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〈知らない場〉に行ってみたレポート

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毎月どこかで〈よそ者〉になる。 2023年、月に1回〈知らない場〉に行ってみるというミッションを課していました。そこで出会ったものや感じたことを、ばらばらと書いています。
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2024年1月の記事一覧

2023. 6月|いちばんカオスな〈場〉

6月 六本木ヒルズ森タワーで開催された、地方移住をサポートするイベント〈ツナゲナイト〉に行ってみた。 12個の中で、(私が移住希望者ではなかったために)いちばんカオスな〈場〉だった。 〈ツナゲナイト〉は、地方移住を支援する雑誌・Webメディア「複住(ふくじゅう)スタイル」が、地方のリアルな魅力の発信や人びとをつなげることを目的に始めたイベントである。 幅広いライフスタイルの選択肢を知りたい人や、ローカルな暮らしに関心がある都内在住者をターゲットに、地域への移住・多拠点生

2023.7|いちばん影響を受けた〈場〉

7月 一般社団法人NOOKの拠点 Studio04で行われた、アートプロジェクト〈とある窓〉の顔合わせに行ってみた。 12個の中で、今年の私がいちばん影響を受けた〈場〉だった。 NOOK(のおく)は、東日本大震災以降、仙台を拠点として災禍にまつわる記録を続けてきた団体である。 また、記録をもとに表現したり、ワークショップを開催したりしている。 そして2022年に東京の大島に拠点をうつし、新たなアートプロジェクト「カロクリサイクル」を始めた。 〈とある窓〉も「カロクリサイ

2023.8|いちばん勇気を出した〈場〉

8月 沖縄県立芸術大学で開催された、リサーチ型プロジェクト〈message in a bottle〉に行ってみた。 12個の中で、いちばん勇気を出した〈場〉だった。 〈message in a bottle〉は、島/沖縄にクローズアップした多角的なリサーチをし、それに基づく展示を制作するプログラムである。 主催者は沖縄県立芸術大学の阪田清子先生で、2名の講師を招いてそれぞれのプログラムを開講するかたちだった。 2名の講師は、アーティストの儀間朝龍さんと瀬尾夏美さん。

2023.9|いちばん大学に近い〈場〉

9月 代官山T-SITEで、『言語の本質』の出版を記念して開催されたトークイベント〈言語の本質を探す旅〉に行ってみた。 12個の中で、いちばん4年間の大学の学びに近い〈場〉だった。 『言語の本質』は、2023年5月に中公新書から出版されたばかりの本である。著者は、認知科学や発達心理学を専門とする今井むつみさんと、認知・真理言語学を専門とする秋田喜美さん。 トークセッションではこの2名に千葉雅也さんが加わり、千葉さんが著者のおふたりにいろいろな問いかけをするかたちで進んで