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制作物まとめ(幻視版ログ)

前置き

 VRでの活動を一区切りしてからしばらく絵を描いたりしてましたが、徐々にイメージ力も戻ってきて文章も行けるようになりまして、そういうわけで最近はTwitterでそういうものを投稿しています
 Twitterのほう何やら動静が不穏ですしそもそも文章一発書きだったのでこりゃあやべえやということでこちらにログを残すこととする。
 Twitterも更新したらこちらもあわせて更新。最新のTwitterへの投稿はこのツリーを見るハッシュタグ幻視版で検索せよ。
 動画やら音楽やら小説やらなんやかんやがひとまとめになった旧版製作物まとめはこちら

幻視版(イラスト+短文)


2023.9.13
『長寿の鍵は恐怖にある』という冗談は実のところ真実であり実証もある。ある脱走兵が偏執伯の青い追跡者に処刑されるまで三百年の間隠れ続けたものがそれだ。一息つこうと座り込んだ彼はそのまま「もし捕まったら」の渦に捕まってしまい、その堂々巡りこそが無為な長寿を与えたのだという。
2023.7.15
絶対勝利者帰還の日の町民は皆残らず困惑する羽目になった。時と場所は予言通りだったが姿が丸きり違うのだ。四足獣に成り果てて背には喋り続ける女まで載せている。仕方がないので今後の呼称を絶対敗北者に改めまた河へ送り出した。結局のところ絶対でさえあればどちらでもよかったのだった。
2023.7.8
賢者が常に懐に抱えているのは人類最後の冷凍食品だという。学者が手渡すよう言っても帰ってくるのは問いかけだけ。「これの消費期限はいつなのか?」手に入れなければ答えられないし、答えられなければ手に入らない。彼がただ単に死すら嫌がった極端な吝嗇家に過ぎないのを知る者は少ない。
2023.6.28
どれだけ嘯いていてもいざ自分が埋め場を往くことになると無様に取り乱すものがほとんどだ。一方それを曳く犬はみな一様に大人しくなる。道に染み付いたにおいが語りかけることはわかるだろうに。そうして、人には失望の意味で、犬には哀れみの意味で、それぞれに帯が巻かれるようになった。
2023.2.28
人通りは少ないがここは穴場だ。実ったあとダクトのそばに立っていれば香りに釣られて客は来る。おれはただ「熟している」のを示す果実の色の板を持っていればいい──売値は決まっている。まだ身体に余裕はある。まだ大丈夫なはずだ。これでまたやり直そう。そうしておれはただ待っている。
2023.3.3
「ほぼ千里眼の騎士」はほとんどを見通せたがしばしば肝心を見逃しており、自身の最期についてもそれは同じだった。かつて悲惨な死の未来を占われてから脱ぐことがなかった聖人鎧の力により彼は今でも生き永らえてはいる。人を見る目に間違いはないので、助言を求め彼を訪れる者は未だに多い。
2023.3.27
『帳面書き』の神秘は本物だと人はいうが当人に言わせれば「そのように伝わることば」こそが自分の力の実態らしい。評判が全てということか?そう思った住民は試しにひと月ほど口をつぐんでみた。こうして帳面書きは望み通りしばらくの間、静かにひとりで仕事を続けられるようになった。
2023.4.11
緑がかった蓄光肌は前科持ちの色だ。塀の中で出る蛍光食糧がそうさせる。今はこの男も自慢げに見せびらかせているが、遠くに見える赤い肌の男たちが店に入ってくればそれも変わるだろう。赤く光る肌は兵隊の色。血の色。規則の色。装置の色。緑色の肌が蒼ざめる瞬間こそがこの仕事の愉しみだ。
2023.6.29

文章はないもののいい感じの絵たち

それはこちら。

2023.3.23
2023.3.8
2023.3.6
2023.3.7
2023.3.16
2023.3.14
2022.12.30

今後は?

 文章訓練もだいぶ済んだしネタメモも溜まってきたしでそろそろ挿絵付きで小説書きたいですねえとか思っていますねえ。漫画でもええかもしれん。ともかく単発ではなく続きの活動をしたくなってきているので、やるでしょう。ご期待。

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