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日記6

去年、チームの皆を誘ってエントリーしたものの、雨で殆どDNSだったモテギエンデューロ。
結局深澤さんと2人で走ったが、コレ皆で走ったら絶対楽しいだろうな〜と、ずっと思っていた。
今年は打って変わって最高の天気で、去年の鬱憤を晴らせた。
レース内容も反省点等、色々とあったので忘れないウチに書いておこう。
ちなみにメモ的な感じでツラツラ書いており、人に読ませる文章ではないのはご愛嬌。

レースに向けての練習

といってもやっぱり大した事をしてるわけではなく、むしろ練習量は減っている。
仕事を言い訳に朝の実走は殆どやらず、通勤と週末の実走。
流石に乗らなすぎて心肺機能が不安なので、2週間前から夜に短いインターバル練を始める。
毎回のTSSは20〜40程度で疲労感が殆ど残らないので自分の感覚で毎回テキトーなインターバル練をする。
また、追い込みの指標としてw'balをいかに下げるかをやってみたりした。
始めた当初は低いパワーでもキツかったが、連日やってると慣れてきてパワーも上げて回数も打てて回復も早くなったのを実感。
ローラーで高強度なインターバルをやっていると、キツイのでどうすればラクにパワーが出るかを探るようになる。
L5を踏むときは上死点から長く負荷を感じながら踏み、L6はさらに踏んだ反動を使って身体を揺らして左右を切り替えるとパワーが出しやすく感じた。
固定ローラーなのでバイクを振らずに身体を振る事になり違和感はある。
インターバルのON中はダンシングオンリー。
こんなに上体が立ったダンシングなんて実走でやらないよなー、と思いながらやっていた。
後述するがそんな事はなかった。

実走練でダイサブローさんと2人で走る機会があった。
人のフォームやペダリング、仕草、ライン取りやコーナリングなど、観察する事も自転車の楽しみと考えているので、人と走るのは楽しいし役に立つ。
基本的に自分はエンジョイ勢であり、人の走り方に口出さないようにしているが、ダイサブローさんは初心者?という事もあり、見て思った事をおせっかいにも言わせて貰った。
一般的に言われてる事との違いを指摘するだけだが、それを口に出す事によって自分も意識する事ができる。
自分の為にさせてもらってありがたいけど、指摘されるのが嫌いな人もいるはず。
やはり控えよう。

レース前週末は仕上げにチーム練で利根町周回2 時間ノンストップ。
普段2時間も走らないから心配だったけど、テキトーインターバル練のおかげか余裕ができていた。

レース前CTLは52。
ホントはせめて70くらいに上げたいところ。


家族5人の荷物を載せて出発!
タイヤは直前にveloflexに交換。
イーグルF1が悪いのではなく、veloflexが良すぎた。
ついでにバーテープも変更


レース

昨年、総合6位と入賞できてバッジランクがブラックを獲得できていたので、スタートで先頭に並ぶ事ができた。
チームの皆と離れて一人で先頭に並びに行くと、もう身体つきからして絶対早いでしょって人ばかり。
そんな中に脂肪をたくさん積んだオッサンが手刀切りながらスンマヘンスンマヘンと先頭に入っていく。
みんないかにもロード乗りですっていう感じの体型の中で少々場違い感あってなんか恥ずかしい…
いやでもブラックだし?正当な権利だかんな!とムダに奮い立たせる。

ちょっとのパレードランの後、プロ?みたいな人達4人くらいがペーサーとして先頭を引いてくれる。
ペーサーの後ろには前回優勝した子。
その子もブラウブリッツェンで、プロ予備軍みたいな若者。
3周ほど、前のプロ達だけがローテしてくれて、ブラウの子も前に出ないので僕もそのまま2番手で走る。
前の人達が圧倒的に走り方が上手なので、安心して走れる。
ここぞとばかりに観察。
コーナリングの角度、車体角度に対してペダルを踏むか外脚で踏ん張るか、コーナーでペダリングを始めるタイミング、頭の高さ、補給タイミング、エアロフォーム等…
全部がキレイで破綻がない。
特にコーナリングでバイクを倒してる時のペダリングがとても参考になった。
サーキットで高速コーナリングの連続であり、普段の練習とは明らかに違うので戸惑うが、マネしているだけで難なく走る事ができた。

けど、いかんせん早かった。。
前のペーサーがいなくなると本番開始、とばかりに登りでアタック並みの速さで踏まれる。
下りと平坦は難なくついていけるが、いかんせん登りがキツイ。
毎周やってくる80秒ほどの登りで、400wとか500wを出さないと置いていかれる。
しかも坂終えた直後が強めの向かい風。
ピタリと付いていないと向かい風を一人で踏む事になる。
実際一度中切れに会い、距離を開けすぎてしまい、かなり踏まないといけない事があって相当ダメージを喰らった。
人の見分けも重要だな。

インターバル練で、上体起こしたダンシングなんて実際しないよなーと思ったのは、自分が普段から平地ばかり走っているからその感覚を忘れているだけだった。
集団だとレーシングペースでも上体起こしてもドラフティングが効いてるので普通に使える。
むしろ上手な人ほど登りでダンシングを多用している感じがした。

45分経過して左ふくらはぎに若干攣りそうな気配。
先頭の先頭周辺を回していたのでダメージきてるかな?とは思った。
でもアタックを警戒して後方に下がるのも怖かった。
しかし徐々に攣り始め、90分ほどで両脚全体が完全に攣る。
登りで全く踏めない、200w踏めない、踏んだら落車しかねない、これはヤバい、落車する前に棄権するしかない。
と思い、踏まずに軽く回すペダリングで痛みに耐えつつ集団後方に移動。
そのままピットに入って棄権するか、軽く流して下がってチーム員と合流でもするか…と95%諦めモード。

集団後方に回る頃には坂も終わり、平坦となる。
半ば諦めていたが、ドリンクを飲みつつ回復を待つ。
ふと子供達の顔が浮かぶ。
そうまエンデューロで表彰台に上がった事を未だに嬉しそうに話してくれる。
それだけでオヤジは頑張れる。
脚が引きちぎれそうに痛いけど、なんとか集団に残る。
下りは休み、平坦はクルクル回し、後方で回復に徹する。
登りは相変わらず踏めないけど、周りもみんなツラそうでなんとか残れた。
そうまエンデューロで優勝した人が登りで脱落していくのが見えた。
お、あの人が落ちたということはいいセン行ってるのか?
まだ先導バイクは見えていて間に合う位置にいる。
安心して後方に下がりローテしていると、いつの間にか7人ほどに絞られていた。
あれ、みんないつのまに脱落したんだ?
しかも登りはかなりゆっくりで助かるし、平坦は自分が一番余裕がある感じがする。
ん?でも先導バイク消えたな。
残り15分とかになるとバイク居なくなるのか?
後から思うと正常な判断ができてないな。

その7人ローテも登りで一人消え、平坦で一人消え、、と少なくなって4人となる。
みんな息絶え絶え、フォームからも疲労が明らかに判る。
登りは誰も踏もうとせず、平坦は自分が一番余裕ありそう。
脚は攣ったままで痛いけど、心肺は余裕がある。
この時点で察する。
あー、こんな状態で先頭なわけないわ…
いつの間にか中切れしていました。

最終ラップ、4人の中で平坦は自分に分がある感じだったので、いつ仕掛けても逃げ切れる感じだった。
せっかくだから出し切ってやろうと、最終コーナー立ち上がりから脚壊れる勢いで踏んだ。
結果10位、年代別3位。
攣った時点で諦めなくて良かった。
ゴール後に脚を見たら、筋肉が別の生き物のように波打っていた。

思ったのは、登り区間だけ脚攣り症状が起きるということ。
登りのフォームができていないという事なのか、登りの筋肉が使えていないという事なのか、
はたまた単純に身体が重いからか。
平地では誤魔化せるけど、登りはパワーをかけ続けないと当然一気に失速して集団から落とされる。
毎周回の登りに備えて平地では休むような走り方になっていた。
やはり普段から登りや、出し切る練習をしないといけないんだろうな。
まぁでも結果を追い求めたら色々と犠牲になってしまうのは言わずもがななので、やはりほどほどになってしまうのだけど。
ただ今回のレースは色々と良い経験を得たのでヨシ!

14周目辺りで超絶脚攣り


なんてことよりも。

長々レースレポート書いてみたが、そんな事よりもチームで走れた事が何より嬉しい。
昨年の大雨とは打って変わっての快晴。
雨で景色なんて見えなかったけど、一面の紅葉した山々に感動した。
キツイ登りの時に、ふと空を眺めたら綺麗な鱗雲で、それだけで嬉しくなってしまい、目を三角にして走ってる周りの人達に教えてあげたくなった。
皆でおしゃべりしながらゼッケンを張り合ったり、レースについて話しあったり。
ずっと笑っていた。
毎度の事ながら子供の相手をしてもらったり。
子供達は立石さんの登場を心待ちにしてました。
僕が先頭を走ってる時にサカイさんが追走の先頭を走ってて、それを見て嬉しくて、追いつくまで先頭を長く走ってしまったり。
ダイサブローさんとランデブーした時は、実は脚ガチガチに攣ってたけど余裕あるように見せてみたり。
ヘンリーさんに会った時もキツかったけど、一瞬喋っただけで少し元気になれたり。
ホームストレートで子供の声援が聞こえたりするとテンション上がって姿を探してしまうし。
ゴール後にオノさんとシライさんと遭遇して3人とも脚攣りまくりで讃えあったり。
表彰で名前呼ばれた時は皆が喜んでくれて本当に嬉しかった。
頑張った甲斐があった。

一人だったら確実にDNFだろう。
そもそも一人なら練習もしないだろう。
20年自転車やっているが、最近では一人で自転車乗る事にあまり魅力を感じなくなってしまった。
一人で走る時はいつも誰かとココを走りたいと思いながら走ってしまう。
本当に仲間に恵まれていると心から思う。


レースが終わり、暗くなった道を皆で駐車場までゆっくり走る。
モテギの空は広く、夜のblue momentの空となっていた。


お、なんか綺麗に終わったな。







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