●「生まれ変わったら、道になりたい」2023年9月29日号:百田尚樹のニュースに一言

●「生まれ変わったら、道になりたい」これは2015年11月に、この『ニュースに一言』で取り上げた神戸市で道路の側溝に入り上を歩く女性のスカートの中を覗こうとした当時28歳の男性会社員が発した言葉です。
この男は真夜中に格子状になった鉄製のふたをはずして幅約55センチ、深さ約60センチの側溝の中に入り込み、再びふたをして朝になるのを待ち、格子ごしに上を歩く女性のスカートの中を見ていたとんでもない変態です。こんな男は絶対に初犯ではないと思いネットを探すと、やはりその2年前にも同じ場所で同じ行為をして捕まっていました。そして「二度あることは三度ある」。神戸市で側溝にスマートフォンを仕掛け女子高生のスカートの中を撮影した36歳の男が逮捕されました。
警察によりますと女子高生が側溝にスマホがあることに気付き交番に届けたそうです。警察がそのスマホを確認すると録画モードになっていたことから「これは盗撮にちがいない」と判断し現場付近を捜査したところ、側溝に四つん這いになっていた男を発見しました。
そして「何をしている」と問い詰めたところ「スカートの中を覗いていた」と白状したため逮捕となりましたが、この男がかの有名な「側溝男」だったのですから、捕まえた警官もさぞかし驚いたことでしょう。8年ぶり3回目の出場の甲子園は周囲から祝福されますが、それとは正反対の8年ぶり3回目の逮捕となった男の前回との違いは、過去2回が側溝の中で長時間待ち伏せしていたのに対し、今回はスマホを仕掛けるという手口に変わっているところです。
事を為すには気力と体力が不可欠です。さすがの「側溝男」も30代になり身動きの出来ない狭い側溝での長時間の待機がきつくなったのか。しかしスカートの中を見たいという気力はいまだ衰えず、生の臨場感はないにしろせめて録画ででもとスマホに頼ったのかもしれません。
男の変化はもうひとつありました。前回と前々回は職業を会社員とされていましたが、2回の逮捕でクビになったのか今回は無職となっています。しかし、彼はもはや押しも押されもしないプロの側溝マンとして認知されています。次回の逮捕時の肩書にはしっかりと「側溝男」と記されることでしょう。

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