喪失感が獲得したもの

自信
昔はあったのに年々失っていってしまった

学生時代。
勉強ができて、スポーツができて、
面白くて、明るくて、
委員長もやってたし、
部活の副キャプテンもやってたし、
どこにいても中心的人物だった

過大評価しているわけではなく、
客観的に見てそんな人間だった

ただ、大学生になって気づいた。
自分にあるのは能力だけだった。
勉強の能力
運動の能力
人を笑わせる能力
人をまとめる能力
体育の授業でできないものはなかったし、
音楽や人権作文などでも
評価を受けたことがあった

それなのに、肝心な自分というものの魅力は
全く思い浮かばない

能力は付属品であって、
本体には何の良さもない

せめて顔が良ければ
せめて身長が高ければ
せめて高い志しがあれば
せめて心優しい気持ちがあれば
せめて自分を好きでいれば

何でも良かった
生の自分の魅力はこれだ!
と確信できるものが欲しかった

でも、こんな自分を魅力的だと言ってくれる人がいてくれた

その人のこと
何があっても守ってあげたい

それに、
何があっても失いたくない

自分のものではないし
自分が操るものでもない

それでも死ぬまで隣にいて欲しい
隣にいたい

明日からじゃなく
1秒後から人生また頑張ろう

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