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Mutableお気に入り3選

上の画像は気がついたらこんなに増えていた所持しているMutable系モジュール達。
自分で組み立てたモジュールが圧倒的に多いけどメーカービルドの本物も数えるほどは持ってます。

もはや持ってないもの数えたほうが早いくらいのなんちゃってMutable伝道師なので個人的に気に入っているモジュール3つを紹介します。

何ができてどう便利か聞かれても困るStages

2018年Mutableリリース機種のなかで一番難解な便利モジュールのStages。
基本的には縦で6等分したツマミ、LED、ボタン、スライダー、ジャック、ジャック、ジャックが1ステージと数えられ、ボタンを押してLEDが3色に変わりモードが切り替わるやつの集合体。
モードは3色の点灯と点滅があるので都合6モードありディケイだけのEnv、LFO等になります。
ややこしいのがGate inにプラグを刺すと、そのステージから右にあるステージがグループ化されて複数ステージの組み合わせで挙動が変わること。
わかりやすい例だと2ステージグループ化して両方Envに設定しておくと、最初のステージはアタックとなり2つめはディケイとなってAD Envとして使用できたり、スライダーでCVのレベル設定するというやつを並べるてグループ化させるとステージ数分のステップをもったシーケンサーになったりします。

自分の場合状況によって必要なスペックのEnvにしたり、LFOにしたりというのを好き勝手刻んで使えて大変便利に使ってます。
Stagesは理不尽に超多機能なPeaksの後継機という位置づけですが、思想的には前に読んだémilieインタビューで語っていた設計思想に基づいて作られてて発想次第でなんでもできそうなところがちょっと違うけどMake Noise Mathsに似ているなと個人的には思います。


デジタルOSCの代名詞Braids

自分がMutable製品を愛せるようになったきっかけでもあるBraids。
Mutable製品が日本に入ってきたばかりの2013年頃、当時はあまりMutableの「デジタルでなんでもできる」という印象とパネルデザインが好きになれなくて完全に食わず嫌いのまま数年過ごしていた。
ある時、ひょんな事で手持ちのダブってたモジュールとBraidsをダブらせていた知り合いと交換してBraidsを手に入れ、初めてちゃんと使い方を調べて理解していくうちに「こんな事できるならみんなもっと早く教えてよ!」ってくらいたくさんのオシレーターモデルや内蔵Env&VCAそしてサードパーティー製ファームウェアをしり感動しました。
パネルが気に食わないのはMagpieのパネルを自分で輸入して交換してルンルンで使っていたら、インターネットでとんでもない情報を見かけたのでした。

そう、Micro Braidsである。
表面実装のPCBとパネルだけの販売で気合で自分で組み立てとファームのコンパイルをしましょうという鬼畜仕様だったけど「たぶんなんとかなるっしょ!」と軽いノリで注文して初めての表面実装モジュールを作ったのがMicro Braidsでした。
今思うとこれがきっかけでアホほどモジュール組み立てることになったのでMutableのオープンソースのおかげで今の自分があるような気もする。

気がつけば本物含め3種類のBraidsを持っていてすべて違うファームを入れてます。
初代Micro BraidsはBees in the Treesをいれてて、このファームはBraidsのメニュー項目が倍以上に増えて内蔵EnvがLFOとしても使えるものが2つありSEQが内蔵されソフトウェア版Turing Machineも入っているてんこ盛りファーム。
なにより便利なのは設定をリセットすることができて訳解んない設定になったらフランクにリセットしてます。

本物と2代目Micro BraidsにはRenaissanceのVer0.3とVer.0.4をそれぞれ入れてる。
このファームはオフィシャルファームを尊重しつつさらにOSCアルゴリズムが追加され和音系が強化、オフィシャルファームと同じ感覚で触れるサードパーティーファームで優しいです。

PlaitsのMicroクローンも作って持ってはいるけど、Braidsのほうが自分的には細かい設定ができるのとPlaitsほどキレイすぎない音が気に入ってます。

Tidal modulator Tides

VCOだけでなくLFOとEnvとしても使えるTides。
Mutable毛嫌いしてる時代に触って音がいいなぁと思っていたけど買うタイミングがなく、小さいクローンを自分で組み立てて手に入れやっぱり音いい!しかも便利!!ってことでお気に入りです。
Mk2も出たけどあまり触る機会がなく、将来Maicro版が出たらまた組み立てて試します。
TidesはVCOとして使う場合、SmoothnessツマミがカットオフのみのフィルターからのWavefoldとなっていてBuchlaごっこするのに最適な音が出ます。
さらに波形の偏りとカーブを設定できてフィルター無しで派手に音色が変わってくれるのがとても良いです。
Parasiteファームを入れてて何種類かのスケールのピッチクオンタイズをしてくれたり変なランダムCVを出力するモードもあったりとモジュレーションソースとしても優秀です。
émilieインタビューで自身でもTidesは気に入っていると言ってて「わかるなぁ〜わかるよぉ〜」というお気持ちです。

3つ以外も好きですからね。

物理モデリング系音源のElements/Ringsや理不尽に多機能なPeaks、ビットクラッシャーかディレイでしか使わないWarps、可能性だけをひたすら感じるFrames等Mutableのモジュールは無駄にいっぱい作ってるだけではなくどれも面白いなぁと思います。
最近だとEdgesの小さい版を組み立てて、全く期待していなかった(なぜ作った?)けど触ってみたら4chチップチューンオシレーターでファミコンごっこが捗るんだろうなぁとすぐに音出せる感じにして転がってます。

Mutableの音で出る系モジュールをそれっぽく並べただけの画像作ったので参考になるかわからないけど何かにご活用ください。

Braids/Plaitsはいろいろなモードでタイプの違う音色をカバーするけど、物理モデリングやモジュレーションソースにもなるVCOとして方向性を絞ったのが下流だよってことを伝えたかっただけです。

#モジュラーシンセ

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