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40過ぎて苦手なことに挑戦したらいい感じのドラマが待っていた

挑戦の定義は人によって様々だ。
つくづくそう思う。

例えば記録になるような数字を出すことだったり、社会に貢献をもたらすようなことだったり。

誰が聞いても「それは挑戦だね」って拍手喝采されるようなものもあれば、そうでないものもある。

そうでないもの。

それは、世の中的にはなんでもないようなことだけど、その人にとっては一大事。
勇気を出して踏み出した一歩だったりとかね。

で、僕はこっちの「そうでないもの」を大事にしたいと考えてる。


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できっこないをやらなくちゃ 


サンボマスターの名曲であるこの言葉が好きで。

ただ、この言葉に劣等感を覚える人がいることも知ってる。

できっこないを…って言われても、別に私の挑戦なんて、できる人たくさんいるだろうしな…的なね。


いやいや、違う。そうじゃない。このすばらしい言葉を僕はそんな風に捉えてない。

「できっこない」を世の中のモノサシで測ったらダメ。「できっこない」の尺度は自分で決める。誰かのモノサシで自分を測ってたんじゃロマンが足りないってわけですよ。

誰がなんと言おうと、世の中的にどうであろうと、現時点で自分に「できっこない」ことをやる。その全てが挑戦だ!
この名曲を僕はそんな風に捉えてるし、捉える人が増えたらいいなぁと思ってる。



以上を踏まえて、この写真を見てほしい。


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このバイク、僕がカスタムして作ったんですよ(ドヤァ)

と、言ってはみたものの「お前は誰だ?どこがどう変わったんだ?」という声が聞こえてきます。というわけで、少しだけ自分のことを。


僕は今年42歳。今までバイクに興味はなく、まったく触れてこなかった世界だった。

バイクどころか、手を使って何かをする、ということがとにかく苦手で避けてきた。
DIY…とかのレベルですらない。料理とか掃除とか、そういうもの全般を避けて生きてきた。
家の電子レンジをはじめて使ったのも、去年の5月に緊急事態宣言で家にいた時というくらい。まぁ何もできないんです。知人からは「よく生きてるね」っえ言われるレベル。

これは今にはじまった話ではない。例えば高校の時。
家庭科の授業、調理実習が嫌でサボった。そしたら、なかなか珍しい家庭科の赤点で追試になってしまった。なんで実習に出てさえすれば、単位を取れる授業を落とすんだよと。

家庭科で赤点とると補講はどうなる?

実技なんでテストをするというわけにもいかず、先生もえらく困ってた。家庭科で赤点とか、今までないよと。(ちょっと嬉しい)

結局、家庭科室の掃除をすれば単位あげるよってなった。けど、掃除をするのが嫌で、仲の良かった友達に代わりにやってもらった。

まぁそのくらい自分の手で何かをするということを避けて生きてきたんすよ。僕ってやつは…



そんな僕がバイクのカスタムをする。これはなかなかの挑戦だと思う。

ちなみにどのくらい形が変わったかというと、元々はこんな形だった。今と全然違う!
久々に見たけど、よくがんばったなぁ…と、改めて思った!


カスタムの様子はYouTubeで発信している。実は僕はYouTuberだ。

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再生回数7.5万回。

はじめて挑戦する苦手なことが、数万人に見られる。このプレッシャーは中々のものだ。


はじめてのカスタムはわからないことだらけだった。まず、どんなカスタムにする?というところから始まるも、当然僕はバイクの種類すらわからない。

なのでInstagramでエイプのカスタムしてる人の投稿をひたすら見て、自分がいいと思うものをとにかく探した。
バイクはわからないけど、自分のやりたいことは自分で決めたい。そのくらい我を通す生き方はしてきた。我を倒し過ぎたから生活に関することが何もできないポンコツになったという可能性もあるけど。

で、「お、これがいいな!」ってやつを見つけた。さっそくYouTubeに「こんな風にやってみたいと思います!」と動画内で発信したら…


めちゃくちゃ非難された


どうやら、僕が気に入ったカスタムはいわゆる「族車」というものらしく、いい歳してみっともない的なコメントがめちゃくちゃきた。


ただ、待ってくれよ、と。


みっともないも何も、初心者である僕は、全くバイクのことなんてわからないんだよ、と言いたい。

念のため言っておくけど、カスタムについて「好き」とか「好きじゃない」とか「こうした方がいい」とか「これはやめた方がいい」と言ってくれるのは全然いい。

それは見て楽しんでくれてるのがわかるから。全て同意する意見だけ求めてるわけじゃない。


ここで言いたいのは誹謗中傷を含むものだ。

「こいつムカつく」とか「調子に乗ってる」とか「アフロうざい」とか。たくさん言われたけど、それってカスタムに関係なくない?


ただ、僕が今日わざわざこのnoteを書いてるのはそんなことが言いたいわけじゃなくて。

逆です。そんなコメントもたくさんきたけど、それ以上に応援するコメントをたくさんもらった。それが嬉しかったって話です。

「楽しそうにやってるのがいい」とか「見てると初心者の頃を思い出す」とか。そういう言葉をくれる人は間違いなく世の中をよくしてる。直接的でなくても、その人たちがいるから挑戦する人は続いていくんだとすら思う。


僕ね、YouTubeってもっと殺伐としてるものかと思ってたんですよ。

でも、全然違った。

やさしい人がいっぱいいるし、誰かの挑戦を自分のことのように応援してくれる人がたくさんいる。

YouTubeにはいい人もいるし、そうでない人もいる。まぁ当たり前のことなんだけど、メディアは負の部分しか切り取らないから、なんかYouTubeは荒れてるイメージがあったんですよね。


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一旦カスタムをひと通り終えて、いよいよ公道を走った時は本当に楽しかった。バイクってこんなに楽しいんだ!と。やっぱり挑戦はいい。


でも、実はそれ以上に楽しんで見てくれたり、僕の挑戦を自分ごとにしてくれることが嬉しかった。走行動画のコメント欄にはたくさんの応援コメントが並んだ。

バイクじゃないけど、動画を見てギターに挑戦してみようと思って始めました!

とかね。こういうコメントもたくさんもらった。これが何より嬉しいわけですよ。


もちろん、バイク自体も楽しくて、今めちゃくちゃ夢中になってます。でも、それ以上に僕の挑戦を自分ごととして人生のプラスにしてくれてるのが嬉しいんです。


世の中はネガティブなことほど、人の関心を集めやすいという。
ネットニュースやワイドショーが、負の感情を扱うのは閲覧数を増やすためだ。

でも、始めた時に誹謗中傷のコメントが並んだ僕のYouTubeは、今やほとんどそんなコメントはない。びっくりするくらい無くなった。

応援コメントや、違う意見だとしても良識ある「意見」として述べてくれてるものばかり。

1番多いのが「楽しそうにやってるのが本当にいい!」というもの。そうなんすよ、「楽しそうなこと」に反応してくれる人もたくさんいるんです。それを伝えたい。



このnoteは #創作にドラマあり というテーマにエントリーしようとして書いてる。テーマを前に考えてみた。

僕の創作はバイクをカスタムしたこと?

それはもちろんそうなんだけど…ちょっとここは思ってることを本音で書いておきたい。照れくさいけどね。

僕の創作は、誰だって、何歳になったって、やったことなくても、楽しそうにやってればそれを見て誰かにいい影響を与えることができるということ。

書いててめちゃくちゃ恥ずかしいけど、バイクというモノより、それを通じて見てくれてる人に与えた価値を僕は創作したと言いたい。だって、本当に「ものづくり」とか苦手な僕がけっこうがんばったわけだから。

で、ここからが大事なんだけど…

それができたのは、「楽しい!」という僕の感情に「楽しい!」で返してくれた人たちがいたから。これに尽きる。

世の中は捨てたもんじゃない。「楽しい」を「楽しい」で返す世界。これぞドラマ。やってよかったと思うし、まだまだ続けていきたい。で、みんなにもどんどん挑戦してほしいなーと思う。内容はなんでもいいからね。できっこないをやってほしい。ドラマが待ってるよ。

はじめてのバイクカスタム動画はこちら

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P.S.
僕がカスタムに挑戦できたのも、詳しい友人2人がサポートしてくれたからです。改めてありがとう。引き続きよろしく!

記事がおもしろかったら、サポート頂ければとても励みになります。が、無理のない範囲でよろしくお願いします。たぶんサウナ代に使わせていただきます。