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デング熱を自力で治した

17歳の時、オーストラリアの近くの島国、フィジーに1年間留学した。

留学というより、サバイバルに近かった。計画断水前には、ホストファミリーに緑色の川に連れていかれ、ここで体を洗っとけと言われたり、ほとんど毎日、凶暴な野犬に襲われかけたりしていたからだ。

フィジーでデング熱が流行りだした時は、かなり面白かった。だって、日本で連日話題になって、隔離がニュースになっていたのに、フィジーではデング熱にかかっても誰も驚かないから。蚊を防ぐなんて無理だから、インフルエンザぐらいの感覚で、皆普通に感染していた。

かくいう私も、”恐らく”、デング熱になった。目の奥の激しい痛み、倦怠感。それに、近所の人もデング熱だったし、多分ね?

なにせ、フィジー1、2ヶ月目で海外の医療保険の仕組みが分からなかったため、病院にも行かないまま治し、未だに真実は分からないのだ。

ただただ悶え苦しみ、ルルで何とか1週間持ちこたえた。日本であんなに怖がられてたウイルスも、なんだ、実際に感染してもこの程度か、と思った為、ウイルス系はもう怖くなくなった。

そんな私でも、未だに忘れられないウイルスがある。その名も、髄膜菌炎。フィジーで突如、この髄膜菌炎が流行りだした時期があった。

日本では1990年代には1桁の感染報告しかなされていないため、私の世代はワクチンが義務ではなかった。感染すると皮膚に異常が見られ、意識障害、血液凝固異常を起こし、最悪死に至る。

最悪なことに、無治療の場合の致死率が「50%」

フィジーで精神を鍛えていた私でも、さすがにビビった。そんなん死ぬじゃん!と。無治療だと50%が死に、治療をしても10%が死ぬと言われている感染症なのに、フィジーでは流行っていたのも今となっては意味不明で怖い。

本当に怖かったので、直ぐにワクチンを打ち、その後も健康に過ごした。

もし日本で髄膜炎菌か流行りだしたら。とんでもなく怖い”もしも”だけど、そうしたら私は数少ないワクチン接種済みの人間だから、超強かったりして😄

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