BiSH iS OVER!~Bye-Bye Show for Never(3)

13. スパーク
14. Life is beautiful
15. FREEZE DRY THE PASTS

「BiSH FES」のときと同じ感じのセットで「スパーク」。この曲は解散の日にやっておく必要があった曲ですよね(その意味では「OTNK」「DEADMAN」と、武道館を通り越してたどり着いたドームで「BUDOKANかもしくはTAMANEGI」も聴きたかった)。
「Life is beautiful」は比較的思い入れがないので平穏にうっとり聴けつつ、「BiSH FES」どおりであれば、最後にアユニが帰ってこないのでは…てことは次は…と思ってたらほんとに来ちゃった「FREEZE DRY THE PASTS」。
この曲を最初に見たときは正直なんとも思わなかったのだが、まさに中毒になった。ほかにこんなことできるグループがありますか。何度か生で見ることができたが毎回すごくて、特に「BiSH FES」のパフォーマンスは圧巻だった。
目をひん剥き口を覆うチッチ、声を震わせておびえるアユニ、無機質とおどろおどろしさを行ったり来たりするアイナ、取り憑かれたようにサビを叫ぶモモコ、終始猟奇的で目が逝っちゃってるハシヤスメ。これだけでもお腹いっぱいなのに、さらに主役がいる。

リンリンは本人も認めるように歌が得意ではない。お世辞にも上手とは言えないだろう。でも、「VOMiT SONG」や「Here’s looking at you, kid.」の真っすぐな歌声、「STAR」や「CAN WE STiLL BE??」の魂のこもりまくった歌声、「SHARR」など多くの曲で見られるシャウト&デスボイス…替わりのきかないパフォーマーである。そして「FREEZE DRY THE PASTS」でのリンリンは、ただただ「すごい」としか言いようがない。残念だが、解散後、ステージに立つリンリンを見ることができる可能性はものすごく低いのだと思う。この日、リンリンは、自らの手でBiSHのリンリンを殺すために臨んだ部分もあったのだろう。その比例なき輝きをしっかり受け止めたつもりです。

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