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高校生の時FXで70万円溶かしてわかったこと7つのこと (後編)

前回の「高校生の時FXで70万円溶かしてわかったこと7つのこと (前編)」に引き続き、noteを書いていきます。

④損失は必要経費だと思え

 どんな商売にも仕入れやその他雑費など、必要経費はかかってしまうものです。実はトレーダーにも必要経費は存在します。
 トレードにおける必要経費とは損失のことです。
 自分の予想と相場がずれているなと感じた時、トレーダーは自分の間違いを認め適切に損失を確定することが求められます。(これを損切と言います。)
 これは、損失が出ているポジションを放置した時に追加で被るダメージを避けるためのの防衛策です。
 このように損切は”負け方”の手段として重要なのですが、初心者の頃は損切をし損ねてしまうことが結構あります。例えば、昨日負けちゃってむしゃくしゃしてるとか、有名人が上がると言ってたから上がるはずだ、とか色々な事情で損切をしたくない精神状態になるときがあります。
 
 その時にぜひこう考えてほしいのです。「損失は、必要経費だ」と。
 商売は、100円でコップを売るために50円で仕入れますね。トレードも一緒です。100万円稼ぐ相場に乗るために、50万円損する相場で損切をするのです。
 一回のトレードの損失に執着して損失額を拡大させたら、チャンスが来た時に投入する資金を失ってしまいます。
 ただトレードと商売が違うのは、次のトレードが”必要経費”になるのか”売上”になるのかがわからないところです。この曖昧さを受け入れられず、売上ばかりにこだわっていたら相場に殺されます。負け方を覚え、必要経費を圧縮することを一番に考えましょう。

⑤結局は相場次第

 元も子もないかもしれませんが、トレードの結果は結局は相場次第で8割決まります。私たち個人トレーダーは相場の波に乗ることはできても、相場を作ることはできません。
 結局は相場が良ければ利益が上がるし、相場が悪ければ準備をしていても稼げません。そこには戦略的な”諦め”が必要となります。 

 相場が味方した例でいうと、2012年から2015年にかけてアベノミクスにより株価の大きな上昇トレンドを作りました。これは買ってれば稼げる相場であり、プロも素人も誰もが一様に資金を増やせるイージーゲームでした。
 特に、その時にレバレッジを何倍もかけてトレードし、素人プレイヤーが数か月で億単位の資金を築くこともざらでした。(この後の相場でやられている人がほとんどですが。)
 このように自分の努力が稼ぎに及ぼす影響は小さく、結局は相場が良くなければ稼げません。しかし、相場が悪い時の努力が無駄になるわけではありません。なぜなら、せっかくいい相場が来てもその時にリスクを取れなかったり、儲けたお金をその後失うようではトレードする意味が全くないからです。
 決して1年後に億トレーダーになる!と自分勝手な目標を設定しても意味がありません。(私はバリッバリやってました笑)なぜなら、稼がせてくれるのは、あなたではなく相場だからです。しかしながら、稼いだ資金をその後守るのはあなたです。
 要はいい相場がいつか来ることを前提とし、それまでに入念な準備をする。そしてそこで得たお金を失わないための仕組みを作っておく。これこそがトレーダーのやるべきことだといえます。

⑥本当の意味で一寸先

トレードは短期間で数千万数億円といったお金を増やすことのできる手段であり、夢があります。しかし強く光が当たっている部分、影はとても濃いです。
 というのもまず一夜にして資金のほとんどを失ってしまうトレーダーが後を絶たないこと、それを見た現役のトレーダーが「明日は我が身」不安になってしまうからです。
 一夜にして資金を得たトレーダーは、その大き過ぎるリターンを得るために大き過ぎるリスクを取っています。
 この”勇敢なトレード”による成功体験が脳裏に焼き付き、後に仇となります。なぜなら、ここぞという場面で大博打を打ってしまう癖から抜け出せないからです。
 そしてそんな大博打によるトレードは長くは続きません。何回も破産必至の局面を乗り越えていたとしても、リスクを取りすぎているのでたった一度思った方向に行かないだけでその人の資金の大半を一瞬にして失ってしまいます。

6ヶ月で100万円を1億円にすることができても1億円は2日でなくなります。私はそういうトレーダーを今まで何人も見てきました。
 「手早く手にした金は、すぐに手元を去っていく。」これはやはりほとんどのトレーダーに言えることでしょう。
 なので短期間での一攫千金を狙うのも自由ですが、そうして得た資金と成功体験の一寸先には、”破産”の二文字が潜んでいることを忘れないでください。そして資金管理、リスク管理の勉強を怠らないことが大切です。

⑦トレード自体では世の中に価値を提供しない

一番重要なことを言います。トレーダーは商売人と違い、世の中に対して一切価値を提供しない存在であるということです。

 商売人は、利益を得るために商品やサービスといった価値を提供します。これによって顧客(支払者)との間にwin-winの関係を気づきます。一方トレーダーは、利益を得るために価値を提供しません。つまりトレーダーは、負けトレーダーから資金を奪いゼロサムの関係を築きます。

 そして取引市場は、トレーダー同士で合法的に金を奪うことができるいわば戦場です。トレーダーの存在を再定義すると、戦場にて合法的にお金を奪い合っている戦士ということになります。ストリートファイトみたいなものです。
 そこには大量の資金で戦ったり、AIという兵器を持ってくる強者がいる一方、裸一貫の素手で戦ってる弱者もいます。(弱者本人はそれに気づいていない。)そして皆、自分より弱い者をボコってお金を巻き上げることに集中するのです。
 そして実力が上がっていくとボコれる弱者が増えます。そしてあなたが弱者から奪い取る資金量が強者に奪われる資金量を上回ったとき、”稼げる”ようになったというわけですね。

私自身、トレーダーをすることによって直接的に誰かを幸せにできるわけじゃないということを最初は見落としていました。でも「だから何だよ。正直稼げればなんでもよいだろ」と考えてもよいですし、そこらへんの思想は自由です。

 お金もうけに関しては個人の思想が絡んでしまうので各々の価値観に委ねられるということになります。

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