜

≪湖での水難≫
 除去とカウンターを撃ち分けられるスペル。サーチが多く、≪敵対工作員≫が辛いデッキなので後引きでも対処にいけるカウンターとして採用。あまり見ないカードなので周囲からお気に入りカードとして見做されている。
墓地の枚数を聞くと大概これとバレてしまうのでジッと墓地を見つめて撃てそうか確認したり、墓地を確認させてもらう時に数を数えたりする。それでもバレる

 ≪剣を鍬に≫
 言わずと知れた白の最強ピン除去。マナ効率が良く、≪敵対工作員≫の処理札としてだけでなく死亡時誘発を始め、墓地に落としたくないカードの処理や破壊不能もすり抜けられるので非常に使いやすい。

≪消失の詩句≫
 広範囲除去スペルその1。≪敵対工作員≫の処理札なのはもちろんだが、ループコンボを阻害してくる≪安らかなる眠り≫やクリティカルな≪血染めの月≫にも触れる。
 除去札はあまり多くの枠を割けないので1枚あたりの範囲を広く取っていくスタイル。

≪暗殺者の戦利品≫
 広範囲除去スペルその2。採用理由は≪消失の詩句≫と同じだが、土地を渡す分あちらより更に除去範囲が広い。
 余談だが、≪湖での水難≫とこのスペルが入っているのは記載した理由の他に、統率者戦を始めた頃に使っていた≪ニヴ=ミゼット再誕≫の名残りでもある。元カノのことが忘れられないの……

≪命運の核心≫
 全体除去。たまに無くてもいいかと思うこともあるが、5色デッキは周囲から何かと盤面の解決をせがまれることもあり、一応入れている。龍の谷の決闘でもなければ自分のドラゴンは残せるので損になることも少ない。

≪刺のある研究≫
 ≪始祖ドラゴン≫では5マナ9ドロー9点ライフルーズ。インスタントなのが偉い。青黒系がいるとパンツ泥棒≪概念泥棒≫に横取りされたくないのでメインで唱えることもある。

≪新生化≫
 さっきからめっちゃ書きまくってるので説明不要まである。クリーチャーを生贄にして、マナ総量が1つ多いクリーチャーをデッキから場に出すカード。色々出来そうだが基本的に5→6、6→7のラインで使用する。5→6はほぼ≪ヘルカイトの狩猟者≫のための動き。

≪沈黙≫
 コンボをねじこむためのカード。時たま相手の大量ドローにぶつけて待ったを掛けたりする。

≪時間操作≫
≪時間のねじれ≫
 他の≪始祖ドラゴン≫では見ないカード。前述の通り≪逆噴射のヘルカイト≫と≪無双の古きもの、クラウス≫が採用されている為、こちらも採用している。
 ≪無双の古きもの、クラウス≫が統率者としてデッキを組まれる際に追加戦闘を多く積まれるのと同じ理由。追加ターンの方がコンボ外での使い勝手がいいので意外と好感触。


・エンチャント/プレインズウォーカー/アーティファクト

≪Mystic Remora≫
≪リスティックの研究≫
 ドローエンチャント。選択は相手に委ねられた。人によっては大量に引かせてくれるので置ける時には置きに行く。
 ≪Mystic Remora≫は1ターン目に置くとロケットスタートの牽制にはなるがドローの恩恵を受けづらい場合があるので2ターン目マナファクトを置きつつ出せると、2ターン目以降のアクションを牽制しつつ維持も比較的やりやすくなるので手札次第では検討してもいい。

≪花の絨毯≫
 対戦相手1人が出している島の数だけマナが出る。1色選んで出せるので色事故防止にも繋がる。青は人気色なので誰か1人くらいいるだろう。
 こちらも初手で出すと相手が島を置き渋るので余裕があるなら相手が島を置いたのを確認してから出すといい。打ち消されるかも知れんけど。

≪追い討ち≫
 追加戦闘エンチャント。無限いかなさそうな時にポン置きしたりするが、ドロードラゴンに2回攻撃させるだけでもアドバンテージは稼げる。
 たまにロングゲームになると≪始祖ドラゴン≫を複数回攻撃させてめちゃくちゃになったりする。

≪息詰まる徴税≫
 マナ加速エンチャント。こちらも選択は相手に委ねられた。とはいえドロー誘発なのでターンに1回は必ず誘発し、要求マナ数も2マナと重いので割とマナを伸ばしてくれる。
 稀に相手が≪オグマの文書管理人≫をコントロールしているところにこれを置いて1コストのサーチスペルを唱えると友情コンボでサーチスペルがフリースペルになる場合がある。

≪騙し討ち≫
 1マナでターン限定でクリーチャーを走らせることが出来る。≪アストラルの狩人、ガナクス≫とチェインコンボを形成する。その他、≪エインシャント・シルヴァー・ドラゴン≫を投げつけたり≪龍王ドロモカ≫を差し込んだりと強い動きがある。

≪よりよい品物≫
 生贄にしたクリーチャーのパワー分のドローを行い、その後3枚捨てる。大体は≪ヘルカイトの狩猟者≫で出した≪始祖ドラゴン≫を生贄にして10ドローし、≪全知≫を探してくる。

≪全知≫
 クソ重エンチャント。その代わり出ると手札の呪文がタダ出しできるようになる。≪ティアマト≫マッマで世界が滅ぶのも頷ける。

≪ビビモスを招く者、キオーラ≫
 パワー4以上に反応してドローする誘発能力とパーマネントをアンタップする忠誠度能力を持つ。実質ドローとマナ加速と書いてある。

≪師範の占い独楽≫
 便利なアーティファクトだが、このデッキではコンボを形成しないので便利止まり。教示者でトップに積んだカードを引き入れるのが主な役割。≪ヘルカイトの狩猟者≫で突っ込むべきかどうかの判断材料になったりもする。

≪英雄たちの送り火≫
 共通部族間で使用できる≪出産の殻≫。ドラゴンしかいないので縛りがあろうが関係ない。運用は≪新生化≫と同じ。

≪魔力の墓所≫
≪魔力の櫃≫
≪太陽の指輪≫
 スーパーマナ加速アーティファクト3人衆。もはや本当に言うことはない。

2コストのマナアーティファクト(6種)
 ドロードラゴンが5コスト(威光込みで4コスト)に集中しているので2→4で展開できるように厚めに採用。印鑑やタリスマンは赤と青がなるべく出るように選ぶと動きやすい。リスト上では赤白の出る≪確信のタリスマン≫を採用しているが、これはセットランドで優先しづらい白マナ源の確保の為である。黒や緑をより出せるようにしておくと黒い教示者や≪耐え抜くもの、母聖樹≫を扱いやすくなるのでお好みで調整するとよい。

≪彩色の灯籠≫
 唯一の3コストマナアーティファクト。置くと全ての土地に5色生成能力を付与できる。シンボルの要求が多いカードもそれなりに入れているので色のストレスから解放される点は非常にありがたい。
 ≪マナの合流点≫のダメージも無視できるようになるが、≪禁忌の果樹園≫や≪真鍮の都≫はマナに付随するデメリットではないので未だ健在である。辛い。
 なお、≪血染めの月≫を貼られていても土地に5色生成能力が付与される。月なんか怖かねぇ!! 野郎オブクラッシャー!!

※8/15訂正 ≪彩色の灯籠≫と≪血染めの月≫の関係はタイムスタンプ順ではなく能力の種類別ルールにて場に出る順番の前後関係なく≪彩色の灯籠≫の5色生成能力が付与されるとのご指摘を頂きました。その為、訂正を致します。

・土地

フェッチランド+ショックランド(各10種)
 基本のマナベース。持っているならデュアルランドの方が当然良いが、ショックランドで難があると感じることもないので、ないならないで構わない気がする。競技的にしたいならベストを尽くそう。
 逆にフェッチショックが足りない場合はトライオームを足すと良い。1ターン目にアクションがない時に置いておくと色の補完がしやすい。≪ケトリアのトライオーム≫(赤緑青)か≪ザンダーの居室≫(赤黒青)を置けると呪文も唱えやすい。

≪統率の塔≫
≪マナの合流点≫
≪真鍮の都≫
≪禁忌の果樹園≫
≪反射池≫
 何にでも使える5色マナ生成土地。≪反射池≫は厳密に言うとこの限りではないが横にこれらが1枚あるだけで≪統率の塔≫相当である。
 ≪禁忌の果樹園≫だけは相手に1/1のスピリットトークンを渡してしまうのでなるべく使わず、使う時はサクリ台などがないところに渡すよう注意しよう。

≪魂の洞窟≫
≪精霊龍の安息地≫
≪閑静な中庭≫
 ドラゴン用の5色土地。≪閑静な中庭≫だけ見るからに弱いので≪風変わりな果樹園≫などでも良さそう。一応こちらはドラゴンに対しては確定5色出るメリットがある。
 ≪精霊龍の安息地≫はこのデッキにおける貴重なドラゴン回収手段である。普段はマナに充てて起動しづらいが、いざという時の為に意識しておこう。
 ≪魂の洞窟≫は言わずもがな、打ち消されなくなる。≪ヘルカイトの狩猟者≫が着地すると≪全知≫設置まではキャストを挟まないので安全に≪ヘルカイトの狩猟者≫を着地させるのに役立つ。

≪古えの墳墓≫
 こちらも説明不要の2マナ土地。≪鱗の養育者≫と一緒にひねってドラゴン出すと2点ダメージを帳消しに出来る。

≪宝石の洞窟≫
 ロケットスタート用の土地。先手でなければ手札1枚追放して5色土地として場に置いた状態でゲームを開始できる。

≪耐え抜くもの、母聖樹≫
 ≪血染めの月≫以外にもスペルの項で挙げていた≪安らかなる眠り≫などの置き物全般に触りにいけるので土地枠のカードとしてはとても強力で、起動型能力なので打ち消されにくいのも魅力。
 なお、≪全知≫設置後に飛んでくる相手の≪耐え抜くもの、母聖樹≫を回避する術もない模様。どうしても避けたかったらパーマネントバウンスか≪もみ消し≫あたりを採用するしかない。

どうでもいいが、≪血染めの月≫と私の誕生日は同じ


・検討カード

 以下では採用を検討中、または検討したカードを一部紹介していく。

≪フェイに呪われた王、コルヴォルド≫
 最近の≪始祖ドラゴン≫デッキでは頻出のドラゴン。強力ではあるが、能力の活用を宝物との相性に頼っており、≪波止場の恐喝者≫ありきの爆発力であると感じる。
 ドラゴン単構築で使おうと思うと≪芸術の奨励者≫、≪非凡なスワッシュバックラー≫、≪エインシャント・カッパー・ドラゴン≫まで採用してもどうだろうかと思ってしまう。
ちなみに≪フェイに呪われた王、コルヴォルド≫はフェイの呪いでドラゴンに姿を変えられた人間であり、厳密にドラゴンとして扱えるのかという疑問もある。

≪有毒の蘇生≫
 この記事を書いていて改めて検討に上がったカード。以前入れていて使う機会がなく抜いたが、リカバリー性能と妨害性能を向上させる為に再度投入すべきな気がしている。≪師範の占い独楽≫に新たな役割を与えられる点も○。

アンコモンだがFoilになると途端に1万円くらいする

≪非凡なスワッシュバックラー≫
 場に出た時に宝物を生成する能力と、攻撃時に宝物を生贄にすることで、生贄にした宝物の数だけクリーチャーに二段攻撃を付与する能力を持っている。
 二段攻撃でドロードラゴンの能力を2回誘発させたりできるが、威光込みで2マナの宝物生成はマナ加速に充てたく、二段攻撃付与を活かせるのか悩ましいカード。


・まとめ

 ≪始祖ドラゴン≫は非常に人気の統率者で、研究も進んでおり、研究用のコミュニティが存在するほどだ。私も一般に公開されている研究成果には目を通し、フィードバックするようにはしているが、私自身はそのコミュニティの参加者ではない。
 別に入りたくないとかそういう訳ではないが、私が自身のコミュニティの中でしか統率者戦をプレイしないので広範な環境を意識しすぎてデッキを組むよりかは参考程度に抑えつつ好きに組んでいこうというところである。あと招待制らしいのでシャイな私にはハードルが高い。
 今回初めてnoteにてデッキ紹介記事を書いたが、一発目に≪始祖ドラゴン≫を選んだのは紛れもなく私のメイン統率者であり、お気に入りだからである。この後、他のデッキ紹介も書きたいとは思っているが、そちらは所持デッキままだと≪魔力の墓所≫などの欠けがあるものとなる。つまりは≪始祖ドラゴン≫はそういったカード資産も集約されたエースデッキということだ。
 研究も進んでいるデッキを敢えて紹介したのは記念の意味が多分に含まれている。あまり面白くもなく、ためにもならなかったかもしれないが、この私にとっての記念碑的な記事を読んで頂いたことに感謝を表してこの記事を締め括ることにする。

読了、ありがとうございました。



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