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モジュラーシンセの電源が死んで直した話。

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2021年6月26日モジュラーシンセの電源が死亡しました。
ここ1年くらい持ち出しまくっていたEmitum san-san 84HPの電源である。
モジュラー教室最終回の準備をしていたところ、最初は普通に動いていたがケースの位置を動かしたら急に電源が落ちて「ハァ?」と思いながら電源スイッチをオンオフしたところケース内部で「パン!!」という音が鳴りその後電源は入るけどすべてのモジュールがちゃんと動かず音も出ないしLEDは見たことないパターンで光っていた。
モジュールを何個か外して電源ボードの+12V,-12V,+5Vのチェック用LED見ると-12VのLEDだけ光っておらず電源のマイナス側が死亡したことが確定した。


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帰宅後すべてのモジュールを外しバスボードを取り外そうとした時の記念写真。
San-SanはDCジャックがついてる基板からケーブルが伸びているので復旧時につなぐ位置忘れないように画像撮った自分えらい。

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バスボードを取り外し電源回路を眺めるとご臨終されたICを発見。
パン!って言った後に煙は吹かず部品が燃えた匂いもしなかったのでダイオードかICだろうと思っていた勘はあたった。

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気合で外したが見かけ上は8pin ICだが底面にもグランドのランドがあり外すのに難儀した。火力高めにしたコテを当てていたが背面にあるヒートシンクがとても働いてくれてガンガン熱を吸い取られながらもどうにか除去。

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部品の型番でググりDC-DCコンバーターだということがわかりマルツに即注文。
Mouserに在庫がなく一瞬焦ったがDigikeyで売ってたのでマルツ経由で注文をした。
一応予備も含めて5個注文したができることなら必要になる状況にはもうならないでほしい。

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注文からジャスト一週間で部品がとどいて感動しつつ気合ではんだ付け。
ピンボケしてるけどあやまるので許してください。すいません。ごめんなさい。

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死因は何だったのか?ハッキリした原因はわからないが状況から推理した結果上の再現写真の赤丸で囲った部分が原因のようだった。
奥行きの浅いケースだと散々言われるSan-Sanだがバスケーブルのコネクタとモジュールのはんだ付け面の部品の足がケーブルを噛んでいてケーブルの被膜を突き破ってショートしてしまった説。

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バスケーブルを見ると被膜を突き破ってGRND部分の芯線が見えていた。
急に電源が落ちたのは多分ケースがたわんで基板上の足が限界突破してグランドとショートしたんだと思う。
せめてバスコネクタが優しさのケーブル固定プラついてないやつだったらこんな悲しみ起きなかったなと事件が起きてから後悔する。

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部品交換後おそるおそる電源を入れて問題なく-12Vが出ているのを確認し一週間ぶりにモジュールを再マウントして普通に電源が入りました。
マウントの際はまた基板でバスケーブルを無理に挟んだりしないように細心の注意を払いながらつけていった。

不思議なもので電源壊れた瞬間に「最悪他のケースあるからまぁいっか」と現実逃避的思考になったが、冷静に考えると他の重いケース運ぶなんて絶対に嫌だったので気合で直した。
みなさんも奥行きの浅いケースに無理くりモジュール詰め込んでバスケーブルを貫かないようにマウント時はお気をつけください。

そういえばケース内ギューギューになってるピザの箱みたいなケースあるな…

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