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うまい音楽


良い音楽は食える。



自分の中にずっとある持論です。
良い音楽を聴くと、お腹が満たされる感じがしませんか?

ビート感やベース、メロディ、装飾音が、ご飯で言うと、お肉屋さんのハンバーグにとろっとろのチーズをかけ、その上から何時間も煮込んだ特性デミグラスソースをかけ、付け合せにはほっくほくのじゃがいもで作ったマッシュポテト(ポテト信者なので芋は外せないんです、すみません)。

良い音楽を聴くと、それらを一気に味わっている感じがするんです。
美味しいもの、好きな食べ物って何回でも食べたくなるじゃないですか。
それと同じだと思ってるんですね。

自分が一番最近それを感じたのは、Lucky Kilimanjaroの「実感」という曲です。


元々Lucky Kilimanjaro(ラッキリ)は一年以上前からずっと好きなんですが、この曲は特に痺れました。

最初に聴いたのは2024年4月21日に行われたLucky Kilimanjaro10周年記念ライブ【YAON DANCERS 2024】でした。
リリース前の曲を特別にといった感じで披露され、観客もみんな最初は「???」となっていたのですが、幸丸さん(Vo.)が『新曲です』と告げた瞬間沸き上がり、その後はみんな当然のように踊っていました。

自分はラッキリのライブに行くと踊りすぎて記憶を無くすという特性があるので、この時の事は正直踊ってた記憶しかありません。

3日後の24日、「実感」が正式にリリースされました。
基本的に配信リリースが日付が変わった0:00にされる時は、朝起きてからとかではなく日付が変わった瞬間聴きたい派なので、風呂やご飯を終わらせ、待機、イヤホン装着、万全の装備で挑みました。
0:00、配信スタート。


この曲、うますぎる。

最初に出た感想はそれでした。
この「うまい」は上手のうまいではなく美味のうまいです。
もちろんなにかを食しているわけではないので、物理的にお腹が満たされる事はありません。
でも、胸のあたり、胃のあたりが、どんどん満たされていく感じがしたんです。

この曲は食えるやつだ。

そう思いました。

シンセサイザーの心地良さ、ラッキリ特有のオシャレなリズム感、幸丸さんの優しい歌声、綺麗な歌詞、語呂の良さ、全てが相まって、完璧なハンバーグプレートになっていると思うんです。
こんなに満たされるのは久しぶりで、一人で泣きながら貪り食いました。

なにがすごいって、食べ物はいくら好きでも食べ続けたら飽きるじゃないですか。
良い音楽は、食べ続け(聴き続け)ても飽きないんです。自分だけかもですが。
カップリングの「次の朝」も美味しい。
ライブで全員で合唱している姿が目に浮かびます。
でも、やっぱり自分が美味しいのは「実感」の方でした。

30分くらいそのシングルをリピートし続け、さすがに寝ないと次の日に響くと思ったので、その日は就寝しました。

起床してからもずっと聴いていて、ふと思いました。
こんな歌詞があるんです。

生きている感覚
ベースブンブン踊って
味蕾 ディープな快楽
ベースブンブン踊って

味蕾…?

すぐに検索しました。
読めないし、幸丸さんは良い意味で日本語を日本語ぽく歌わないので、あんまりなんと言っているかも分からなかったため、幸丸さんがTwitterに載せてくれた歌詞の画像を一旦保存して、そこから抜き出して検索しました。

味蕾(みらい、英: Taste buds)は、舌や軟口蓋にある食べ物の味を感じる小さな器官である。 人間の舌には約10,000個の味蕾がある。

Wikipediaより引用

知ってましたか?
自分は学がないので、この曲を知るまで知りませんでした。
画像検索すると、舌を拡大したちょっと気持ち悪い画像が出てきます。
舌の突起物?凹凸?のようなものなんですね。

それを歌詞に入れてくるかと。
そりゃ美味しいですよね。だって【味蕾 ディープな快楽】って歌ってるくらいですから。
自分はこの歌詞を、ブンブン鳴るベースに味覚を感じる、みたいな意味だと捉えました。

やっぱり良い音楽は食えるんですよ。
友人に言っても分かって貰えなかった、自分にしか分からないのかと思っていた感覚を、幸丸大先生はしっかり日本語にして歌ってくれました。
もしかしたら違う意味で書いたのかもしれませんが、音楽は人それぞれの解釈があってこそのものだと思うので、自分はこう考えておくようにします。

そんなラッキリのライブに、明明後日行ってきます。
良いでしょう。へへ。


音楽が美味しい

経験、ありますか?

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