子音を感じながら弾く
歌曲を歌うとき、母音で拍を取る。例えば、ベートーヴェンの歌曲「Ich Liebe dich」の冒頭。
Ich Lie-be Ich so wie du mich
太字部分に拍が来る。拍と拍の間には子音がある。子音の密度は拍によって様々である。子音の密度は音符の密度とも言える。
この子音を感じながら弾かなければならない。
音は耳で聴こえるまえから「鳴っている」。
※日本語で育った音楽家は母語干渉によりそのへんの感覚が鈍くなりがちだとか
・その他注意すること
アーティキュレーションは楽譜に忠実であれ。
「方眼紙のマス目」(頭の中でカウントする拍)は崩さない。
和声音は控えめ、かつ安心感のある音色で弾き、非和声音は緊張した音色で弾く。それを意識するだけでも、和声によりリズムを浮き上がらせることができる。
第3楽章の6小節目、Adagioになった最初の音は2拍目という解釈なので、弱拍になる。
課題曲:Beethoven Op.110
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