2023年6月29日から1か月後

いま2023年7月29日の22時前。
1か月前の今ごろは規制退場の順番が来て、
東京ドームの回転扉を抜けて
雨上がりの夜空を仰いでいた頃だろうか。

数週間は映像にも音源にも触れる気にならなかったものの
今ではそれまでと同じように
いろんなメディアやSNSをチェックし
(なんなら検索ワードが6倍になって忙しい)
仕事で辛いときには
「My Distincition」や「Story Brighter」や「PAiNT iT BLACK」に励まされたりしながら
それなりの日々が過ぎている。

元メンバーの活動は活発で、よく言えば楽しみが6倍になった感覚もありつつ、
やはり「BiSH」の新しい活動がないのはもちろん寂しい。
ロスから抜け出せるほど軽い存在だったわけでもなく
自分にとって
まさに唯一無二な存在であり日常そのものだったわけで
チッチが解散することを受け入れないまま生きていくと言ったように、
ロスから抜け出すことをしないまま生きていればいいやと思っている。

いまは「元BiSHの」と紹介されることの多い彼女たちの活動も、
早晩その注釈は端折られていくのだろう。
それでもありがたいことに
彼女たちが遺してくれたBiSHの作品は色褪せることもなく、
指一本タップすれば
ほっこりしたり泣けたり奮い立たされたりできる。
もう更新されることはなくても、変わらぬ価値がそこにはあるし、
それに加えて6通りのまったく色の違った楽しみが増えると思えば、
豊かな生活が送れるのかもしれないなんて淡い期待も抱いている。

今日の気分は「GRUNGE WORLD」でした。

明日は明日の風が吹いて
雨が降り続いたとしても
足が前踏んだら
また何か始めるんだろう?



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