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フランス人は10着しか服を持たない

『フランス人は10着しか服を持たない』
これだけ聞くと、持ってる服をフランス人の視点からあれこれゆわれるのかなと思いきや、そうでもなかった。

この本が問いかけるのは、もっと本質的なもので、上質なライフスタイルについての提案と考え方について書かれたものだった。

私達は、いつも忙しいからとかめんどくさいからと何かと後回しにしてしまうけど、そうやって後回しにすることは、自分を大切にしないことにつながる。
例えば、ちゃんとしたパジャマを着るのではなくて、着古したTシャツをパジャマ代わりにしたり、友達にもらったからと言って似合わない服を着てみたり、物をその辺に散らかしっぱなしにしちゃったり、忙しいからと言ってコンビニで買った適当な食べ物を食べて食事をすませたり。
でもそれって、自分に時間をかけてない。
結局は自分の暮らしを豊かにしていない、つまり、自分を大切にしていないということになる。
しかも、それが結局、他人も大切にしていないことにつながる。
だってそんな適当な自分で会っても大丈夫な人間というように扱ってることになるから。
それは他人に対しての礼儀としては相応しくない。
面白いのは、良いものは来客用ではなく、自分たちのために日常的に使うということ。
日常的に良いものを使うことで、自分は良いものを使う価値のある人間だと思えるし、家の中でも背筋を伸ばし、シックに生きることができる。

でも何よりも、自分の生活スタイルにあって、自分らしさが感じることが重要だとも思った。

私達は物質主義の社会に生きていて、いつも何かが足りないような気がしている。
何かを買っても満足できず、いつも同じルーティン、退屈な毎日を過ごしているだけ。
そんな私達に必要なのは、物ではなくて、もっとシンプルに楽しく生きるコツなんだと思う。
特別高いものを買ったらいいとか、ミニマリストみたいに物を極限まで少なくするとかそういうことではなくて、無駄なことをしない、背伸びしすぎない。
あくまで自分らしく、そして自分の心がときめく物を選ぶ。

それをこの本はわかりやすく教えてくれた。

他の誰かになろうとするのではなくて、自分自身の良さを知り、それを周りにアピールする。
それが、自分を大切にすることに繋がり、他人に対して礼儀となり、自分の人生を本当の意味で豊かにしてくれるのだと思った。




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